★3 | ヒッチコックのフロイト趣味(「痕跡」に意味を見出す、ロマンティックな合理主義としての精神分析)が頂点に達した作品。はじめてのおつかいじゃあるまいに、たかが切符購入を一級のサスペンスにしてしまうなどの不遜演出も炸裂。夢シーンは映画史上絶後のイメージだが、ダリとしては普通というかあまりにダリ的か。 (3819695) | [投票(3)] |
★2 | 登場人物はイングリッド・バーグマンを除き感情移入できない人ばかり。みな、ふくらみが感じられず現実感が足りない。とりわけグレゴリー・ペックの魅力のなさが致命的。とても映画の世界に乗れません。 (ジェリー) | [投票(1)] |
★3 | この痩せぎすのグレゴリー・ペックは全然良くない。以降ヒッチコックが使わなかったのも頷ける。しかしバーグマンの美しさ!息を呑むほど美しい!ダリのイメージは面白い。 (ゑぎ) | [投票(3)] |
★4 | ヒッチコック作品の大きな特徴として”女優”の存在に目を奪われることがある。殊にイングリッド・バーグマンのこの魅力。官能と知性のミックス。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★3 | この頃のバーグマンの美しさ、と言ったら、、、。照明と撮影の技術で光り輝く美しさが表現できる作り手はいなくなった。手持ちカメラと画像処理では、美しき女優に対する愛情と尊敬が、ない。 (動物園のクマ) | [投票] |
★4 | よけいな会話が多くてヒッチコック・ミステリはどうも好きになれないのだが、比較的台詞が少なく画面に集中できるという点で、私にとっては数少ない好感の持てる作品。緊張感を保った状況シーンに挟み込まれる大胆な心象ショットが驚きと躍動を生んで心地よい。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 先を見たくなる展開でワクワクした。夢の分析も興味深い。最後の拳銃の動きは読めた。 [review] (RED DANCER) | [投票(1)] |
★5 | 「白い恐怖」、即ち、「白い生地に描かれた縦じまの線」に帰還兵でもある男は恐怖する。その線(トラウマ)は、「戦場の大地に付けられた、戦車の轍(わだち)の跡」に似ていると、私は思う。制作された1945年、第二次大戦の終戦直後において、確実にあの戦争の兵士たちには戦場の轟音が残っていた筈だ。因みに原題は「Spellbound」、「(呪文などに)縛られた」などという意味。
[review] (いくけん) | [投票(4)] |
★4 | かなり安直さの目立つ脚本なのに、画面を見る限りでは極上なニューロティックサスペンスとしか思えない不思議。バーグマンの冷めた知と激情の鮮やかなコントラストも含めて、これはもう演出の勝利。 [review] (くたー) | [投票(2)] |
★3 | 謎解き(夢解き)はショボいのだが、それを補う演出力。もちろん後年の切れ味はまだ感じられないまでも、シーンに違和感を埋め込む技はやはり巧い。 [review] (緑雨) | [投票] |
★2 | 演出ではなく絵画的絵づらで、又得意のいいかげんなマクガフィンで流すでなく心理学的言説に解を求めたところで本人もしんどくなったのだろう。『レベッカ』や『断崖』系譜の主人公の疑心暗鬼描写も今いち。何よりカッコわる過ぎる…あの幻想シーン。 (けにろん) | [投票(2)] |