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ル・アーヴルの靴みがき (2011/フィンランド)

Le Havre

[Drama]
製作総指揮ファビアンヌ・ヴォニエ / レインハルト・ブランディック
製作アキ・カウリスマキ
監督アキ・カウリスマキ
脚本アキ・カウリスマキ
撮影ティモ・サルミネン
美術ヴァウター・ズーン
衣装フレッド・カンビエ
出演アンドレ・ウィルムス / カティ・オウティネン / ジャン・ピエール・ダルッサン / ブロンダン・ミゲル / エリナ・サロ / イブリヌ・ディディ / ゴック・ユン・グエン / フランソワ・モニエ / ロベルト・ピアッツァ / ピエール・エテックス / ジャン・ピエール・レオー
あらすじ港町ル・アーヴル。むかし遊び人だったマルセル(アンドレ・ウィルムス)は靴磨きの仕事を続けていた。僅かな代金しか持ち帰れない毎日ながら、自分にとっては「過ぎた女」だと感じる妻アルレッティ(カティ・オウティネン)が優しく出迎えてくれることに、彼は生きがいを感じていたのだった。そんな日常の中、ガボンから密航者の船が港に辿りつき、少年イドリッサ(ブロンダン・ミゲル)がマルセルの家に転がり込む。マルセルと街の仲間たちは彼をかばうが、警視モネ(ジャン・ピエール・ダルッサン)は執拗に捜査を進めてゆくのだった。一方、アルレッティは体を蝕んでゆく難病を自覚する。〔93分/ヴィスタ〕 (水那岐)[投票]
Comments
全16 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★5理想的な「善」に満ちた映画。少年の面構えがいい。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(5)]
★5リトルボブ!リトルボブ! [review] (tredair)[投票(2)]
★5なんかみんなどこかで見たことがあるような気がする。(2012/5/20 新宿武蔵野館) [review] (chokobo)[投票(2)]
★4オープニングは前作『街のあかり』の後日譚じゃないか。いろんなものを宙ぶらりんで閉じてしまった前作の落とし前をこゝで早々につけてしまう。ということで、この映画の寓話としての完結性がおもんぱかれるというものだ。ただし、そもそもあらゆる映画は(勿論ドキュメンタリー映画であっても)寓話なのだが。 [review] (ゑぎ)[投票(4)]
★4円熟の職人芸。昭和の話みたいだが、アルカイダなんてセリフが出て来るから現代なんだねえ。 [review] (ぱーこ)[投票(4)]
★4誰か別の監督が撮っていたなら、ご都合主義ここに極まれりと唾棄されたに違いないこの物語の締めくくりは、カウリスマキの限りなく優しい庶民の描写を伴って驚くべき整合性を纏うにまで至る。まして、異国よりその国を頼ってきた「異物」たる者への温かさは、ただの人情話で済ませられない、健康な体温を感じさせる特質だ。 (水那岐)[投票(4)]
★4カウリスマキの待望の新作。そうかもう5年経つんだ。久しぶりだったね。今回はどんな話かな? [review] (セント)[投票(4)]
★4相変わらずの厳格な視点を保ちつつも、これはカウリスマキ史上最もポジティヴな映画ではないか?ある種のお伽噺的な趣があり、まるでチェーホフの作品を読んでるような印象。ちなみに『ラヴィ・ド・ボエーム』を観てると小ネタで楽しめるかも。 (赤い戦車)[投票(3)]
★4コンテナの扉を開け、酒場のドアに鍵を締め、洋服ダンスの戸を開け、妻は「待って」とドアを開けようとする夫を止め、刑事は船底の扉を開けて締める。いつもの青と赤、顔に加え、足と扉の映画になった。女性がみんな美しい。 (動物園のクマ)[投票(2)]
★4相変わらずの素っ気ない撮り方。オープニングなんぞは笑ってしまうが、適確さはこの上ない。難民少年の話だが、タイトル通りに少年は匿われる。(Le Havre(ル アーブル)には市、駅、昔からの港名の他‘避難所’の意も有る。) [review] (KEI)[投票(1)]
★4ときに鬱陶しい善意というのがある。いつもそうだが、カウリスマキの語り口には良い意味で強制力がない。あるのは登場人物に観客を同化させてしまう慣性のような惰力だ。この「願いがかなうこと」についての善意の物語に雑念による混じり気がないのはそのせいだ。 (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4悪人が1人も出てこない。 [review] (USIU)[投票]
★4アキ・カウリスマキがこの喜劇作品を作ったことは実は悲劇的なことではなかろうか・・・・ [review] (TM(H19.1加入))[投票]
★3偶然的様相のアホらしい好ましさは、それが偶然だからこそ、聖なるものになるはずだ。ところが、事件の極限性をあくまで他人に生じさせるこの話の客観性は、かかる偶然に恩寵のしるしを見いだせない。これはむしろ、偶然に急襲されたという感覚に近い。 (disjunctive)[投票(1)]
★3クルーゾーみたいなジャン・ピエール・ダルッサンは何だったのか。この納得を拒絶する刑事は、納得するのが好きな私には扱いかねた。アンドレ・ウィルムスもちと格好良過ぎ。 (寒山拾得)[投票]
★3嘘くさくない、リアルな善。眼差しの素敵な作品。 (あちこ)[投票]
Ratings
5点5人*****
4点24人************************
3点8人********
2点0人
1点0人
37人平均 ★3.9(* = 1)

[この映画が好きな人]

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