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水那岐さんのコメント: 更新順

★2乳房(1993/日)時間が前後に大きく移動するのが判り辛く、セックス描写がかなり露骨なのに正直引いてしまった。ファンタジーの中の存在として観れば及川麻衣は綺麗なのだが、男にとって都合のいい女であるとの観は否めない。[投票]
★3MUSA −武士−(2001/韓国=中国)東洋的負け戦の美しさ。剣や槍の重さとともにずっしりと心に覆い被さってくる。鷺巣詩郎のナンバーはそれなりに聴かせるのだけれど、この映画からは浮きまくっていたような感じはあった。[投票]
★21980 イチキューハチマル(2003/日)時代をカリカチュアライズして描くにしても、こんなに薄っぺらじゃ苛立つばかり。様々なアイテムを取り払ってしまったら、1980年である必然性が残るのか?単なる祝祭とシラケの時代ではなかったと思うのだけれど。クレしんの70年代のほうがよっぽど核心を突いてたんじゃないか? [review][投票(4)]
★4誰も知らない(2004/日)母親の明るさと軽さで許せてしまうと言った評論家がいたが、自分はむしろそれゆえに彼女のズボラな子作りが許せない。子供たちの適応能力には驚かされるものがあるが、それを幸せのひとつのカタチと言い切ることはできない。 [review][投票(8)]
★3テイキング・ライブス(2004/米)女は夜叉だという、これもまたひとつの証明である。逃げるほうが鬼畜なら、追うほうも鬼にならずばやってはいけないということだ。 [review][投票(6)]
★3雲ながるる果てに(1953/日)画面を眺めるにつけ、真っ直ぐに国を思って死んでいった若者たちの真剣さが胸に迫る。と同時に、そんな若者たちを消耗品のコマとしか考えていない上層部の腐敗をも直視せずにはおられない。この図式はいつでもこの国に存在したものだ。[投票]
★3猿飛佐助(1955/日)あくまで戦嫌いの女好きを貫くフランキーの潔さ。女については優柔不断さが気になるものの、戦いにおいては殺陣さえ拒む。ラスボス五右衛門との戦いが、マヌケなチャンバラごっこになっているのは笑える。[投票]
★1スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねぇ(1962/日)サラリーマン喜劇として観て、どうしようもない大愚作。東宝の「無責任シリーズ」に先駆けてブームを巻き起こそうという腹だったようだが、この女優陣の見るも無残な華の無さと、観ていられなくなる説教臭さには閉口。こういう映画は「ご同輩、堅実に行きましょう」なんて言葉が聞きたくて観るもんじゃない。一時の夢に浸りたくて観るもんだ。[投票]
★4父と暮せば(2004/日)原爆を描きながらこれ見よがしに(下品に)ならないストーリー。宮沢りえの清冽と原田芳雄の不器用な暖かみはそれだけで我々の琴線にふれる確かな力をもつ。それだけに黒木和雄の老婆心が作品のプラスになっていない点が惜しまれる。〈04年9月1日付記〉 [review][投票(8)]
★2裸の大将放浪記 山下清物語(1981/日)いささか説教臭のする構成。天性のユーモラスな人格を描写するだけでも良かったのではないか。 [review][投票]
★3エノケンのちゃっきり金太(総集編)(1937/日)本来の半分ほどに切り刻まれた作品であり、道理でギャグが少なく、コメディとしては物足りない。だが、ミュージカルシーンではエノケンの本来の芸が存分に生かされているように思えた。 [review][投票(1)]
★3九ちゃんのでっかい夢(1967/日)この際ストーリーはどうでも良い。坂本九てんぷくトリオの絶妙のコンビネーションに、つくづく惜しまれる才能を失ったと感ずる。九が絶唱しながらさんざ斬りまくられて悲鳴をあげるシーンは今でも古くない。ペーソスもいけるところが彼の味わい深いところ。[投票(1)]
★3油断大敵(2003/日)演技力には格段の差があるのだが、ネコさんと美咲はそれぞれに我々を泣かせる意地を持っている。やがてジンさんがそこに何かを見いだしていくあたりに、心に響くものを感じさせられるのだ。しかし…。 [review][投票(6)]
★3おはん(1984/日)吉永はすでに女の盛りを越して、しかも娘時代の芯の強さをすっかり失ってしまっているのだけれども、女としての生き方にはその時代らしい、形容し辛い美しさを感じ見惚れてしまうのだ。はいはい、惚れた弱みですよ。[投票(1)]
★5茶の味(2003/日)「♪なんでアナタは三角定規なの!?」のフレーズが頭から離れない。これはオタク風味の小津スタイルムービー、しみじみする場面はちゃんとあるけれど、穏やかな展開を期待すると後頭部をどつかれます。ご用心召されよ! [review][投票(7)]
★3三文役者(2000/日)昭和三十年代のバックに現代の町並みを持ってくるのは馬鹿にしてんのか、とか、竹中直人の一本調子な物真似芸が癇にさわるとか、文句はいろいろあるのだが、全て荻野目慶子の好演に救われている。甘えも、怒りも、あっけらかんとした裸体も、実は緻密な計算に基づいた演技と考えると思わず平伏ものである。[投票(1)]
★4阿修羅のごとく(2003/日)それにしても何と多くの食べ物が事件の小道具になる物語であることよなあ。ここに現われる姉妹の家庭に過密着であることと無関係ではあるまいが、そのあたりが「昭和」という時代を如実に表現しているように思われる。 [review][投票(1)]
★4命(2002/日)豊川のラストスパートにかけての目まぐるしく移り変わる演技が凄まじい。それに較べれば江角の新しい命との間のドラマは、誕生を除けばぬるま湯のような世界でしかない。 [review][投票(1)]
★2スチームボーイ(2004/日)「でもしか平和」を目指す薄っぺらな少年のために費やされる膨大なカタストロフのフィルム。大友克洋もまた、神々の黄昏に美学を求める映画監督たちの同類になってしまったのか。 [review][投票(20)]
★2僕は天使ぢゃないよ(1974/日)白黒テレビ世代の俗流寺山世界。「びんぼう」あたりのミュージカル的味付けは面白かったが、それぐらい。自分の曲「赤色エレジー」くらい魅力的に演出できないでどうする?これでは林静一のアニメーション映画にでもしたほうが、まだ見られたと思われるような出来映え。[投票]