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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★3さよならくちびる(2019/日)まあ、アリスみたいなものなんだろう。 [review][投票(1)]
★3最後の審判(1965/日)演出も撮影美術も『黒い画集』の好調がキープされているんだが、これほどホンが駄目ではどうしようもなかった。大仰なタイトルは鼠一匹の感想を惹起するばかり。「お座敷小唄」が頭から離れなくなるのは美点と云うべきか。 [review][投票]
★4女囚と共に(1956/日)二桁もいる豪華主演級女優たちが田中澄江のフェミニズム主題に賛同しているのが伝わってくる良作。女卑代表俳優上田吉二郎が殊勝にしているのが可笑しい。一方、レズビアンの理解が欠落しているのは時代だが明らかな欠点。 [review][投票]
★3善人サム(1948/米)ゲイリー・クーパーの円熟した喜劇とクリスマスの雪の夜の行進、器は素晴らしいのだが内容が伴わない。マッケリーの宗教映画はどれも微妙に外している。 [review][投票]
★3無能の人(1991/日)貧乏でもいい好きなことやって生きようぜの主題は、バブル期に撮られるにはまるで相応しくなかった。 [review][投票(2)]
★4吹けよ春風(1953/日)高度成長前夜の楽天的な気分が詰まったオムニバス。引揚者の件だけは真剣であり、ここでクロサワは山村聰とともに、戦中派として中国へ謝罪したのだと受け取った。 [review][投票]
★3ナイロビの蜂(2005/独=英)レイチェル・ワイズの格好良さは際立っているが彼女がいなくなる後半は緩慢でB級スパイ映画レベル。製薬会社の暗躍がありそうな話だねえで終わってしまうのがどうにも弱い。現代ではドキュメンタリーで観るべき題材。 [review][投票]
★2潮騒(1954/日)ミシマ先生が心浄らかな青年たちに贈る神社参拝のススメ。主人公が「くぼしんじ」だから性典映画でもあるんだろうが地味。 [review][投票]
★3虹立つ丘(1938/日)凸ちゃん映画はどれも最強と云わざるを得ず、本作など中学生が書いたような呆れたシノプシスだが、持前のガラッパチを如何なく発揮して愉しい作品に仕立てている。「クジラは山に登れないもん」。 [review][投票]
★3この二人に幸あれ(1957/日)特撮映画や喜劇ばかりの白川由美にセンセーあたしもフツーのロマンスに出たいとせがまれて本多が慣れないホームドラマ撮ったという図が容易に浮かぶのだが、出来は平凡ながらちょっといい話。 [review][投票]
★5ブラック・クランズマン(2018/米)國民の創生』と『風と共に去りぬ』とトランプを並べて撫で切りにするという誠に痛快な映画。 [review][投票]
★1少年時代(1990/日)ガキ大将に従い続ける主人公の『二等兵物語』は、何の批評もなくただ思い出のなかで美化される。 [review][投票(1)]
★5約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯(2012/日)裁判所の伏魔殿ぶりの告発凄まじく、再審開始決定を下してすぐ退官しちゃう裁判長は立派な人だったのだろうか、いろんな断片に箆棒な余韻がある。劇映画としても山本薩夫の後裔に位置する秀作で樹木希林がやはり素晴らしい。 [review][投票]
★4風流交番日記(1955/日)売春防止法施行前につき闇雲に捕まえる訳にもいかない街娼と警官との泥臭い関係がリアルで印象に残る。阿部寿美子がとてもいい。 [review][投票]
★4ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013/英)「バカをやるのは人間の基本的権利だ。文明はバカだがそれが誇りだ」 [review][投票(1)]
★2バックドラフト(1991/米)ロン・ハワードの得手はやはり『コクーン』みたいな密やかさの積み重ねなんだろうと思わざるを得ない崩壊作。消防士のオトコ口説くのに「ポンプ車見せて」の件がよかったのだが、ファミリー向けゆえ大した展開もない。 [review][投票(4)]
★3幸福なラザロ(2018/伊=スイス=仏=独)自由主義経済に耐えられぬ者たちの厭離穢土が狂信者を仲立ちに封建制を呼び寄せる。垣間見たヨーロッパ極右政党のエートスの一面という感想(含『ストロンボリ』のネタバレ)。 [review][投票]
★3日蓮(1979/日)永田雅一の仕方のない信心炸裂作で、予算不足が痛々しくホンには何の閃きもないのだが、萬屋の造形が全てを補って余りあるド迫力。彼を愛でる作品。 [review][投票]
★2猫と鰹節 ある詐話師の物語(1961/日)鈍重な筋運びでまるで笑いが取れていない。堀川も沢村もコメディが得手とは思われず、もしかしたらコメディの積もりなどなかったのではないかと疑わせる凡作。 [review][投票]
★4ハネムーン・キラーズ(1969/米)愛の病という主題、ミニマムな構成、フレーム外の処理連発と、とてもトリュフォーっぽいのだが、ディバイン似のシャーリー・ストウラー起用のリアリズムは本家がなし得なかった偉業だろう。 [review][投票(1)]