ガブリエルアン・カットグラさんのコメント: 点数順
スティーブン・キング 地下室の悪夢(1990/米=日) | B級だが快作。うだるような暑さが伝わってくる地下室の描写、さりげなく描かれる田舎町の様子(コーヒーポッドの中の蝿とスープの中の髪の毛)…面白くなり始めるまで時間がかかるのもキングらしいが、グロテスクな後半でそれも帳消し。最後の看板にニヤリ。 | [投票(1)] | |
吸血ゾンビ(1966/英) | 英国の封建的な田舎村とゾンビ…関係なさげな組み合わせが興味深い。鳴り響くドラムの音と、死体の顔をクローズアップするジョン・ギリング監督の恐怖演出が効果的(女ゾンビが目を見開くシーンは本当に怖い!)。採掘場の歯車のシルエットの恐ろしさよ。 | [投票(1)] | |
孔雀夫人(1936/米) | 欧州文化に翻弄される夫婦の姿を通して自国人を見つめるという視点の鋭さ。苦悩の表情を見せるウォルター・ヒューストンの名演技が印象的だ。ただ、ルース・チャーター扮する夫人のキャラ造形が甘いため、男性側からしか物語を観ることができない。 | [投票(1)] | |
2ペンスの希望(1951/伊) | 描かれている状況は、現代風に解釈してみるとかなり悲惨だと思うのだが…どーしてこーも楽天的にポジティブに行けるのだろうか。羨ましいが見習う点も多い。美人なのにトラブルメーカーのヒロインと、彼女に振り回されつつも飄々としている主人公が魅力的だ。 | [投票(1)] | |
風花(2000/日) | 「傑作選」より:浅野忠信を圧倒する小泉今日子の確かな演技力に注目。楽しそうにはしゃぐ彼女の姿が、正視できないくらいに痛々しい。その場に流れる空気を鮮やかに切り取る相米慎二監督の手腕も冴え渡り…逝去が悔やまれる作品だ。 | [投票(1)] | |
ミラクル・ぺティント(1998/スペイン) | 「傑作選」より:まさに奇想天外!こんなメチャメチャな話よく考えたなぁ…と感心しながらエンドロールを観てると…こんなメチャメチャな話にもたくさんのヒトの手がかかってるんだなぁ…と、感激?してしまった。スペインってスゴいトコですねぇ(笑)。 | [投票(1)] | |
黒猫の棲む館(1964/米) | 「傑作選」より:今作の最大の特徴は野外ロケの多用。朽ち果てた修道院が有無を言わさぬ存在感を放つ。晴れ渡った青空が逆に不気味さを醸し出しているあたり、一連のポォ映画化作品にはない魅力だ。 | [投票(1)] | |
クルックリン(1994/米) | スピーディで過激な味付けのスパイク・リー作品よりも、私はこんな感じのスパイク・リーが好きっ♪出てくるエピソードはどれもこれも懐かしい匂いのするものばかりで、「あ〜こ〜ゆ〜のあったなぁ…」とほのぼのできる。人間ってみんな同じなんですねぇ。 | [投票(1)] | |
ハリー・ポッターと賢者の石(2001/英=米) | 「制服のある寮生活」がとにかく嬉しいっo(^-^)o♪現実と魔法が見事に融合した世界で繰り広げられる多彩なイベントは、しばし浮世を忘れさせてくれるステキな贈り物のよう。…ただ、エピソードを詰め込み過ぎて個々の出来事がやや駆け足気味なのが残念。 | [投票(1)] | |
虚栄のかがり火(1990/米) | デ・パルマのタッチは時として非常に安っぽく見えるコトがあるが、本作ではそれが逆に功を奏している。目先しか見えない小市民ばかりが群がるドラマはまさしく虚栄の名にふさわしい。そしてだからこそ…心に小さな灯がともる地下鉄のシーンに参ってしまった。 | [投票(1)] | |
怪談呪いの霊魂(1963/米) | 「傑作選」より:ラヴクラフトがポォを敬愛していたことを考えると、これはかなり豪華な作品と言える。あのねちっこい恐怖を表現するには本篇が短いのが難だが…徘徊するフリークスの群れはかなり不気味。また、二面性を実にうまく演じたプライスにも注目だ。 | [投票(1)] | |
巌窟の野獣(1939/英) | 険しい岩壁に打ち寄せる荒波の迫力がまず印象的。…チャールズ・ロートンが、腹に一物を抱える判事を演じきってとにかくうまい。モーリン・オハラの気丈さと、さりげなくも見事に性格付けがなされている盗賊たちの描写にも注目したい。 | [投票(1)] | |
GO(2001/日) | 少年のやんちゃさと少女の奔放さ、そして親父の鉄拳がだいばくはつ♪…近くて遠い国・朝鮮のことを、ユニークかつ至極当然な視点から描いた、直球勝負の痛快青春ドラマ。「在日とか日本人とかそーゆーの…お前の言葉借りりゃぁダッセぇ話よ…。」 | [投票(1)] | |
リスボン特急(1972/仏) | 「刑事が人に抱く感情は疑いと嘲りだけである」…さりげなく青みがかった世界の中で、非情に展開する男達のドラマ。終始無表情で職務に徹するアラン・ドロンが、友の前でほんの一瞬だけ見せる深い哀しみのこもった表情にはホントにまいってしまった。 | [投票(1)] | |
フリック・ストーリー(1975/仏=伊) | 全篇を通じて無表情のジャン・ルイ・トランティニャンの存在感がまずもって圧巻。対するアラン・ドロンも、常人離れしたヒーローとしてではなく失敗したり愚痴ったりする刑事を実直に演じて好対照。戦後まもないパリの風俗描写も見どころ。 | [投票(1)] | |
007/ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999/英=米) | 「傑作選」より:さよなら、Q…。思えばスゴいタイトルだが、こんな大見得が切れるのも007だけ(笑)。アクションの興奮が長続きしないシーン構成が難点であり、ストーリー展開もこのシリーズでは意外な感。ロバート・カーライルの繊細な一面に注目。 | [投票(1)] | |
ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア) | 「殺戮に中立はない…傍観は加担と同じだ」と語る国連兵士と「お前達は皆ハゲタカだ!」と叫ぶボスニア兵。滑稽なくらいに馬鹿馬鹿しいラストシーンがただ重く、辛い。あの兵士達はそれまで一体どんな人生を送ってきたのだろうか…その辺も描いて欲しかった。 | [投票(1)] | |
007/リビング・デイライツ(1987/米) | 「傑作選」より:4代目、ティモシー・ダルトン!今まで軽妙なボンドに慣れ親しんできたせいか、彼の硬派さは新しいボンド像の魅力として新鮮っ♪…でもちょっと硬過ぎ?たとえ危機が目前に迫っていても心に余裕がないと00要員は勤まらないっす(笑)! | [投票(1)] | |
007/ユア・アイズ・オンリー(1981/英) | 「傑作選」より:いやー。今回のヒロインは美しいですねぇ…。もとい。ラブシーンやメカ描写が控えめでやや地味な印象だが…亡き妻の墓に花を手向けるボンド、そして大迫力の雪上チェイスシーン…傑作『女王陛下の007』を彷彿とさせる出来が嬉しい。 | [投票(1)] | |
ざわざわ下北沢(2000/日) | 他愛ない…と言ってしまえばそれまでかもしれない。だが、このざわざわとした雑踏の優しく繊細な切り取り方はどうにもこうにも捨て難く、心地よい。作り手の優しい気持ちが伝わってくる、愛すべき小品。豪華なゲスト出演陣のさりげない使い方も嬉しい。 | [投票(1)] |