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驟雨 (1956/)

[Drama]
製作藤本真澄 / 掛下慶吉
監督成瀬巳喜男
脚本水木洋子
原作岸田国士
撮影玉井正夫
美術中古智
音楽斎藤一郎
出演原節子 / 佐野周二 / 小林桂樹 / 根岸明美 / 香川京子 / 加東大介 / 堺左千夫 / 長岡輝子 / 中北千枝子 / 東郷晴子 / 伊豆肇
あらすじ結婚から4年、すっかり倦怠期になった亮太郎(佐野周二)と文子(原節子)の夫婦。そこへ新婚の姪・あや子(香川京子)が訪ねてきた。新婚旅行で気づいた夫の無神経さを並べ立てるあや子に、男性の立場から花婿を弁護する亮太郎は、また文子と喧嘩になってしまう。気が滅入ったまま出社した亮太郎は、会社がリストラを計画していることを知り、さらに憂鬱に…。原作者岸田国士による『驟雨』『紙風船』『隣の花』など数編の短編戯曲を一本の脚本に再構成した作品。 (Yasu)[投票]
Comments
全18 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5イジワル婆あちゃん水木洋子とヤルセナキオの絶妙な相性が産んだ傑作。紙風船は落下することなく浮遊し続け、ふたりの勝負は永遠に続くだろう。 [review] (寒山拾得)[投票(5)]
★5香川京子が実にかわいいですが、旦那が読む前に新聞の気に入った記事を切り抜く原節子さんもかわいいです。 [review] (ジェリー)[投票(4)]
★5断片の集積で小さな世界の混濁と無常を余すことなく描いた脚本が素晴らしいのだが、それでも東宝的微温庶民掌話になりかねぬところを成瀬のニヒリズムが全篇呪縛のように覆い痛烈。結果小粋なラストも輝く。カメラも良く同年の『流れる』とピークを形成。 (けにろん)[投票(3)]
★5成瀬からは多くを学ぶことができる。美術・照明・脚本などあらゆる要素が演出と密接に関わり合っている様。またはその隠れた前衛性。 [review] (赤い戦車)[投票(2)]
★5まだ郊外だった頃の世田谷。夕暮れには帰路について、妻と肩を並べて歩く勤め人達。通り雨の後、土の香りが漂う泥濘道。今は失われた世界の美しさを惜しまずにはいられない。 ()[投票(2)]
★5こんな難しい題名で無くても良いのに。(06・1・24) [review] (山本美容室)[投票(1)]
★5同じ成瀬巳喜男作品でも原作が岸田国士だとカラッとしていていいね。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu)[投票(1)]
★4不器用で天然っぷりがかわいらしい原節子と、家では虚勢を張っているが外に出ると器の小ささを露呈する胃弱夫・佐野周二。典型的な小市民の子無し夫婦の姿を見るようで、身につまされるとともに苦笑がもれる。 [review] (緑雨)[投票(10)]
★4面白い。ここで「面白い」というのは単純に楽しい、笑える、という意味。「きゅうりの日本地図」のくだりなんてもうサイコー。近所の集会での話し合いが脱線していくさまも面白すぎる。 [review] (3819695)[投票(3)]
★4驟雨のシーンは冒頭に1回くるだけか。このシーンの佐野周二の視線の動きから照明の変化へとつながる演出には驚かされた。しかし、このシーンの前にも原節子の視線の移動で佐野周二の立ち位置の変化を鮮やかに示し、かつ観客にちょっとした戸惑いを覚えさせる演出がある。 (ゑぎ)[投票(3)]
★4すっかり所帯じみた嫁を原節子が、時に陰鬱に、時にヒステリックかつコミカルに演じてて意外。珍しく、上手いなぁと思った。清純なおとなしい役より、むしろ、こっちの方が地なのかも。['06.6.6VIDEO] [review] (直人)[投票(2)]
★4成瀬にしてはかなり巧妙な下町人間劇。セリフがまず面白い。原節子の普通の女性ぶりもなかなかよろしい。雨降って地固まる、のパターンだが、ラストの紙風船の夫婦参戦は俳句の終句のような鮮やかさ。 (セント)[投票(2)]
★4夫婦間の危機は解消しない。ただ通過するのだ。それでもユーモラスな笑いに包んで描かれると、見終えて晴れやかな気持ちになるから不思議だ。 (G31)[投票(1)]
★4単調になりがちな会話劇に繊細な視線と、短くも大胆なエピソードを巧みに挟みこむことで、一気に映画的リズムを確立し物語に引き込んでいく構成と演出が見事。後は心の中でニヤニヤ苦笑しながら、彼らが繰り広げる痴話喧嘩的煩わしさを楽しめば良い。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4成瀬監督お得意の男女のドロドロした関係が、本作に限ってはさらりと流されているので、好感度が高いです。 [review] (甘崎庵)[投票]
★4駅から居間まで。息苦しいほどにリアルな劇空間を構築しているのは、台詞よりもむしろ、人物たちの視線の動きである。(中古智の美術セットも勿論素晴らしい。佐野周治が会社商品の空き箱を自宅の軒先で用立てている生々しさ!) (町田)[投票]
★3原節子がビフテキみたいに脂っ濃いから佐野周二が胃弱になったんだと思ってたら、違った。 [review] (Aさの)[投票(2)]
★3夫婦のわだかまりというのはああいったワケのわからんことで解消されるものなのかね。なんだかんだ狭い部屋で何年も一緒に暮らせるわけだ。 (TOMIMORI)[投票(2)]
Ratings
5点13人*************
4点20人********************
3点7人*******
2点1人*
1点0人
41人平均 ★4.1(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
男もすなる脚本というもの女もしてみんとてするなり (ぽんしゅう)[投票(11)]わたしの愛した丸顔女優たち (寒山拾得)[投票(6)]
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