寒山拾得さんのコメント: 点数順
サウスバウンド(2007/日) | 弱い映画だが、面白そうな原作を教えてもらったので充分です。 [review] | [投票] | |
インスタント沼(2009/日) | 掴みのいいギャグはヌンチャク辺りから劣化し始め風来坊な三十路女の生態が前面に出るが、すると「私の気が済むう」なる爆走は麻生久美子でなければ許されたかどうか。入院中の親は大事にしようよ。水道の件は秀逸。 | [投票] | |
ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years(2016/英) | もし貴方がビートルズ初心者でないなら、いつもの有名な話が閃きもなく繰り返されるのにウンザリすること請け合い。ただ、シェア・スタジアムのライブが30分、映画館で観られるのは嬉しいオマケ。本編★2、付録★4。 | [投票] | |
いけちゃんとぼく(2009/日) | 原作の良さは垣間見えるが、演出力不足がどうしようもない。阪本順治が撮ったら秀作にしただろう。いけちゃんの声、蒼井優はさすがだが、池脇千鶴の方が洒落ていたと思う。 [review] | [投票] | |
喜劇一発勝負(1967/日) | 山田洋次若気の至りか。人情喜劇としては落第点、ということぐらいは百も承知のうえで、何か別の次元に踏み出そうとしている、その意欲はひしひしと感じられる。 [review] | [投票] | |
亀、走る(2009/韓国) | よくある人情喜劇で後半はありきたりだが前半は愉しい。やさぐれたキム・ユンソクはじめ役者の役柄へのハマり具合がレベル高いためだろう。 [review] | [投票] | |
ロッキー(1976/米) | エイドリアンが途中から内気でなくなるのが最大の不満だが、他にもコーチのマネージャー採用やら貰った犬の行く末やら、半端な描写が面白がらせてくれない。本作の美点は音楽につきる。クライマックスの直球勝負の泣かせは圧倒的。 [review] | [投票] | |
ザ・フー:アメイジング・ジャーニー(2007/英=米) | 喧嘩やら借金やら、仲間内の事情を赤裸々に語る両雄の達観が印象的。最後のデュオはしみじみ。仲良くやってね。 [review] | [投票] | |
シティ・オブ・ゴッド(2002/ブラジル=仏=米) | サクサク進める演出の底辺に何か浮ついたものが感じられるのが厭だ。脱出すりゃいいじゃんという処世が事態に向き合うのを妨げているように見える。深作の実録物にあった怖ろしさがここにはない。事実が羅列される前半は興味深かった。 | [投票] | |
歌ふ狸御殿(1942/日) | 『鴛鴦』のようなナンセンスの愉しさを求めると期待外れ。鶏の件などいいギャグもあるのだが、前振りがときに陰惨で殿は厭な奴だし収束は辛気臭く、森の美術はディターレに遠く及ばず。歌う豆千代と美ち奴の映像は渋くて貴重。 | [投票] | |
コクリコ坂から(2011/日) | 理事長に介入し、彼を「閣下」(!)と呼ぶセンスの物凄さは何というべきか。 [review] | [投票] | |
何が彼女をそうさせたか(1930/日) | バストショットをどちらから撮るのか自覚的で高津慶子を真正面から捉えたショットなど可笑しく、特に後半はドタバタとして面白いところがある。しかし敵方は悪い人だらけという前提は脆く(いい人もいるんだから)、傾向映画の限界は今観ると明らか。 [review] | [投票] | |
最も危険な遊戯(1978/日) | 冒頭の麻雀ほかの断片的なコミカルがシリアス路線と混和して、変な味は出ているが中途半端だろう、翌年の「探偵物語」の試作品という印象。荒木一郎がいい。 | [投票] | |
列車に乗った男(2002/仏=独=英=スイス) | 制限時間付の異業種交流を語ってフランス古典名作短編の趣。収束は物足らず。 [review] | [投票] | |
隠し剣 鬼の爪(2004/日) | 松たか子に施した熱量のせめて半分を高島礼子に注がねば、情緒の映画たり得ないのではないだろうか。 [review] | [投票] | |
大学の若旦那(1933/日) | バカ殿若大将のいい感じの滑稽譚なのだが終盤に突然禍々しくなる。話がテンコ盛りで草臥れるがカット尻短くバシバシつなぐ編集は斬新。 [review] | [投票] | |
東京の英雄(1935/日) | 在り来たりの話と展開、いつもの吉川満子がいつも通り巧いというばかりで桑野通子がお飾り扱いなのが辛く、いかにも乱作のなかの一本。時代の違和感はしかし興味深い。 [review] | [投票] | |
雪国(1965/日) | やがて哀しき芸者遊びのどこが名作か不明だが、映画は幾つも見所がある。加賀まりこの葉子の性格付けが明快なこと、雪国の青空が眩しいこと、木村功が川端康成にそっくりなことなど。 | [投票] | |
みんな〜やってるか!(1994/日) | 求心力のあるとてもいいタイトルで、脱線もギャグのうちなのだろうが、小悪人ダンカンの妄想遂行で通せば全体に湧き出るものがあったのではないのだろうか。ガダルカナル・タカのセスナの機長が好き。 | [投票] | |
嫉妬(1948/日) | 新憲法の公布と周知のタイムラグってことなのだろうか。 [review] | [投票] |