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ぽんしゅうさんのあらすじ: 投票数順

★4新宿スワン(2014/日)一文無しで新宿の歌舞伎町に流れ着いた白鳥龍彦(綾野剛)は、スカウト会社バースト幹部の真虎(伊勢谷友介)に誘われその道に入ることに。街行く女の子に声をかけ、ホステス、風俗、AV業界に売り込む仕事に、初めは後ろめたさを感じた龍彦だが、「俺が紹介した女の子は必ず幸せにしてみせる」と彼なりの理想と正義感に燃え始める。歌舞伎町のもう一方のスカウト会社ハーレムで頂点を目指す南秀吉(山田孝之)は、そんな龍彦に激しい対抗心を抱くのだった。歌舞伎町の制覇という秀吉の野望のなか、龍彦は風俗嬢のアゲハ(沢尻エリカ)とともに、バーストとハーレムの勢力争いに巻き込まれていく。原作は和久井健の同名コミック。(139分)[投票]
★3駆込み女と駆出し男(2015/日)天保12年。質素倹約令のもと江戸の町では出版や芸能への風当たりが強まっていた。戯作者の曲亭馬琴(山崎努)に憧れる見習い医者の信次郎(大泉洋)は、そんな風潮を嫌って親戚の源兵衛(樹木希林)が営む鎌倉の宿屋に身を寄せた。この宿は、幕府公認の縁切り寺、東慶寺へ駈込む女たちが事前に聞き取りを受けるための御用宿。その宿目指して、暴力夫に愛想を尽かした鉄練り職人じょご(戸田恵梨香)、大金を持ち出した豪商の妾お吟(満島ひかり)、ゴロツキ浪人に道場を乗っ取られた武士の妻ゆう(内山理名)らワケあり女たちが駈込んで、男子禁制の東慶寺で法秀尼(陽月華)の監視のもと男との縁切り修行につくのだが・・・。(143分)[投票]
★4花嫁人形(1919/独)病に伏せった大金持ちのシャントレル男爵(マックス・クローネルト)は、後継者に甥のランスロ(ヘルマン・ティミヒ)を選び結婚を条件に財産をゆずることにした。花嫁募集の告知に大勢の娘たちが押し寄せるが、内気なランスロは結婚を嫌がり修道院に逃げ込んでしまう。ところがランスロのために男爵が多額の持参金を出すことを知った修道院長(ヤーコプ・ティートケ)は金をせしめようとたくらみ、功名な人形師のヒラリウス(ヴィクトル・ヤンゾン)が作った人形と偽装結婚することを提案。人形師は注文に応じ自分の娘オッシー(オッシー・オスヴァルダ)をモデルに花嫁用の人形を作るのだが・・・。(64分/モノクロ/サイレント) [投票]
★2ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015/日)1991年、中学3年になった藤野涼子(藤野涼子)は級友の柏木(望月歩)と松子(富田望生)の死の真相を探るため、教師や父兄の反対を押し切り、仲間と校内裁判を開くことを決意する。匿名の告発状により殺人の嫌疑をかけられた暴力的な大出(清水尋也)の無罪を証明する弁護人には、死んだ柏木の友人神原(板垣瑞生)があたるが、大出は出廷を拒否。一方、検事を引き受けた涼子は、大出からイジメを受けていた樹理(石井杏奈)に証人を依頼するが、樹理の母親(永作博美)は娘を幽閉して涼子に会わせようとしないのだった。そんななか、開かれた裁判は誰も想像していなかった展開をみせ、驚くべき事実が判明するのだった。(146分)[投票]
★3極道の妻たち 三代目姐(1989/日)暴力団、坂西組々長(丹波哲郎)と妻の葉月(三田佳子)が、我が子のように可愛がる若頭補佐の赤松(萩原健一)が出所してきた。赤松もまた組長と元女優で艶やかな葉月を親のように敬い慕っていた。ところが組長が病のため急死。葉月は赤松を若頭に推し、次期組長を夫の盟友寺田(成田三樹夫)に託そうとする。しかし寺田は組の企業化に反発する赤松を冷遇し、葉月からも屋敷を取り上げてしまう。葉月は寺田の暴走を阻止しようと、赤松に思いを託すが、そこには義理人情を超えた「おんな」の愛が顔をのぞかせていた。そんなとき、横暴な夫と離婚しようと画策していた弱小暴力団の組長の妻、操(かたせ梨乃)が赤松に近づいてくる。(119分)[投票]
★3深夜食堂(2014/日)小さな酒場や食堂がひしめく盛り場の路地裏。夜の12時に開く「めしや」という店があった。決まったメニューはなく、注文すればマスター(小林薫)ができるものなら作ってくれる。店はストリッパーのマリリン(安藤玉恵)や追っかけの忠さん(不破万作)、ゲイバーのママ小寿々(綾田俊樹)や地回りのヤクザ竜(松重豊)ら常連客でにぎわっている。そんな店でパトロンを亡くしたお妾さん(高岡早紀)や、無銭飲食の宿無し娘みちる(多部未華子)、毎週末に必ず福島にボランティアに通うOLあけみ(菊池亜希子)が騒動を引き起こすのだった。人気コミックの原作をTVドラマ版のメイン監督の松岡錠司が同じ主演で映画化。(119分)[投票]
★3KANO 1931海の向こうの甲子園(2014/台湾)1931年、日本統治下の台湾代表として甲子園に出場し決勝まで進んだチームがあった。嘉義農林学校、略称・嘉農(KANO)だ。その実話に基づいた物語。野球は好きだが、練習方法も分からず連戦連敗、明るさと無邪気さがとり得の嘉農野球部。チームは日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民の混成だ。そんな弱小チームの監督に名門の松山商業を率いた近藤兵太郎(永瀬正敏)が就任した。甲子園出場を目標に掲げた素人集団は近藤のスパルタ指導のもと、エースの呉(ツァオ・ヨウニン)、強打の蘇(チェン・ジンホン)、堅守の日本人トリオ(大倉裕真・飯田のえる・山室光太郎)ら民族の特性を生かした好チームとして、ついに台湾代表の座を勝とるのだった。(185分)[投票]
★4ソロモンの偽証 前篇・事件(2015/日)バブル経済に日本が湧く1990年。大雪のある朝、中学2年の藤野涼子(藤野涼子)は校庭で級友の柏木(望月歩)の遺体を発見した。警察は自殺と断定するが、暴力的な不良の大出(清水尋也)たちが、屋上から柏木を突き落とすの見たとの告発状が届く。担当の佐々木刑事(田畑智子)は校長(小日向文世)と相談しカウンセリングと称し生徒と面談し告発者をさぐろうとする。一方、この出来事を知ったTV局も動き出し若い担任教師(黒木華)を推測で断罪し始め、教師も生徒も親たちもパニック状態に陥った。そんななか、また別の級友が命を落とし、クラス委員でもある涼子は「本当のことが知りたい」と仲間を誘ってある決意をする。(121分)[投票]
★3すーちゃん まいちゃん さわ子さん(2012/日)カフェで働くすーちゃん(柴咲コウ)は料理が大好き。新メニューの提案にも熱心でマネージャーの中田(井浦新)やオーナーの木庭(木野花)からの信頼も厚い。OA機器メーカーに勤めるまいちゃん(真木よう子)は仕事に厳しく手を抜かない営業職だが、最近では妻子ある男との恋愛にいささか疲れ気味だ。自宅で仕事をするWebデザイナーのさわ子さん(寺島しのぶ)は、母(銀粉蝶)と二人で認知症の祖母(風見章子)を介護している。3人は昔のアルバイト仲間で、30歳を過ぎた今でも大の仲良しだ。独身女性たちの恋愛や日常の不安、憤りや心の揺れを描いた益田ミリの4コマ漫画「すーちゃん」シリーズの映画化。(106分) [投票]
★3結婚のすべて(1958/日)劇団研究生の康子(雪村いづみ)は古い結婚観が大嫌い。退屈で生真面目な大学助教授の夫(上原謙)と見合い結婚した姉の啓子(新珠三千代)の地味な夫婦生活にイライラしていた。理想的な恋愛結婚を目指す康子は、義兄の教え子の学生で、夜はバイトでバーテンダーをする浩(山田真二) の頭の良さと柔軟な考えに惹かれていく。 一方、康子のバイト先の雑誌社の女性誌編集長の古賀(三橋達也)は、和服姿の姉啓子を一目見て、彼女こそが探し求めていた「賢く健康で女性らしい」理想の家庭婦人だと絶賛。ぜひ特集記事に出て欲しいと、しつこく付きまとうが啓子は取り合わず断り続けるのだった。岡本喜八の監督デビュー作。(白黒/84分)[投票]
★3味園ユニバース(2015/日)刑務所を出て大阪の街に戻った〈その男〉は何者かに襲われ記憶を失ってしまった。ふらふらと、たどり着いた公園のステージで演奏していたバンドのマイクを奪い、男(渋谷すばる)は和田アキ子の往年のヒット曲「古い日記」を突然歌いだした。強烈なシャウトは会場を圧倒。バンドのマネージャーで貸スタジオを切り盛りするカスミ(二階堂ふみ)は、昔拾った犬にちなんで男を〈ポチ男〉と名づけ面倒をみることにした。やがて、ポチ男の音楽センスと歌唱力を見込んだカスミは、自らがプロモートするバンド〈赤犬〉のボーカルに起用する。すっかり仲間に馴染んだポチ男だが、ときおりよみがえる記憶の断片に不穏な「何か」を感じるのだった。(103分) [投票]
★2ジョーカー・ゲーム(2015/日)第二次世界大戦前夜の日本。軍規に反し銃殺刑を言い渡された陸軍の青年兵(亀梨和也)は、執行すんでのところで結城と名のる男(伊勢谷友介)にスカウトされ秘密諜報組織〈D機関〉のスパイとなった。過酷な訓練に耐え、非凡な才能をみせた青年に「米、英、独、ソに先んじて、新型爆弾の情報が記された機密文書“ブラックノート”を奪取せよ」との任務がくだる。青年は嘉藤次郎と名乗り、仲間の小田切(山本浩司)と実井(渋川清彦)のバックアップをうけて、アジア某国の米国大使に接近する。そして嘉藤は、大使館で見かけたメイド(深田恭子)に自分と同じ種類の気配を感じとるのだった。原作は柳広司のスパイ・サスペンス小説。(108分)[投票]
★4さよなら歌舞伎町(2014/日)東京・新宿のラブホテルの、ある一日を描いた群像劇。店長の徹(染谷将太)は、ミュージシャン志望の恋人の沙耶(前田敦子)には一流ホテルに勤めていると偽っていた。常連の韓国人風俗嬢(イ・ウヌ)は金が貯まり帰国を考えているが、稼ぎの少ない恋人(ロイ)はまだ帰れない。AVの撮影隊のなかに専門学校に通っているはずの妹(樋井明日香)がいた。風俗嬢スカウト(忍成修吾)は家出娘(我妻三輪子)を連れ込み、なんと恋人の沙耶は音楽関係者(大森南朋)と現れた。警察の上司と部下の不倫カップル(宮崎吐夢/河井青葉)は、時効間近の指名手配犯(松重豊)と暮らしている清掃係りの中年女(南果歩)に気づく。(134分)[投票]
★3ワイルド・ビル(1995/米)1876年、アメリカ全土に名をはせた銃の使い手、ワイルド・ビル・ヒコック(ジェフ・ブリッジズ)が、恋人の女性ガンマン、カラミティ・ジェーン(エレン・バーキン)の目の前で、ついに凶弾に倒れた。39歳の生涯だった。バッファロー・ハンターとして数々の武勇伝でその名をとどろかせたビルは、保安官としても剛腕をふるい、南北戦争で北軍に参加したのち、ゴールドラッシュにわく中西部の町へ舞い戻った。しかし、そこには執拗にビルの命を狙う青年(デヴィッド・アークェット)がいた。その若者は、かつてビルが愛した未亡人(ダイアン・レイン)の一人息子だった。実在のガンマン、ビル・ヒコックの半生に材を得た戯曲の映画化。(98分)[投票]
★4大人のオモチャ ダッチワイフ・レポート(1975/日)北極の平和基地で調査活動にあたる隊員たちは長期間の禁欲生活で殺気立っていた。隊の専属医師の大森(益富信孝)は、秘策として人間の女そっくりのダッチワイフBB(ベベ)ちゃん(芝さなえ)の解禁に踏み切り、隊員の欲求不満の解消に成功した。日本に帰還した大森医師は国家の命をうけ、次回の派遣に向けた新型ダッチワイフの開発に着手。そこで性能アップした新型にふさわしいモデルとして女子大生のマリ子(ひろみ麻耶)に白羽の矢を立てる。一方、BBのことが忘れられず恋人(丘奈保)を抱けなくなった小笠原隊員(粟津號)は大森医師に悩みを相談するのだった。ダッチワイフ開発に魅入られた男の執着を描く日活ロマンポルノ。(73分)[投票]
★3実録白川和子 裸の履歴書(1973/日)学生演劇の女優和子(白川和子)は、仲間の男たちに輪姦されるようすを撮影されてしまう。そのブルーフィルムを目にした芸能プロ社長の珍田(殿山泰司)が映画女優にならないかと声をかけてきた。芸能界にあこがれていた和子は二つ返事で応じるが、なんと映画とはピンク映画のことだった。半年後、「不倫の悶え」でデビューした和子は、カメラマンとの同棲や、半引退同然での社会奉仕活動への参加と紆余曲折を経ながら200本もの出演をこなし〈ピンク映画の女王〉と呼ばれるようになっていた。そんな和子に結婚と日活映画出演の話が同時に舞い込んできた。ロマンポルノのエース白川和子の半生を映画化した結婚引退記念作品。日活ロマンポルノ(77分)[投票]
★3性盗ねずみ小僧(1972/日)飢饉のため両親は死に、幼い妹のおみつも売られたことを知った呉服屋の丁稚の次郎吉(五條博)は、やけを起こし店の金を盗みお嬢様を無理やり犯し身を隠してしまう。以来、酒浸りの次郎吉は、夜な夜な女を襲うチンケな夜這い強盗を繰り返していた。一方、旗本の身でありながら桜の入れ墨を入れ無宿者となっていた遠山金四郎は、老中水野の命をうけ、なにかと不穏な世間から民衆の目をそらすため、次郎吉を庶民の英雄「義賊、ねずみ小僧次郎吉」にしたてようとたくらみ、遊女の夕顔(小川節子)を次郎吉のもとに送り込む。その夕顔こそが、次郎吉の妹おみつだった。長谷川和彦脚本の「ねずみ小僧次郎吉・異聞」。日活ロマンポルノ(67分) [投票]
★3性談 牡丹燈籠(1972/日)旗本の娘お露(小川節子)は女中のお米(橘田良江)と散歩中に、若い浪人新三郎(谷本一)と知り合い互いに惹かれあうようになる。一方、お露の実家飯島家では、妻に先立たれた父の平左衛門(小泉郁之助)を女中のお国(林美樹)が体を使って誘惑し実権を握ろうとしていた。娘のお露が邪魔なお国は、自分の情夫(中平哲仟)を使って、新三郎との仲を裂こうとくわだてる・・・。やがて、お露とお国が死んだらしいとの噂が新三郎の耳に届いた。お盆が近づいたある夜、お露の死を信じられずにふさぎ込んでいた新三郎ののもとへ、燈籠の灯りにを手したお米につれられてお露が訪ねてきたのだった。日活ロマンポルノ版「怪談・牡丹燈籠」(67分)[投票]
★2ちゃんと伝える(2009/日)地方都市のタウン誌編集部に勤める史郎(AKIRA)は、ガンで入院中の父(奥田瑛二)を見舞うことが日課になっていた。地元高校のサッカー部のコーチをしていた父はスパルタ指導で有名で、部員だった史郎にも学校でも家でも厳しく接した。そんな父を疎ましく思っていた史郎だが、父の余命が少ないことを知りなんとか関係を修復しようとしていたのだ。やがて史郎の思いは父に通じ、退院したら一緒に山奥の湖に釣りに行きたいと言い出した。そんな二人の姿を母(高橋惠子)と恋人の陽子(伊藤歩)は、微笑ましく見守っていた。しかし、ある日、史郎は父の担当医師の渡辺(吹越満)から驚くべき事実を聞かされるのだった。(108分)[投票]
★3毛皮のヴィーナス(2013/仏)オーディションを終えても主演女優が見つからず、舞台演出家のトマ(マチュー・アマルリック)は苛立っていた。会場を後にしようとしていたそのとき、無名の女優(エマニュエル・セニエ)が遅れてやってきた。名前は戯曲の主役と同じワンダ。雨に打たれびしょ濡れの古着をまとった下品で無作法なその女は、強引にトマを相手に演技を始めてしまう。気乗りしなかったトマだが徐々にワンダに魅せられ、主従の関係は逆転しトマはワンダに支配されいくのだった。マゾヒズムの語源となったザッヘル・マゾッホの原作小説の戯曲をベースに、さらにそのオーディションという状況設定で、虚構と現実の境が消え支配者と被支配者が錯綜する幻想劇。(96分)[投票]