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たろさんのお気に入りコメント(4/23)

多十郎殉愛記(2019/日)★3 徹底したチャンバララストへ話を繋ぐため、至ってシンプルでありつつ無理もなくはない展開が熊切和嘉の補佐も得ながら演出される。主役高良健吾の目力やヒリヒリするような空気感を伴う演技はよかったが、肝心のチャンバラが残念ながら大味。特殊効果を避け実写の迫力を見せようとしたようだが、ハッタリもカメラワークも凡庸では退屈は免れ得ないのだ。 [review] (水那岐)[投票(2)]
多十郎殉愛記(2019/日)★3 荒んだノンポリ侍が殉ずるほどの愛に見えないし、勤皇佐幕の軋轢を半端に持ち出すのも視点がぶれる。耐えて抑えた気持ちが爆裂するようなパッションに遠く終盤の大立ち回りも寸止め。東映京都の出来合い感も安く萎える気持ちの目覚ましは多部ちゃんのみ。 (けにろん)[投票(3)]
ローリング・サンダー(1977/米)★3 殴り込みにトミー・リーを巻き込むことへ呵責が存在しないことの好ましさ。あるいは、Let's clean upの呼び声に反応するその挙措の昂奮。これは何か? かつての訓練によって習慣化した徳性が倫理を圧し殺した時、彼らは逆説的に自由という現象を体験しているのだ。 (disjunctive)[投票(2)]
ボーダーライン(2015/米)★4 善悪のボーダーはどこなのか。国境の向こうの争いは単なる麻薬戦争ではなかった。この争いをロジャー・ディーキンスのカメラは、上空から撮影した乾いたメキシコの町、暗視スコープを通した追跡劇など、迫りくる臨場感で緊張を持続させた。デルトロの重さ(体重ともに)が良い。 (jollyjoker)[投票(3)]
ボーダーライン(2015/米)★4 エミリーからデル・トロへの主格転倒が唐突すぎるのでバラけて座りの悪さを感じるのだが、プロット毎の緊迫は濃密で半端ない。メキシコ奥部の麻薬帝国はカーツ王国めいて、その地獄巡りは『黙示録』のようだ。ブローリンの立ち位置も微妙に良い。 (けにろん)[投票(6)]
あの夏、いちばん静かな海。(1991/日)★3 確かに音楽はうるさいのだが、それは画に託した意味が弱いせいでもある。若者たちを優しく撮って素晴らしい前半と、終わらせ方に困った後半の差が激しい。だって北野武はサーフィン大会とか絶対興味ないだろ。 (ペンクロフ)[投票(3)]
菊次郎の夏(1999/日)★2 北野武の生理そのものが、出ているのでは?(悪い意味で) [review] (いくけん)[投票(2)]
張込み(1957/日)★3 仮にも「窃視」と「尾行」の映画のつもりならば、これでは演出が不精確すぎる。サスペンス創出術は落第級。野村大木実高峰秀子の間にあるべき「距離感」をまるで掴めていないからだ。一方、無為の時間の描き方には魅力を感じぬでもない。最もよくフィルムに収まっているのは刑事の無為と徒労だ。 (3819695)[投票(4)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★4 雨が降らなきゃ良かったのか、家庭教師を引き受けなきゃ良かったのか。身の丈の生活を受け入れることはできなかったのか。 [review] (K-Flex)[投票(2)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★3 「リスペクト」できない。どうも私はポン・ジュノの「匂い」が苦手のようだ。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(16)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★2 中盤までは間違いなく面白い。しかしそれ以降の展開が粗っぽく、前半と後半がうまく噛み合っていないように感じた。 [review] ()[投票(8)]
パラサイト 半地下の家族(2019/韓国)★4 アカデミー受賞の翌日、ミーハー心に背中を押されて観に行った。 久々に見る満員の客席。でも、観終わったときに最初に思ったのが「『万引き家族』観なきゃ」だった。 [review] (tkcrows)[投票(5)]
夫婦善哉(1955/日)★3 いつまでたっても船場への未練を断ち切れない森繁久彌と、そんな彼をひたすら待ち続ける淡島千景。駄目な男ほど可愛いという見本でしょうな。 [review] (青山実花)[投票(2)]
夫婦善哉(1955/日)★4 ボンボン上がりのどうしようもないダメ男と、そんなダメ男に惚れて頼ってどこまでもついてってしまうお人好し女。ライスカレー屋のテーブル下で足をツッツキあってイチャつく姿は、元祖バカップルとでも言うべき微笑ましさ。 (緑雨)[投票(2)]
夫婦善哉(1955/日)★4 微速度での崩落が際どくも真の地獄へと至らぬのは、何とでもなるやろという開き直りがあるからなのだが、それを主役2人の演技が裏打つ。特に中途半端なな生き様を歯切れ良き台詞廻しで演じた森繁が神業。スタッフワークも堅牢。 (けにろん)[投票(3)]
夫婦善哉(1955/日)★4 豊田四郎らしい自在なカメラポジションが良い。特に俯瞰とアップ・カットの唐突さにパンチ力がある。店で森繁山茶花究とが対峙するシーンで仰角ぎみの斜め構図のカットがワンカット出てきたりするのにも驚かされる。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
夫婦善哉(1955/日)★5 森繁・淡島の軽やかな掛け合いに負けず劣らず押し退き巧みなカメラワーク。綿雪舞うラストも幻想的に美しく映画の中の映画と呼ぶに相応しい出来と思います。 (町田)[投票(5)]
ベニスに死す(1971/伊)★3 難しいことは分かりませんが、ノンケで庶民の僕でも酔える美少年振り。 以下、印象的だったシーン→ [review] (たかやまひろふみ)[投票(3)]
ベニスに死す(1971/伊)★4 余りの美少年っぷりに、もうひれ伏すのみです。何ですか、あの流し目は!?アップになるシーンはビデオを一時停止です。あの美しさの前でインテリも単なるおやじと化してしまったのですね。おやじが醜くなればなるほど少年の美しさが際立つとは残酷。最後はあまりにも醜くて笑えます。 (鵜 白 舞)[投票(4)]
ベニスに死す(1971/伊)★4 およそ不釣り合いな恋にすがる主人公の姿は、第三者的に見ればひどく醜悪。ぶざまったらありゃしない。それでも、 [review] (tredair)[投票(7)]