disjunctiveさんの人気コメント: 投票数順(23/35)
人気コメント | 投票者 | |||
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友よ、静かに瞑れ(1985/日) | 作中唯一の常識人と目される六浦誠少年が実はキレているというか、自室に自分のポートレイトを飾るメンタリティが不可解で、六浦の色香に惑わされることで藤竜也のナルシシズムが幾分か減圧される一方、人間関係の言及に終始して事は滞留する。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
崖っぷちの男(2012/米) | 大根演技の誤算なのか、不眠症のフワフワ演技なのか、はたまた単にやる気がないのか。エド・ハリスを筆頭に男優陣が力むほどに、エリザベス・バンクスの平常心が謎深くなる。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
マッドマックス2(1981/豪) | 希少品の連なりが現象を物語として構造化する。オルゴールがフェラル・キッドの行動を誘導し、キャラが動くと今度は空間が構造化する。フェラル・キッドの抜け穴とオートジャイロがワームホールのように空間を穿ち何もない砂漠に立体を与える。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
きみの鳥はうたえる(2018/日) | 柄本佑の遭難に顕著なように悪意は回収され、邪なものは哀れとして解釈しようと試みがなされ、各所で性格造形が受け手の好悪から中立化される。 [review] | 寒山拾得 | [投票(1)] | |
ボヘミアン・ラプソディ(2018/英=米) | ゲイの人々の正体を探り合うような間合いの計り方も上顎前突者の心理的な緩衝も、アナログのリニア機材のプリロールの間に包摂される。だからこそ、ライブエイドのデジタル丸出しの質感が演出の不在を訴えてくる。 | けにろん | [投票(1)] | |
ジャズ大名(1986/日) | ノンポリがノンポリの意気地を貫くのは撞着語法であり、撞着するから話が進まない。最後にメタ化して山下洋輔一派の本物のノンポリらが出てきて、ようやくこの息詰まりから解放された。 | 寒山拾得 | [投票(1)] | |
パンク侍、斬られて候(2018/日) | ピカレスクを許容できない意匠は、社会時評を揶揄のかたちでどうしても叙述できない一方で、人間は説明できるという確信を充満させて不快な人物の不快な行為を次々と理由づける。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] | |
喜劇 女は度胸(1969/日) | ミュージカルのようなすれ違いラブコメの切迫は欠いていて、しかし歌劇という体裁だけは筋とは無関係に渥美清によって繕われ、冗長が参与者の意思を統一しうる場だったと明らかになる。 [review] | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
ハプニング(2008/米) | 事態は収束したにもかかわらず、相変わらず不穏な質感の中でズーイーがバスルームで詳細不明の挙動を行う。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
日本侠客伝 関東篇(1965/日) | 鶴田浩二の性欲が噴火の寸前で抑止され続け、その得難い快楽を当人が享受している。鶴田の漂流するナルシシズムに振り回される周囲はいい面の皮だが、文化的コンテクストの気まずい相違を盾にして、サブのみが独自のナルシシズムを自家開花させる酸鼻 | ぽんしゅう | [投票(1)] | |
ストックホルムでワルツを(2013/スウェーデン) | 波乱のないところに劇化をもたそうとする構成の努力が劇中の人物を翻弄している。依存症や和解に概して段取りがない。娘に際して地道に発揮される夫や父菅田俊(キェル・ベルキビスト)の生活力だけが、総称的な筋の運びを押しとどめようと試みている。 | 3819695 | [投票(1)] | |
やわらかい手(2007/ベルギー=ルクセンブルク=英=独=仏) | 何かが爆発することをキャスティングが明確に教えてくれるために、やつし事のような才能解放のタメ動作が好ましい焦らしとなり、それが社会時評の文法で捕捉されるので喜劇調も甚だしく、次々と手管にかかる男らの喘ぎ声もヒューモアに花を添える。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
そこのみにて光輝く(2013/日) | 容姿に恵まれ甲斐性にも不足しない綾野と池脇には課題が薄く、早速つがいになってしまう件は自然の営み過ぎて喜劇のような風体である。菅田将暉が問題になるのだが、この人の陽気さも記号的なほど誇張されて人の好意を惹きすぎるために将来が明るく見える。 [review] | 3819695 | [投票(1)] | |
夏の終り(2012/日) | 三丁目の夕日の誇示を厭わない美術の迫力が江戸たてもの園のような箱庭の密閉感とガジェットの数々で以て、満島ひかりの性欲が自己劇化にしか見えないにもかかわらず、人々の人格が試されている感じを抽出する。 [review] | 緑雨 | [投票(1)] | |
ザ・プレデター(2018/米) | ボンクラ軍団が友軍の警備兵を殺すことでジャンル映画の禁忌が破られる。埋め合わせとして彼らが全滅するのは作法としても最後は英雄扱いされるから混乱がおびただしい。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
狩人(1977/仏=独=ギリシャ) | 社会時評のリアリズムがしばしば脱柵して、演者の驚くべき薄毛率として結実するうれしさ。オッサンの深夜徘徊と盆踊りのくせにそれなりの稽古量を予感させる体のキレが徹夜明けの疲弊からエレジーを蒸留すると、社会時評のバタ臭さが消臭される。 | 寒山拾得 | [投票(1)] | |
阿修羅のごとく(2003/日) | これを黒木瞳のアイドル映画にせずにはいられないある種の魔性が逆に深キョンについてはその容貌の野趣深さを際立て、アイドルを見出すべきところに見いだせない背徳に苛みがある。 [review] | けにろん | [投票(1)] | |
山猫(1963/伊) | 舞踏会の各種イベントが人々を群体に落とし込むことで哀感を誕生させている。徹夜舞踏会の加虐に苛むランカスターにクラウディアの地中海性顔面をぶつける食傷の極みもかえって呼び塩となってランカスターを脱脂し、あろうことかそれを笠智衆化する。 | けにろん | [投票(1)] | |
ヘアスプレー(2007/米) | 才能が人の美醜を超える好ましさと社会時評が相容れない。能力志向と差別是正の矛盾までは追及されず、ただミシェル・ファイファーの根性と恥辱が美的達成において突出してくる。 | けにろん | [投票(1)] | |
マシニスト(2004/スペイン) | 自罰感情を仮託された不眠という生理上の不快が逆流して、事を探求する意欲を妨げている。不眠だから不可解に遭遇するのは当たり前で、なぜ今さらおかしがる必要があるのかわからないまま、クリスチャン・ベールはハーレム作りに勤しむ。 [review] | DSCH | [投票(1)] |