shionoさんのコメント: 投票数順
ダークナイト(2008/米) | クリストファー・ノーランとクリスチャン・ベールが創造した21世紀のバットマンに愛着はある。『ブラックレイン』や『クロウ−飛翔伝説−』のごとく伝説的なオーラを纏った作品だということも理解できる。だがそれにしても不満はつのるばかりだ。 [review] | [投票(6)] | |
天然コケッコー(2007/日) | とりわけ前半部分にいいシーンが多い。初日下校時の移動ショットを始め、画面の手前と奥で同時進行する芝居のおもしろさ。魅力的な縦構図は橋、線路、トンネル以外にも随所に出てくる。 [review] | [投票(6)] | |
ブレイブ ワン(2007/米=豪) | ジョディ・フォスターはジョン・ウェイン的な個性派スターである。だからハリー・キャラハンばりのサングラス姿を待つまでもなく、彼女の行動は予見できるのだが、しかし、それにしても前半の微に入り細を穿つ感情表現は、この映画全体からしてもワンランク上のレベルに達している。 [review] | [投票(6)] | |
トランスフォーマー(2007/米) | 見た目が内容であり、内容は見た目である、と。ロボットの人格造形は低年齢向けとして割り切るとして、よかったのはシア・ラブーフだ。ミーガン・フォックスと80年代青春ドラマしていた前半は特に。 [review] | [投票(6)] | |
ゾディアック(2007/米) | クライムシーンの緊張感から一転、昼間の新聞社に舞台が移ってからは、サスペンスというよりむしろ歴史ものや伝記映画の語り口に近くなってくる。それが退屈かというとまったくそんなことはなく、演技巧者によって丹念に事件が肉付けされていく様子はスリリングだ。 [review] | [投票(6)] | |
太陽はひとりぼっち(1962/伊) | モニカ・ビッティの一人称映画であり、ストーリーの住人であるはずの彼女が、なにものからも自由に浮遊しているその表情、仕草、居住まいをうっとりと眺める映画。 [review] | [投票(6)] | |
瞳の奥の秘密(2009/スペイン=アルゼンチン) | 良質な正統派娯楽映画。ここでいう正統派とは王道のハリウッド映画ということで、外国映画としての異国情緒を武器にすることなく、アメリカ映画の文脈で勝負しているともいえる。そのスタイルがどうであれ巧いことは確かだ。 [review] | [投票(5)] | |
ソルト(2010/米) | アンジェリーナ・ジョリーに萌え要素がない。脚本演出の凡庸さが早々と露呈するので、無駄な期待を持たずに最後まで付き合うことができたものの、後半のつまらなさにはやはり文句のひとつも言いたくなる。 [review] | [投票(5)] | |
アイガー北壁(2008/独=オーストリア=スイス) | 山岳シーンのスペクタクルはAクラスだし、役者もいい。だが時代背景とメロドラマ要素の出来が悪いから、人間ドラマとしては凡庸だ。もっとうまくやれたはずなのにもったいない。 [review] | [投票(5)] | |
しあわせの隠れ場所(2009/米) | ”美談”の一言で要約されないよう考え抜かれた構成だ。それはサンドラ・ブロックの側から物語を語ることであり、かつブロックはこのお話の全体像を知らされていないキャラクターとして、その瞬間を生きているということである。 [review] | [投票(5)] | |
パレード(2010/日) | この水準の邦画には年に数えるほどしか出会えない。脚本演出の出来は青春群像劇の良作『ロックンロールミシン』を上回っていて、行定勲を大いに見直すことになった。 [review] | [投票(5)] | |
劔岳 点の記(2008/日) | 俳優や脚本家が監督する、それは自分だったらこうやりたいという理想の追求であることだろう。だが本作はそれとは様子が違う。これだけのキャリアを持つ木村大作だから、いまさら映画監督として名を成そうとは思ってはいまい。 [review] | [投票(5)] | |
イントゥ・ザ・ワイルド(2007/米) | 力作である。ロケーション撮影、とりわけ大自然における人物配置が的確なので、多くの部分がインサートショットとヴォイスオーバーに拠っていても説明的には感じない。 [review] | [投票(5)] | |
カメレオン(2008/日) | 70年代ハードボイルドのテイストを引いた、古き良き本物の匂いがする。アメリカンな体脂肪も日本的な陰鬱ムードもなく、韓国や香港の同ジャンルの良作と並べても決して引けをとらないアジア映画の秀作。 [review] | [投票(5)] | |
つぐない(2007/英) | ジョー・ライト作品の魅力は、英国文学の香りを生かしつつ現代的な活力をもって描写するエンタテイメント性にある。見る者と見られる者を自在に操る時空間の演出は、逸材シアーシャ・ローナンをいっそう魅力的に見せていた。 [review] | [投票(5)] | |
シャレード(1963/米) | レストランの電話ボックスでコバーンにいたぶられるオードリー、駅の電話ボックスでグラントをやり過ごすオードリー、ステージのブーカ(プロンプター・ボックス)に隠れるオードリー。狭い場所に追い詰められると可愛らしさ倍増。終盤のサスペンスもよかった。 | [投票(5)] | |
私は二歳(1962/日) | 映画以上に、皆さんのコメントが興味深い。作品の善し悪しは別にして、映画理論の教材として俎上に載せてみるのがおもしろい。 [review] | [投票(5)] | |
麗しのサブリナ(1954/米) | ワイルダーとヘプバーンのナチス体験は、置き手紙・車庫・パリといったモチーフで共有される。陰影濃いオフィスでのボガートの計略は、ライトに照らし出されたヘプバーンに看破される。スクリューボール・コメディのヒロインがフィルム・ノワールのヒーローに勝利するのである。 [review] | [投票(5)] | |
何がジェーンに起こったか?(1962/米) | 演技への賛辞には同感。それ以外に感心したところは… [review] | [投票(5)] | |
サンシャイン 2057(2007/米) | オタク向け。こういう映画を作ってくれただけでも満足。 [review] | [投票(5)] |