★4 | 再婚に於ける普遍的な確執を描いて何の奇矯な設定もない。のだが終始不穏な緊張感が持続。どんな家庭だってそういう危うい均衡上に立ってるのだとのクールな認識。斜行エレベーターや車窓景観や1人カラオケのリフレインが冷えて心地良い孤絶感を際立たせる。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | 遊園地の入場門前のアスファルト。パステル調の色彩が綺麗だ。横移動して、靴紐を結ぶ男の足。ティルトアップすると浅野忠信。娘・沙織と二人で遊園地で遊ぶ。浅野の家は、斜行エレベータのあるマンション。調べると、このマンションは西宮名塩でのロケとのこと。 [review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★4 | ディジタル・ライト・プロセシング映写であることは重々承知しているものの、粒子の粗いフィルム撮影の画面は今や滅多なく、やはり抗しがたく瞳を惹かれる(大塚亮が一六ミリで撮ったらしい)。IMAXや4DXも結構だが、これも「映画」ならではの、テレビドラマやウェブ動画には許されないルックだ。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★4 | 連れ子は現民法でも(遺言に依らなければ)相続権は発生しない。南沙良は法の根底に流れる不平等を感知したはずだ。
[review] (寒山拾得) | [投票(5)] |
★4 | 浅野忠信が出ているだけで映画の世界に必要以上に危険な空気が流れてしまうのは、良し悪しあるような。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★4 | さすが荒井と思わせる秀逸な脚本。無駄がない。しかも緊張の糸が最後まで切れない。安心して見ることのできる日本映画だ。しっかりと子供目線が主軸となるところがいい。我らが生きるこの国は子供たちが将来を決めるのだ。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 人が人との暮らしをもつというのは、畢竟後悔の積み重ねか。そんな認識におとなが敗れるのは、後悔し続けた暮らしそのものに後悔したときだろう。宮藤官九郎も寺島しのぶも、その事実に敗北しながら決して醜いばかりのろくでなしではない。「家」制度の滅びとともに、家庭には居づらい人々が顕在化し続けているだけなのだから。 [review] (水那岐) | [投票(3)] |
★4 | 最初、必要以上に鏡が映り込む画作りに違和感を抱いたのだが、途中で得心した。なるほど、これは二面性についての物語なのだ。 [review] (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | 世の中、本当は理屈では割り切れないことで成り立っている。「いつも理由は訊くけど、気持ちは訊かない」と元妻に詰問され絶句したこの男、人生は理屈でなんとかなると信じていたのだ。そんな男が、考えても答えのないこともあるとうい事実を知るまでの責苦物語。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 丁寧な演出と画づくりが心にしみる良作。それにしても「なさぬ仲」とはよく言ったもので、「なさぬ」ではあるが「仲」でもある。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |