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Sigenoriyukiさんのお気に入りコメント(1/8)

ホワイトアウト(2000/日)★3 決して悪い出来ではない。邦画のアクション活劇としてはよく頑張ったと私も思う。しかし同時にこのような物云いがまかり通ることこそ悲しいことだと思う。この映画のクライマックスにおける距離と時間の感覚の欠如は多分それが欠如ではなく「これぐらい大目に見てくれるだろう」という観客に対する甘えである点が腹立たしい。 (ゑぎ)[投票(1)]
眠狂四郎女妖剣(1964/日)★4 いやあ、このサービス精神はいいです。藤村志保根岸明美春川ますみ久保菜穂子、皆それぞれエロティックな見せ場があって嬉しいし、毛利郁子演じる菊姫のおどろおどろしさも忘れられない。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
メッセージ(2016/米)★4 ファーストカット、画面全体が黒く、俄かには何が映っているのか判然としないのだが、徐々に木目が見え、天井の移動撮影だと分かる。大きな窓のある湖畔の家のリビング。その天井だ。 [review] (ゑぎ)[投票(6)]
ブレードランナー 2049(2017/米=英=カナダ)★4 オープニング、閉じた瞼が開く。エメラルドグリーンの瞳。虹彩。続く太陽光発電のパネルの壮観。このカットから心つかまれた。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017/日)★3 これもまた現代日本映画の流行り病に冒されている。すなわち役者が台詞を乗りこなせていない。目標と能力における脚本・演出・演技の軋轢が台詞発語の白々しさとして発症する。甚だ遺憾ながら、いまだメソッド演技なるものは有用らしい。あるいはいっぺん落語の稽古に励んでもらうほうが手っ取り早いか。 [review] (3819695)[投票(7)]
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017/日)★4 鬼面人を威す展開が馬脚を顕すとき俺の脳内で周回した疑念は合点に行き着く。これは正道な少年漫画だったんだと。その根幹を外さぬ三池のブレの無さこそ肝。予想外に計算行き届いた架空の町の創出に惹かれ、山田伊勢谷の徹したバカ演技に納得。 (けにろん)[投票(2)]
ダンケルク(2017/英=米=仏)★2 物語を徹底的に排除して「事象」だけで逃避を活劇化するのは、ある種の映画的王道だと理解はするが、単調さを回避する保険として長・中・短の時間軸が有効に機能しておらず狂騒はアトラクション映像の域内。唐突なヒロイズムの誇示も自画自賛にみえてむなしい。 (ぽんしゅう)[投票(7)]
ダンケルク(2017/英=米=仏)★3 演出家としてのクリストファー・ノーランは、高踏的な気取り屋どころか段取り下手で空回ってばかりのファイト先行型だ。だから憎めない。無言活劇たる第一シーンの緊張感が白眉で、モブ演出もさすがに気合十分で嬉しい。しかしノーランでダンケルクなのだから、もっともっと人頭の過剰で圧倒してほしい。 (3819695)[投票(9)]
ダンケルク(2017/英=米=仏)★3 機体や船体に固定された画面の中で水平線=水平軸が動転するが、それは世界の中の視点ならぬ視点の中の世界という閉塞をこそ帰結する。科白の抑制とCGの排除が現実の現実感を画面にもたらすにせよ、決定的に「物を語る」ところの画面はついぞあらわれえず。ラストのランディング、懸命に手動する動作こそは、かろうじて「人間」の、「物語」の動作。かけがえのない「映画」の動作。 ()[投票(4)]
トーク・トゥ・ハー(2002/スペイン)★4 以前、何かで読んだことがある。たとえ相手が異性だろうが同性だろうが、「人を好きになるということは、その人の悪い部分まですべて含めて好きになることだ」。だとしたら、ベニグノまでをも許容するマルコという男の彷徨える「愛情」こそが悲しくも不気味だ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
トーク・トゥ・ハー(2002/スペイン)★4 現実に照らし合わせて共感できるかとか感情移入できるかとか、ベニグノの行為を肯定するかしないかなんてことは映画とは関係のない事柄だ。単純に色々な道具立てが見事にスリルに機能している、だから良い映画である。しかし途中で挿入されるサイレント映画は酷い。これを挟み込みたい気持ちも判るけれど無いほうがよっぽど良い。 (ゑぎ)[投票(1)]
聖山(1926/独)★5 スキーの服装は男性はネクタイ、女性はスカートを着用している(特に女性用はなかった?)。時代を反映していて面白い。氷の宮殿は見応えがあるし、ラスト15分の盛り上がりは圧巻。清々しい山の景色に加え、光を味方につけた雲の変化の撮影は実に美しい。 (KEI)[投票(1)]
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017/日)★4 三池崇史がかなり真剣に取り組んだとおぼしき演出は、初見さんのみならずディープなファンにも違和感を感じさせない見事さではあった。そしてオトナの男として全ての父親キャラクターに精緻な連続性を盛り込むオリジナルな視点は、そもそもの物語を決して浸食せずに価値を増加させる職人技の賜物だ。これを否定するファンはもはや職業的クレーマーでしかないだろう。 [review] (水那岐)[投票(6)]
4ヶ月、3週と2日(2007/ルーマニア)★4 何がよいかと云うと、アナマリア・マリンカの「金髪」が決定的によい。画面はリアリズムを装いつつも審美的に実によくデザインされている。一歩間違えればそれは「厭らしさ」に堕しかねないものだが、マリンカの金髪がそれを救い、かつ画面の水準を一段高めている。 [review] (3819695)[投票(6)]
4ヶ月、3週と2日(2007/ルーマニア)★5 不安と焦燥と苛立ちと遣り場無き怒りにまみれた1昼夜の顛末。直裁に呈示される剥き出しの女の生理は即物的な余りハードボイルドに近似しゆく。崩壊の臨界で踏みとどまった主人公は真夜中の彷徨の果て狂騒の対岸で1杯の水を飲む。完璧な締め。 (けにろん)[投票(2)]
超少女REIKO(1991/日)★5 ちょっと脚本が粗いし、観月ありさは棒だけど、大河原孝夫の監督デビュー作にして才能のほとばしる快作。1点オマケして最高の5点。 (万城目ドラッグ)[投票(1)]
イーグル・アイ(2008/米)★2 スカスカでスピルバーグプロデュースとしては最悪かな。以上。 (solid63)[投票(1)]
イーグル・アイ(2008/米)★3 いかにして視覚と音声から情報を認識するか、というメタ映画的テーマは追求されず、理由も分からず相手も見えず、巻き込まれ混乱するままに行動を強いられる主人公らと共に揺れ動きまくるカメラに観客の耳目が揺さぶられて終わりの映画。 [review] (煽尼采)[投票(4)]
ラ・ラ・ランド(2016/米)★3 冒頭のユニクロ乃至コカコーラCMチックな群舞のマニュアル臭は未だしも展望台でのナンバーの申し訳なタップは新春隠し芸大会めく。総じて圧倒的タレントの欠如が致命的で俺が見たいのは圧倒的な何かなのだ。ラストの視線の交錯はさすがに胸打つが遅かった。 (けにろん)[投票(12)]
ドクター・ストレンジ(2016/米)★2 主人公が女導師と初対面する場面を始め須くマニュアル的なお手軽感が横溢。苦痛や苦労を回避した作劇は作り手の怠惰を皮相的に表出するだろう。『インセプション』もどきな街でんぐり返りは形而上的な何かがあろうはずも無く見るも無残なハッタリでしかない。 (けにろん)[投票(1)]