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ガブリエルアン・カットグラさんのコメント: 点数順

★3スリーピー・ホロウ(1999/米)ゴシック風味溢れる画面作りが素晴らしいだけに、今回ばかりはティム・バートン監督の悪趣味ぶりが軟弱と感じた。主人公のキャラ造形が浅く、始めに首なし騎士ありきという世界観が飲み込めない。…落ち着きさえ漂うクリスティーナ・リッチが魅力的。[投票]
★3ラビナス(1999/米)「食物は力を与える」という「食」の本質を見据えた視点が興味深い。道徳の枷から解き放たれた者達の生き生きとした姿がなんとも衝撃的だ。だが意外性を盛り込んだプロットと、本篇時間の短さ故…カニバリズムの持つ重さが観る者に伝わってこないのが難。[投票]
★3さよならゲーム(1988/米)ちょっと風変わりなヒロインを演じたスーザン・サランドンがじつに魅力的だが、ややオフビートな展開は観る者を選ぶかもしれない。…マイナーリーグの描写もなかなか興味深いのだが、チームメイトたちの描き方が浅く、個性があまり感じられないのが残念。[投票]
★3野獣死すべし(1980/日)冒頭のシーンが好きだ。…そう。野獣が牙を剥くのは血に飢えるからではなく、自らに怯えるからだ。…だがしかし、狂気を爆発させる松田優作はどうもいただけない。原作がどうなっているのか知らないが、前半の抑えた演技で終始通して欲しかった。[投票]
★3グリッドロック(1997/米)痛快犯罪コメディ!…を予想していたので、意外に地味?なふたりの更生活動に肩すかしの感。せっかく映画なんだから、もっと違った切り込み方で小役人どもに立ち向かって欲しかった(笑)。シリアス?コメディ?オフビート?どれかひとつに特化すべき作品。[投票]
★3アメリカン・ヒストリーX(1998/米)「怒りは君を幸せにしたか?」…当初はもっと破滅的な内容を予想していたが、意外な人情ドラマに好印象。だが、刑務所で更生した主人公には終始違和感が残った。彼の思い込みはそんなに根が浅かったのか。そのせいか、私はあのラストを安易な逃げだと感じた。[投票]
★3カスケーダー(1998/独)製作・監督・主演のハーディ・マーティンスは元スタントマンとのことで、アクションシーン(特にカーチェイスシーンはなかなかの出来)が見ものだが、紅一点のヒロインの魅力がいまひとつ。ナチスの設定は荒唐無稽だが、本家ドイツ製作なので安心(笑)。[投票]
★3誰がために鐘は鳴る(1943/米)「汝がために鐘は鳴る」…祝いの時にも、そして弔いの時にも。…ゲイリー・クーパーの凛々しさとイングリッド・バーグマンの少年のような魅力にうっとり。だが、似たようなシーンの繰り返しが多いのが気になる。ドラマも期待した程には盛り上がらず…[投票]
★3ダーティハリー5(1988/米)次々と起こる事件に、火を吹きまくるハリーのマグナム…正直大して期待していなかったので、意外に楽しめた(特にラジコンカーをまじえたカーチェイスが見もの)。話が一本調子なのが難か。…ロックスター役でジム・キャリーが出ている、ファン要注目作。[投票]
★3ハムナプトラ・失われた砂漠の都(1999/米)テンポ良く進むアドベンチャー。二丁拳銃で敵を蹴散らすブレンダン・フレイザーがなんとも爽快だ。ただ、目的となるモノが次から次へといとも簡単に見つかり過ぎるので、「探検」としての面白さはいまひとつ。テーマパークのアトラクション物の趣きだ。[投票]
★3エントラップメント(1999/米)キャサリン・ゼタ・ジョーンズの堂々たる存在感が圧巻。だがそれ故か…彼女の演じるヒロインの内面が観る者にいまひとつ伝わってこないので、作品に深みがない。万全の準備で臨む前半の盗みのシーンが出色ではあるが、その分後半の盛り上がりに欠ける。[投票]
★3レッド・ブル(1988/米)硬軟ふたりのやりとり…では傑作『48時間』に劣るものの、シュワルツェネッガーの魅力はなかなかに堪能できる佳作。クライマックスのバスチェイスがなんとも豪快だ。ローレンス・フィッシュバーンジーナ・ガーション…豪華な脇役にも注目。[投票]
★3チキンラン(2000/英)クレイアニメのニワトリさんたちが大活躍!特にパイ製造機のシーンはなかなかスリリングな仕上がり。だが全体的にテンポが悪く、場面の移り変わりが乏しいのが難点。それに…英国人らしい風刺なのだろうが、舞台が養鶏場という点に終始居心地の悪さを感じた。[投票]
★3キャリー(1976/米)冒頭の生理シーンは秀逸。だがキャリーが思春期の少女であることへの掘り下げ方が足りない。思春期…自らの体に潜む「性」に目覚める多感な時期。のみならず彼女が目覚めてしまったものは…という点がうまくオーバーラップされておらず、八方ふさがりの感。[投票]
★3キング・イズ・アライヴ(2000/米=スウェーデン=デンマーク)ドグマ95の手法に則った、デジタルカメラによる緊張感ある画面作りが見もの。だが…作品としてはバランスが悪い。極限状態に陥った人々の狂態が描かれ始めるのが遅過ぎるし、下敷きとなったシェイクスピアの「リア王」についても掘り下げ方が足りない。[投票]
★3肉の鑞人形(1997/伊)冒頭の献辞「ルチオ・フルチに捧げる」に、涙。華麗?な音楽に綺麗な画面、というのはホラー映画としてはマイナスだが、蝋人形館という絶好の舞台を背景に展開される淫靡なドラマはまずまず及第点。時代考証はもう少し考慮して欲しいところだが(笑)。[投票]
★3ダーティハリー4(1983/米)シリーズ中唯一のイーストウッド監督作。これまでになくハリーのダーティさが強調されており、彼自身のハリー観として捉えて見るとなかなか興味深い。ソンドラ・ロックとの絡みにはあざとさも見え隠れするが、まぁギリギリで及第点と言えるだろう。[投票]
★3ダーティハリー3(1976/米)今回は新米女性刑事とコンビを組まされるハリー。前二作と比べると、ハリーよりも上司や市長、そして黒人武闘派の皆様(笑)などの脇役の存在感が光る。ハリーファンの方々は心中複雑だろうが、どこかしらコメディタッチの憎めない作品だ。[投票]
★3グレアム・ヤング毒殺日記(1995/英=独)実話故の戦慄。毒薬の名前は字幕では伏字になっており、また描写もきつめである。だが…浅い。この実話を世に問う以上、グレアムの心理的な背景を…情緒や道徳心の欠落、そしてダイヤへの、薬品への異常な愛情が形成されていった背景をしっかり描くべきだ。[投票]
★3黒いジャガー(1971/米)1970年代前半の黒人映画の一大ムーブメント…「ブラックプロイテーション(Blaxploitation)フィルム」の代表作。第44回アカデミー主題歌賞を受賞したテーマソングにのせて、主人公シャフトのやたらに濃いキャラとノリを楽しもう。[投票]