1917年では姉妹の生の姿、1935年ではスクリーン上のジェーンを見せ、メインタイトル後の本編で"YESTERDAY"のスーパーが。自動車事故の前日のことだろうとなんの疑いもなく見始めたので、そのシーンの母と娘をブランチとその母だと思ってしまった。居間で流れていたテレビ番組に、ドッグフードの生ＣＭが挿入されているというフェイクにもやられたという感じ。

導入部の、捻りを利かせた手際のよさ。ショウビジネスが舞台から映画、テレビへと変遷していった時代背景が、成人した後の姉妹の明暗を分けたという設定は、舞台演劇的なデイビス、映画的なクロフォードと、本編での演出方針にも反映されているように見えた。モノクロのよさも存分に発揮されている。