コメンテータ
ランキング
HELP

シーチキンさんのコメント: 投票数順

★4山桜(2008/日)あの短い小説が90分以上の映画になってどうなるのかとやや心配したが、控えめで丁寧な美術、演出と役者の演技でひとかどの時代劇として成功している。特に短いながらも東山紀之の殺陣は秀逸。 [review][投票]
★3ブッシュ(2008/米)少しコミカルな雰囲気も出して、ソツなく上手にまとめてあるとは思うが、「この題材でこのテーマ?」、「このテーマでこの題材?」という根本のところで疑問符がまとわりついて釈然としない。 [review][投票]
★4ダーティハリー(1971/米)妙にトゲトゲしいというか、とんがりまくった雰囲気を徹底して貫いている。だから胸がすくようなかっこよさもないし、「やった」という爽快感も充実さもない。ただただ「とんがりまくって生きていくぜ、俺は」というてらいのないつぶやきだけが聞こえるようだ。 [review][投票]
★3潜水艦イ−57降伏せず(1959/日)終戦直前の和平工作秘話を軸にしながら戦争の愚かさというか悲劇と、勇壮さというか散り際の美学みたいなもの、両方を描いているようにみえる。DVD収録の予告編には「海軍魂」という文字が躍っていたが、つまるところそのまんまの映画ではないか。 [review][投票]
★4PVC-1 余命85分(2007/コロンビア)見ている途中から「ひょっとして」と思ったが、全編85分をすべて1台のカメラによるワンカットで撮りきるという、常識を覆すような「長回し」にびっくり。確かに後半になるにつれ、絶大な効果を発揮し、生々しい迫力を生み出している。 [review][投票]
★3子供の情景(2007/イラン)「暴力」をテーマに寓意的に描いた、と言われてみれば「ああ、なるほど」とうなずけるものはある。だが、あまりに自然な幼い子供たちのわらしべ長者みたいな冒険を見てると、微笑ましい気分になってくるし、全体としてものどかな雰囲気も漂っている。 [review][投票]
★3新女賭博師 壺ぐれ肌(1971/日)さすがは三隅研次監督というべきか、短い尺のためにかなり乱暴に話が進むが、賭場のシーンや女壷ふりの描き方などそつなくこなしており、案外、楽しめる。 [review][投票]
★3デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく(2009/米=独)銃撃戦もなく人も死なないスパイものとして、企業の情報合戦をサスペンスチックに描いたものとしてはまずまず。アクション面での見せ場がないだけに、ちょっとした小技や会話の切り口で工夫しよく出来ていると思う。ジュリア・ロバーツは落ち着いた魅力でよかった。[投票]
★3007/ゴールデンアイ(1995/米)ところどころ笑えるのだが、ユーモアがあるというよりもあまりのバカらしさ故に笑ってしまう。ただこの荒唐無稽さは、いかにも007らしくてよかった。[投票]
★4スラムドッグ$ミリオネア(2008/英)これはある種のダーク・ファンタジーなのかもしれない。過酷な現実と映画はどう向き合うか。本作は、それを物語に巧みに取り込み、飾り気のないロケに徹することで描き、一つのスタイルを完成させたと言ってもいいのではないか。 [review][投票]
★4虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997/日)良い面も悪い面も、ありとあらゆる面が、山田洋次らしい面が、というよりももはや「刻印」ともいうべきそれが、フィルムの全編にわたって刻み込まれた、正真正銘の山田洋次の映画。 [review][投票]
★3THIS IS ENGLAND(2006/英)己の不遇を呪い、手近なものにその責めを負わせ、攻撃もし、発散させても、何も解決しない、ということを淡々と描いた映画に思えた。 [review][投票]
★3いのちの戦場 アルジェリア1959(2007/仏)戦争の中での理想主義、人間性の喪失という点では、ありきたりな描き方にとどまっている。戦闘シーンなどは、派手さはないが独特の緊張感を漂わせており、丁寧に作り込まれているとは思う。 [review][投票]
★3ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005/英=米)ちょっとダラダラし過ぎ。もっと短くしてテンポ良く描いた方が緊張感が持続するような気がする。ただ、全編通してひりひりする緊張感がこの映画の世界に似合うかどうかは知らないが。[投票]
★3フロスト×ニクソン(2008/米)「ただ一つの勝者の座を得るために死力を尽くす二人の男」の緊張感はよく出ていると思う。しかし、関係者の回想インタビュー形式でいちいち解説される親切さは、返って「作り物」感を漂わせてしまい、「実話の映画化」を弱点にしてしまっている。 [review][投票]
★4ザ・クリーナー 消された殺人(2007/米)基本的なアイディアとストーリーの骨格は非常に良いものがあると思う。もう少し練り込んだ脚本と、丁寧で工夫した演出があればかなりハイレベルなサスペンスになったのではないだろうか。 [review][投票]
★2賞金首 一瞬八人斬り(1972/日)「007」ばりのトンデモ小道具の数々に、三流西部劇そのまんまの設定。おまけに飛び散る血しぶき+お色気シーン。若山富三郎って作品に恵まれてないなあ。でも川村真樹との濡れ場は妙にエロティックですごかった。[投票]
★3パッセンジャーズ(2008/米=カナダ)美しく、凛々しく、カッコよくてキュートなアン・ハサウェイが目当てで見に行って、ほぼ全編にわたり出ずっぱりだったから満足。ラストもそれなりに、ささやかな余韻があって、まあよかった。[投票]
★2続・座頭市物語(1962/日)反骨の気概だけは感じさせるものの、前作や『不知火検校』と比べて勝新太郎の芝居が雑すぎる。立ち回りのシーンだけはやたら増やしてチャンバラ時代劇の要素はふくらませたが、代わりに失ったものが大き過ぎる。[投票]
★3ヤッターマン(2008/日)深田恭子エライ!ドロンジョの衣装をまとった姿は完璧な美しさだった。それだけでもう見ただけの甲斐がある。それに美しい女性たち(+福田沙紀)が、いかにも楽しそうに演じるバカ芝居は心が和むなあ。 [review][投票]