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寒山拾得さんのコメント: 更新順

★4俺もお前も(1946/日)私は本作のような屈託のないリベラルの肯定こそナルセ映画の本質だと思っている。挫折を描くのが上手過ぎたのは壮大な付録に過ぎないのではないか(含『生まれてはみたけれど』のネタバレ)。 [review][投票]
★5リリオム(1934/仏)この剥き出しの暴力肯定 [review][投票]
★5幽霊と未亡人(1947/米)ラブコメ・ロマンスは先鋭化して倒錯の域にまで踏み込んでおり圧倒的(含『汚れなき悪戯』『奇跡』『時をかける少女』『オアシス』のネタバレ)。 [review][投票]
★3悪魔の美しさ(1949/仏=伊)クレールのユーモアで扱うには歴史は残酷過ぎたのではないか。作風を変えざるを得なかったチャップリンのほうが誠実ではなかったのだろうか(含『』のネタバレ)。 [review][投票(1)]
★2木石(1940/日)愚かしいメロドラマで赤木蘭子の熱演報われず。処女性の尊重や「相手はたかが女ですよ」なるトンデモ科白に時代の常識非常識が交錯する様は風俗資料的価値があるだろう。理事長の胸像はジャイアントロボを想起させ、22歳の木暮はハナマルキ味噌を叫ぶ。 [review][投票]
★4エリン・ブロコビッチ(2000/米)結末が判っている実録ものなのにここまで面白くできるのはすごいことだ、確かに。 [review][投票(1)]
★4新聞記者(2019/日)私もときどきデモに参加するのだが、内閣情報調査室には私の顔写真も保管されているのだろうか。撮るよと教えてくれたらサムアップのポーズぐらいしたんだが。 [review][投票(7)]
★1四十九日のレシピ(2013/日)ホームドラマ丸出しの善意満載によるぎこちない感動のダンダラ模様。映画はここまで辛気臭くていいものなのだろうか。 [review][投票]
★3イグアナの夜(1964/米)ヒューストンらしい力感溢れる演出が部分的に愉しめるのだが、結局は大味な舞台中継の域に留まる。自分がデボラ・カーボー・デレクを混同していたのを発見して驚愕した。どうでもいいことですが。 [review][投票]
★4素晴らしき日曜日(1947/日)本作は敗戦直後のいろんなことを記録しているが、それらなしでも秀作だ。金のないカップルの寂しさが不易に届いている(含『生きる』のネタバレ)。 [review][投票(3)]
★5蟻の街のマリア(1958/日)北原怜子(さとこ)氏について、蟻の街についてのリアルタイムの丁寧な記録で蒙を啓かれた。美術の素晴らしさは特筆もので、廃品回収業を綿密に再現して本邦50年代を伝えており、まずこれに胸を打たれる(含『愛と希望の街』のネタバレ)。 [review][投票(1)]
★5私の20世紀(1989/独=キューバ=ハンガリー)断片をばら撒く話法がとても優れており刺戟的。複雑に関連し合う全てのピースは疑問の提示、解読せよと観客を誘惑している(含『心と体と』のネタバレ)。 [review][投票(1)]
★3さよならくちびる(2019/日)まあ、アリスみたいなものなんだろう。 [review][投票(1)]
★3最後の審判(1965/日)演出も撮影美術も『黒い画集』の好調がキープされているんだが、これほどホンが駄目ではどうしようもなかった。大仰なタイトルは鼠一匹の感想を惹起するばかり。「お座敷小唄」が頭から離れなくなるのは美点と云うべきか。 [review][投票]
★4女囚と共に(1956/日)二桁もいる豪華主演級女優たちが田中澄江のフェミニズム主題に賛同しているのが伝わってくる良作。女卑代表俳優上田吉二郎が殊勝にしているのが可笑しい。一方、レズビアンの理解が欠落しているのは時代だが明らかな欠点。 [review][投票]
★3善人サム(1948/米)ゲイリー・クーパーの円熟した喜劇とクリスマスの雪の夜の行進、器は素晴らしいのだが内容が伴わない。マッケリーの宗教映画はどれも微妙に外している。 [review][投票]
★3無能の人(1991/日)貧乏でもいい好きなことやって生きようぜの主題は、バブル期に撮られるにはまるで相応しくなかった。 [review][投票(2)]
★4吹けよ春風(1953/日)高度成長前夜の楽天的な気分が詰まったオムニバス。引揚者の件だけは真剣であり、ここでクロサワは山村聰とともに、戦中派として中国へ謝罪したのだと受け取った。 [review][投票]
★3ナイロビの蜂(2005/独=英)レイチェル・ワイズの格好良さは際立っているが彼女がいなくなる後半は緩慢でB級スパイ映画レベル。製薬会社の暗躍がありそうな話だねえで終わってしまうのがどうにも弱い。現代ではドキュメンタリーで観るべき題材。 [review][投票]
★2潮騒(1954/日)ミシマ先生が心浄らかな青年たちに贈る神社参拝のススメ。主人公が「くぼしんじ」だから性典映画でもあるんだろうが地味。 [review][投票]