★5 | 「道をはずれて、ごめんなさい」。清張作品中でも屈指の面白さを誇る復讐譚を、山田洋次が、グレイを強調したモノクロ画面・パリ風音楽の挿入・老婆殺害シーンに於ける粒子の粗い16ミリの使用など、技巧の粋を尽くして完全再現。倍賞千恵子・滝沢修の演技力も特筆。原作読後も愉しめる、日本犯罪映画の傑作のひとつ。 (町田) | [投票(4)] |
★5 | 手のひらの温かい人は心が冷たいって言うわね。(06・5・22) [review] (山本美容室) | [投票(1)] |
★4 | 倍賞千恵子が後半、場末のバーの女給になってからどんどん可愛くなる。この辺りの演出がこの映画のミソ。滝沢修の情けなさも含めて演出設計は見事に成功していると言えるだろう。ただ、この映画で最も良いシーンは倍賞が川津祐介を尾行した後のシーンだ。この家の周辺の雰囲気、狭い路地や霧の表現がグッと来る。 [review] (ゑぎ) | [投票(4)] |
★4 | 滝沢修の罪悪感の具象化としての倍賞千恵子 [review] (寒山拾得) | [投票(3)] |
★4 | 新珠三千代や川津祐介の絡む2次的展開の決着を最終盤で振り捨て、倍賞千恵子の捨て身の復讐劇一本に収斂させるドライブ感を堪能。噴火口ではなく海を選んだ主人公が実に周到。夜の静かな住宅街描写が本格ノワール感を醸し、音楽もクール。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★4 | まったくの逆恨みだが、自分の信じる道をつっぱしる桐子の強さを見習いたい。 (Shrewd Fellow) | [投票(2)] |
★4 | 逆恨みであそこまでやるとは・・・ひでえ。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★4 | 滝沢修はそこまで悪いことをしていない。故に倍賞千恵子が恐ろしい…。 (パピヨン) | [投票(1)] |
★4 | 描かれる復讐は、憎しみや悲しみのはての逆恨み的攻撃ではなく、あまりにも生真面目すぎる意地に塗り固められた強い意志による、援護を得られぬ者が味わう無力感と虚しさの強要だ。霧子がただの独善女にみえないのは、この山田洋次の絶妙なバランス感覚の賜物。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | これぞサスペンスの傑作!といいたいけど・・・
[review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | [ネタバレ?(Y1:N2)] 隠れた傑作。非常に脚本もよくできていて、監督が山田洋次というのも驚きだろう。主人公桐子の歪んだ復讐劇。復讐心は理性や常識を越えてしまう。 (斎藤勘解由) | [投票(1)] |
★4 | 非道とも言えぬ滝沢への彼女の仕打ちに妥当を付与する論旨の捻じ曲げは当然無い。代わりにプロ意識に根差した男の推理が牽引する論理的中盤。そして偶発の事件を契機に叙述から舞台劇調に一転する語り口。2人きりの世界で怨念は一気に物語に包括される。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 凡庸な感想ではあるが、「山田洋次のイメージを覆す秀作」には間違いない。 [review] (氷野晴郎) | [投票] |
★3 | 「ライター持ってるんでしょ?」「ライターさえ出してくれれば…」「で、ライターは?」「お願いしますライターを…」「いやーしかしライターが…」「いやいやお構いなく、ところでライターは?」「じゃこれを飲んだらライターを…」本作は滝沢修演じる中出し弁護士の演技で決まり。但し、鑑賞後はちょっと胸糞悪い。 [review] (クワドラAS) | [投票(3)] |
★3 | 事件は未解決だが [review] (リーダー) | [投票(2)] |
★3 | 倍賞千恵子さんと山田洋次監督のコンビって、監督デビューの頃からだったんですね。その後の作品の面影もないような作品ですね。モノクロだし。 [review] (chokobo) | [投票(1)] |
★3 | 面白かったので4を付けたかったのですが、あまりに粗が目立ったので1下げて3。そして新珠三千代さんは美しい (水の都 ヴェネツィア) | [投票] |
★3 | 話の設定は多少強引であるが、クライマックスに至ると最早そこは気にならなくなった。主要人物2人の対決が全てだが、残りの人物の描き込みは甘く、そこはちょっと残念ではある。☆3.8点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | 情報の空所を利用した流動性によって小市民の定義をひっくり返す方向性は理解できるものの、山田洋次の倍賞萌えがこじれすぎたのか、弁別の不能となった心理の扱いにブレがあって常人には少し荷が重い。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★3 | 理不尽!! (達也) | [投票] |
★2 | 倍賞千恵子演じるヒロインの行動に全く共感できない。[新文芸坐] (Yasu) | [投票(1)] |
★2 | 倍賞千恵子滝沢修フアンであるから期待してみたのだが、後半急速に評価が下がった滝沢修扮する日本を代表する弁護士が、あんなに簡単にウイスキーをがぶ飲みさせられて彼女の策謀にはまるわけはない。もっと隙のある俳優を使えば良かったのに。 (英樹) | [投票] |