★5 | 田中絹代一世一代の演技と溝口健二の徹底した完全主義が生み出した傑作。 [review] (田原木) | [投票(4)] |
★5 | 文句ナシの溝口映画の最高傑作。小娘から老婆までを、無理を承知で臆面もなく演じてしまう田中絹代の演技魂炸裂。長回しの効果を最大限に引き出すセットの造形も素晴らしい。 (くたー) | [投票(4)] |
★5 | 田中絹代が日本映画史上最高の名女優だとしたら、そうさせたのは明らかに溝口健二にほかならない。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★5 | たった2時間で女一代を描いてこの圧倒的な量感。田中絹代が42才で娘を演じきって凄絶です。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★5 | 冒頭の、仏像に三船の顔がかぶさるシーンに鳥肌が立つ。しかしあまりに不幸続きで釈然としない。ご都合主義の不幸とでも言おうか。 (saku99) | [投票(1)] |
★5 | ここまで救いのない悲劇も凄い。そして、技法についてとやかく思う暇も無く緻密に物語を展開させる溝口の手腕はもっと凄い。030730 (しど) | [投票(1)] |
★5 | 女の目から見た、封建主義批判映画だと思う。溝口こそ、究極のフェミニスト監督だった。 (takud-osaka) | [投票(1)] |
★5 | なぜこんなに厳しく女性をいたぶれるのか、、、目線の交換のない男女の関係に、作家の価値観を感じた。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★4 | 気高く振るまっていた女が、不可抗力的におちぶれ、おちぶれることで次第に誇りを失い、易きに流れて行く過程
[review] (coma) | [投票(8)] |
★4 | 溝口の成功作はすべて「もはや笑うしかない」地平に達しているのだが、それはユーモアではなくもっぱら彼のサディズムに拠る(溝口にユーモアはない!)。そこが本質的に喜劇作家である小津や(実は)鋭いギャグの感覚を持った成瀬とは違う、溝口の凄さである。淫売! 売女! 化け猫! [review] (3819695) | [投票(4)] |
★4 | 開いた口がふさがらないほどの不幸の波状攻撃。ここまでされると憐れみの感情なんて全くでてこない。そのぶん田中絹代の凄さなどを堪能できたと思う。 [review] (ハム) | [投票(4)] |
★4 | 女優と生まれてきたからは一度はこの「おはるさん」を演じてみたい!モチロン、ワシも♪(←え!?) [review] (ボイス母) | [投票(4)] |
★4 | 本当すげぇ偏執っぷりだなこの人!っていう嬉しさだったのか、なんか笑えた。 [review] (づん) | [投票(3)] |
★4 | 冒頭から三船の野趣に腰を砕くように、男運の圧によって自在に変形する絹代の粘体感は順応力であり、薄幸の幾何学の型である。不幸の多面体に対応するうちに美術は意匠を失い、ネオレアリズモのような無国籍の郊外となる。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★4 | 気の毒なお春(田中絹代)をみながら思った。女が幸せになるために必要なものは魔性ではなく、したたかさ。 [review] (きわ) | [投票(1)] |
★4 | サド溝口とマゾ田中による渾身の一本。金持ち男のエピソードは『千と千尋の神隠し』の元ネタ?
(07.05.17 京都文化博物館) (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★3 | 「堕ちる」ことが先にたち「生きる」ことの情感が見えない。流転のための転落の連続は哀惜や共感を生まないのだ。唯一、城内で息子を追う騒動にのみ彼女の魂が見える。思い起こせば、女が明確に意志(それも感情に煽られた)を示し、貫こうとしたのはこのときだけ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 一貫性の無い行動の全てが裏目に嵌る主人公おはる最大の悲劇は”産みの親”が「その文体は女の体温よりは小判や刀の冷たさに適切」と評された西鶴だったことであるのかないのか。その数奇な運命に感慨を感じないではないが溝口が東宝系で撮った作品はメッセージ性ばかりが前に出、美術映像関係の充実がさほでもないので不満が残る。 (町田) | [投票(2)] |
★3 | 黒澤映画の三船敏郎に慣れたせいか、この映画の上品過ぎる三船にはどうも魅かれない。傑作の誉れ高いのは百も承知だが、映像も『雨月物語』『近松物語』『山椒大夫』が持つ「神秘性」の域には達してないように思う。 (若尾好き) | [投票(2)] |
★3 | 田中絹代の醜いのと、一つ一つのシーンの長いのに閉口するも、やがて慣れる。昔のCMじゃないが、「花の命は結構長い」。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★3 | 当然ながら、題材が古い。こういう内容のものは、段々と過去の遺物になって行くのではないか。資料として後世に残すのは意味があるかもしれない。 (KEI) | [投票(1)] |
★3 | サディスティックなまでの徹底した突き放しっぷり。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |