★5 | ある時は生きる又は決断の手助け、そして死の手助け。この作品のダイナモである黒子が世の中の全てを人間の全てを写実的に表しており、始終セットと共に素晴らしい役割を果たしている。まさに、どこを切ってもATGな映画であった。 (ジャイアント白田) | [投票(1)] |
★5 | 今見ても鮮烈過ぎる美術、黒と白の凄まじいコントラスト。『梟の城』など撮らなくて良かったのに。 (ズブロッカ) | [投票(1)] |
★5 | 黒子の手法がかっこイイ。いままでみた最高の日本映画かも。 (rrei) | [投票] |
★5 | 私はこれを18歳のとき母と見たんでした。斬新でしたけど、やはり印象に残ったのは、心中の際のグロテスクな死でした。美的なものからは程遠くショックでした。 (セント) | [投票] |
★4 | 武満徹のかなでるエロティシズムに酔いしれる。意表をつくオープニング。時代劇のヌーベルヴァーグ。 [review] (chokobo) | [投票(4)] |
★4 | 紙屋治兵衛に中村吉右衛門を起用しながら、あくまで裏方の存在であるはずの黒子が完全に主役を食っている立場逆転の皮肉。遊郭を抽象的な現代美術で造ってしまう発想。共に素晴らしく古典劇の退屈感を吹き飛ばすには十分のインパクト。 (マッツァ) | [投票(2)] |
★4 | 昔、古典の先生が、「陸続きだと、「逃げる」という発想に行き着くけど、周りが海に囲まれてる日本だと、精神的に「逃げる」より、死んで決着を付ける。と言う方向に頭が働くのだ」と言っていた事を思い出す。心中は日本のお家芸なんだね。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★4 | オープニングとか、黒子を使った手法とかにあざとさを感じる物の、やっぱりグイグイ引き込まれるだけの勢いはあるし、白黒映像による印象的なショットの数々はさすがの美的センス。ラストショットとか格好良過ぎ。['06.7.28VIDEO] [review] (直人) | [投票] |
★4 | 撮影中に偶然発見したという本物の紙屋治兵衛の墓がなんともまた空恐ろしい。 (二階から目潰し) | [投票] |
★4 | ポスターにもなった上から見た2人。望遠で撮った橋を渡るシーン。印象的な映像しか憶えていない。自分の妻にこんなことさせていいのんだろうか、10代の私は岩下志麻を見て思ったのでした。 (ぱーこ) | [投票] |
★3 | 前衛的なのは美術と武満徹の音楽だけ。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(7)] |
★3 | 例えばコラージュという分野に、楽しさや美しさや驚きは感じるが、生臭い息吹きやパッションを感じたことがない。映画を作るということは、ビジョンに裏打ちされた意志の有無の問題であり、時の先鋭をただ器用に並べてみたところで何かが生まれる訳ではない。
(ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | 野心は認めるけど所詮この監督は絵ヅラだけ。
人形浄瑠璃の"黒子"が現代から見ればシュールで前衛的な演出手法だと気づかせてくれたことは意義深いが。
(TOMIMORI) | [投票(2)] |
★3 | どんなに着飾っていたってマネキンの心中じゃココロときめかないでしょ? (町田) | [投票(2)] |
★3 | カットを割っていく映画の叙体が旧劇の芝居を持て余すようになり、やがてカットを割れなくなるのはいかにも理念の先走りで根性がなく、叙体が吉右衛門のダメさと同期する。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 壁一面の草書体が最近の居酒屋みたい。岩下志麻の二役は失敗だろう。同じ役者が義理だ何だとやり合うのは妙ちくりんで、悲劇がボケている。没個性な登場人物ばかりのなか儲け役である小松方正のデフォルメした悪漢振りがいい。もっと活躍してほしかった。 (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 策士は策に溺れ、業師は業に溺れる。溺れる者は藁をも掴むが、藁しべ長者になれるとは限らない。篠田正浩はこの映画で長者になったかも知れぬが、後は蓄えを使い果たすのみ。 [review] (熱田海之) | [投票(1)] |
★3 | 岩下志麻の一本調子のキンキン声系演技がすべて台無しに。美術なんかとても良いんだけど。 (檸檬) | [投票] |
★2 | 脚本・撮影・美術・音楽と成る程、時代の先鋭を感じさせる前衛的スタッフワークは素晴らしいのだろうが、何だかこれみよがしな感じがする。そんなのばかりが前面に出て心中に至るパッションが後方に霞むのであれば本末転倒じゃないだろうか。 (けにろん) | [投票(5)] |
★2 | 中村吉右衛門の若き日の姿が見られる、という以外には。。。 近松の名作をわざわざ映画にした意図がわからない。いったい何のために? 当時の岩下志麻ファンは楽しめたかもしれない、違う方向で。 (ころ阿弥) | [投票] |