ガブリエルアン・カットグラさんのコメント: 点数順
舞台恐怖症(1950/英=米) | マレーネ・ディートリヒの圧倒的な魅力に立ち向かうジェーン・ワイマンはさぞ大変だったろう。ヒロインの父に扮するアラステア・シムが妙にいい味(笑)で、ストーリーも最後まで目が離せない。クライマックスの劇場シーンの光と闇の演出も出色。 | [投票(1)] | |
毎日が夏休み(1994/日) | 少女の言葉で語られ、少女の瑞々しい視線で描かれる至福のファンタジー。佐伯日菜子のぎこちない演技、ぎこちないナレーション、そしてぎこちない義父との関係…それがいつのまにか観る者の胸にうまくとけこんでいく過程がほんのりと心地よい。 | [投票(1)] | |
バーバレラ(1968/米=仏=伊) | 「傑作選」より:キッチョなセンスがだいばくはつ!の異色SF。ヒロインのバーバレラはあんなコトやこんなコトをされるのだが、それを堂々と受けて立つジェーン・フォンダの無邪気な魅力がステキ♪…しかしロジェ・バディムとは罪な男ですねぇ(笑)。 | [投票(1)] | |
007/ムーンレイカー(1979/英) | 「傑作選」より:大空・古都・瀑布・西部劇・そして宇宙…。あれよあれよという間もなく突き進む怒涛の展開…確かに珍作とも言える(笑)が、徹底的に娯楽に徹しようという製作者側のパワーを私は感じた。往年のファンの嘆きも聞こえてきそうではあるが…。 | [投票(1)] | |
アンブレイカブル(2000/米) | 「傑作選」より:ピーター・ウィアー監督の異色作『フィアレス』を彷彿とさせる現代のファンタジー。全篇に漂うしっとりとした雰囲気が大変魅力的。…だが、前作が『シックス・センス』であるが故の本作品への不当な評価は甘受せざるを得まい。 | [投票(1)] | |
八つ墓村(1977/日) | 「傑作選」より:舞台を現代に設定してあるが、「現代にいまなお息づく呪われし伝承」を観る者に強く印象付けるには至っていないのが残念。一歩引いた型で参加する金田一役の渥美清が面白く、女優陣もしっとりとした魅力。…怪奇的要素が強い作品。 | [投票(1)] | |
終身犯(1962/米) | 驚くべき実話を手堅い演出で見せる感動作だが、後半部分は蛇足。独房に入れられた男の不安や孤独が前半でしっかり描かれていないので、鳥に熱中する姿に説得力が足りない。命を育むという行為を通して、彼は自らが奪った命の重みに気づかなかったのだろうか。 | [投票(1)] | |
シド・アンド・ナンシー(1986/英) | 痩躯のゲイリー・オールドマン。上半身裸の立振舞いのなんとセクシーなことかっ!…なるほど彼らの奇行は目を覆うばかりだが、ふたりきりになった時のなんとも寂しげな感じが大好き。ふたりが愛し合う程、どんどん世間は遠ざかっていくのだから…。 | [投票(1)] | |
フューリー(1978/米) | 超能力者が(敵味方ではなく)ふたりいる、というのがミソ。行方不明の息子はどうなったのか?というサスペンスと、強大な力に目覚めた少女が戸惑いつつ引き起こす惨劇としてのスリラー。この二重構造が、監督独自の凝った映像美でうまくまとめられている。 | [投票(1)] | |
非情の罠(1955/米) | キューブリック監督にしては珍しいラブロマンスだが、これも初期習作ならでは。…冒頭の試合シーンを始め、夢・鏡・階段・早朝の追撃・そしてクライマックスのマネキンと、若き日の監督の才気がほとばしる名作だが、やはり特筆すべきはその編集センスだろう。 | [投票(1)] | |
ガタカ(1997/米) | どこか懐かしい未来世界デザインの柔らかさと、発達した科学が人間の可能性を全て摘み取ってしまう過酷さ。そんなギャップをマイケル・ナイマンの流麗な音楽に包んで描く不思議な感動作。これでイーサン・ホークの背がもう少し高ければなぁ(笑)。 | [投票(1)] | |
ピンク・パンサー2(1975/米) | 「傑作選」より:前作『クルーゾー警部』を観た後なので、やはりピーター・セラーズのクルーゾー警部がしっくりくる♪彼のいかにも…といった感じのギャグがやたら可笑しい。クリストファー・プラマーのファントム役も、意外?にハマっていて嬉しい! | [投票(1)] | |
交渉人(1998/米=独) | 主役ふたりの熱演と、手に汗握るストーリー展開が心地良い娯楽作。ただ…自分の主張を通すために非常手段に訴える、というのはまるっきりテロリストの理論であるし、それは自分の主張を自ら放棄するだけである…という視線が製作者側に足りないと感じた。 | [投票(1)] | |
マンハッタン殺人ミステリー(1993/米) | 「傑作選」より:隣人へ募る疑惑…サスペンスではよくある材料でも、お味はまさしくウディ・アレン風味!ほぼ全篇を通して繰り広げられるダイアン・キートンとの掛け合いが最高に楽しいっ♪彼の作品は初体験だが…クセになる不思議な魅力を感じた。 | [投票(1)] | |
ラスト・アクション・ヒーロー(1993/米) | シュワちゃんの「ハムレット」に爆笑っ♪次々と自らの身に降りかかる異常事件に愚痴をこぼすシュワちゃんにも爆笑っ♪映画の世界での大冒険がなんとも楽しいのだが、後半がトーンダウンしてしまう。確かに合理的な展開ではあるが…もう一工夫して欲しかった。 | [投票(1)] | |
ゴーストタウンの決斗(1958/米) | アメリカ…ロッキー山脈の雄大な自然を背景に展開される、名匠ジョン・スタージェス監督の本格西部劇。ディフォルメされ、簡潔にまとめられた作品内容と共に、リチャード・ウィドマークの存在感に注目。悪意を秘めつつどこか温かい…不思議な悪役だ。 | [投票(1)] | |
モルグ(1994/デンマーク) | 前半のホラー風味の展開が、後半のサスペンスフルな展開へといつのまにかシフトしていくあたりが非常にうまい。…だが、あえて苦言を呈するなら、前半部分でのエピソードをよりコンパクトにまとめて、その分病院での夜警の部分をもっと見せて欲しかった。 | [投票(1)] | |
荒鷲の要塞(1968/英=米) | やや御都合主義的な展開が気にはなるが、やはりこの手の要塞モノとして決定版と言ってよいだろう。二転三転するストーリーもさることながら、冬山や城下?町、そして古城要塞内部の描写に興味をそそられる。 | [投票(1)] | |
失われた週末(1945/米) | 私は嗜む程度なので、抗し難いお酒の誘惑というものは理解できない。だが、本作のレイ・ミランドの鬼気迫る演技には、有無を言わせぬ説得力がある。…才能も勇気も総て溺れさせるかに見えた酒にも、ひとつだけ消すことの出来ないものがあった。 [review] | [投票(1)] | |
脱獄(1962/米) | 侠気溢れるカーク・ダグラスの気骨…そして後年の『グロリア』・ジーナ・ローランズの凛々しい美しさ…。拾い物だ。 | [投票(1)] |