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水那岐さんのコメント: 更新順

★2花咲く乙女たち(1965/日)幸せを仲間と分かちあおう、というテーマはいいだろう。だが、主人公たちは見るかぎり「仲間」のワン・オブ・ゼムには見えない。美点が彼らを目立たせているというより、彼らは最初から皆などどうでもいいようにしか見えないのだ。 [review][投票]
★4仲間たち(1964/日)日本の最下層を支える人々のあいだに、こんなにも本音をぶつけ合いながら生きる生活があった時代を羨ましく思う。刹那的でなく、ひとつの夢をもって生きてゆくこと。石油を燃やす鉄塔すら、ある日本の一季節を象徴するようで懐かしい。[投票]
★2豪姫(1992/日)もはや死期を迎えたことを勅使河原も自覚していたのではないか。宮沢りえのヘアスタイル、織部焼、椰子の葉と実のオブジェ…既にアーティスティックな部分のみに興がゆき、ストーリーは二の次。[投票]
★2妖精王(1988/日)金春智子は原作を1時間程度の脚本によくまとめているが、肝心のアニメがアニメになっていない。山岸涼子の華麗な絵柄を動かせないと判った時点で製作はストップすべきではなかろうか。これでは電気紙芝居だ。[投票(1)]
★3X−MEN2(2003/米=独)ウルヴァリンとユリコは結局……なんですか? [review][投票(1)]
★4竜馬の妻とその夫と愛人(2002/日)鈴木京香の匂い立つような悪女ぶりに、中井、木梨、江口みな振り回されっぱなし。そりゃそうだ、ここにはいない「真の主役」にまつわる哀しい女の嘘など、男ごときには暴き出せんからなあ…。三谷幸喜の軽妙な脚本に、市川準のソフトな画面と「ダニー・ボーイ」の哀感に溢れたメロディが陰影を添える。[投票(2)]
★3悪名(1961/日)勝新のリスのような黒目が愛らしい。青春真っ盛りの田宮二郎も、後のクールなダンディに至るにはまだまだ(このお調子者ぶりも味があるが)。誰もかれも、浪花千栄子大ババさまの迫力の前では、小便タレのジャリっ子に見えるのもやむなしか。お話としてはまだキャラクターの顔見世段階。[投票(1)]
★2クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード(2003/日)看板に偽りあり!「寝ては夢、起きてはうつつ、幻の」焼肉への燃えるような渇望がなくてはならない。敵はのはら一家を前に、嗜虐的に焼肉を喰らって見せつける悪魔のような存在でなくてはならない。それでこその「ヤキニクロード」だ。温泉も熱海も関係ない。 [review][投票(6)]
★3さよなら夏のリセ(1983/仏)フィリッピーヌはうしろで髪を纏めている時が可憐な、笑顔が印象的な少女。クリスチャンは顔の骨格がしっかりした、いわゆる典型的な美形。ふたりを鑑賞するための、プロットらしきものはきわめて曖昧な物語。 [review][投票]
★1霧の子午線(1996/日)正直、この出目という男に、なんで吉永は自分を撮らせてしまうのだろう。無能であるばかりか、幾度となく男を求めつづける淫乱女に彼女を撮ることに情熱を燃やしてやまない男なのに。岩下志麻も可哀想である。 [review][投票]
★2天国の口、終りの楽園。(2001/米=メキシコ)とりあえず栗の花の臭いがもわ〜っと立ちこめているのにウンザリ。両方の男の子の相手をしてやるルイザも相当の淫乱女に見えたが、最後のナレーションでいきなり聖女さまに祭り上げられてしまった。こういうナレーションの使い方ってのは卑怯だと思うなあ…。 [review][投票(4)]
★1アイ・シティ LOVE CITY(1986/日)漫画の快調なテンポがどうにも間延びしたものに改悪されている。スケール的にも絞りすぎが却って敗因になったか?最大の「謎」をあえて無視したところでこのアニメは完全に箸にも棒にもかからないものとなった。[投票]
★3美しき抵抗(1960/日)民主主義教育の徹底のためか、娘たちは左翼運動家めいた発言を平気で口にする。吉永がそういう言葉を口にすると、妙に愛らしくもコケティッシュに聞こえるから不思議だ。母親(高野由美)は古い女の強さを娘たちとは別のカタチで見せつけてくれた。[投票]
★3花嫁のパパ(1991/米)この映画くらいの年齢の娘をもつ人に訊いてみたいものだ。「貴方もこの映画を意外性のない、月並みな父親ドラマだと思いませんでしたか」と。ダイアン・キートンが何事にも動じない、強いお袋さんを演じていた魅力が救いかな。[投票(1)]
★3悪魔の陽の下に(1987/仏)神への信仰心があまりに強いばかりに、悪魔をも信じてしまった司祭の物語。彼は「悪魔を利用する」という信仰性パラノイアの成せる業として奇跡を起こすに至る。奇跡とは日常とは対局の位置にあるものであり、日常を否定することは神の領域に入ることであるのと同様に、悪魔の領域に入ることとも言えるのかも知れない。[投票(1)]
★3大空に乾杯(1966/日)スチュワーデスである吉永の役柄はあまり重要ではなく、いつもの吉永のラブコメディであった。コメディリリーフとしての和泉雅子の位置は定着しているようで、彼女の「シェ〜!」が見られます。 [review][投票]
★3あゝ結婚(1964/伊=仏)ラブコメにでも使えば洒落た話になりそうなエピソードを、あえてデ・シーカはシリアスで陰惨に描いた。ローレンはこれほどの長い喧嘩の果てに、本当に幸福になれたのだろうか?ラストはカタルシスを得るにはあまりに重すぎた。[投票(1)]
★2ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日)「良きインディアン」よりは、「特異な野蛮人」を欧米人たちは望んでいる。だが、その内に秘めた心では、「カスター将軍」を尊敬し、自分たちの過ちを慰める存在であって欲しい。これもまたアメリカ人の自慰史観映画である。 [review][投票(17)]
★4超神伝説 うろつき童子(1989/日)18禁アニメというとロクでもない映画がほとんどなのだが、これは純然たる伝奇スペクタクルロマンである。『イデオン』のスタッフが見ごたえある画面を提供してくれる。西崎義展のプロデュース作品も捨てたものではない。[投票(1)]
★3天国の駅(1984/日)正直、男にいいように嬲られている小百合なんていただけない。「愛なんてセックスのアジノモト」だと?言いたい奴には言わせておけばいい。そういう意味で、子供のような西田敏行を相手にした時が一番良かった。 [review][投票]