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いくけんさんのお気に入りコメント(1/63)

天使の涙(1995/香港)★3 ギミック塗れの文体と技法の錯綜が来るとこまで来たという感じで、もともとに共感を抱きようがない登場人物たちがその技法に埋没し全く何も訴えて来ない。ただこういう行くとこまで行きついた振れ切れ方は作家としての通過点としてなら一種清々しい気もする。 (けにろん)[投票(1)]
ワイルド・アット・ハート(1990/米)★5 極楽恋愛道を往く2人の地獄巡りは「ラブ・ミー・テンダー」で強引に帳尻を合わせたが屹立してるのは地獄の方であった。怖いヤーさんが退いた後を締めるイザベラデフォーの変態的存在感。マッチの炎とバダラメンティの音楽。そのイカした除法。 (けにろん)[投票(2)]
御法度(1999/日)★5 時に自走に任せつつ下すべき裁断は怜悧に。物語内の組織統御論と大島自身の映画製作に於けるそれが理想的に同期する。画面に漂う緊迫感は久しく無かったものだ。嘗て反駁した筈の先世代のイズムに長い道のりの果てに辿り着いたそれは驚く程黒澤的。 (けにろん)[投票(1)]
ルクス・エテルナ 永遠の光(2019/仏)★3 キッツい映画です。内容じゃなく、映像自体が。痛いです。 [review] (プロキオン14)[投票(1)]
暗殺のオペラ(1970/伊)★5 アクション映画というと誤解があるか、ならば、なんというアクション(活動)の映画か。例えば人物が横に動く、同じくカメラが横に動く、構図に収まる、さらに人物が動く、そしてカメラもさらに動く、、映画とは、ひとつはカメラを移動すること、美しく、いいや、楽しく、心地よく。 (週一本)[投票(3)]
サスペリアPART2(1975/伊)★5 若い頃に観て本当に怖かった映画だが、感受性の摩耗したおっさんになってから観るとアルジェントの真剣さに感動せざるをえない。 [review] (ペンクロフ)[投票(1)]
静かなる決闘(1949/日)★4 70年も前の映画だが、コロナ禍が世を覆う今、きわめて新鮮で現代の課題の一つに驚くほどかみ合っている。まさに名作は時代を超越する。 [review] (シーチキン)[投票(1)]
AI崩壊(2020/日)★3 AI崩壊していないじゃん。 [review] (K-Flex)[投票(2)]
どん底(1957/日)★3 持たざる我々には、悪態と冗談しかない [review] (ペンクロフ)[投票(4)]
明日に向って撃て!(1969/米)★4 どうやっても躱し切れない追手の松明の灯りにアウトローであることの虚飾ない居た堪れ無さが心に沁みる。無口な人嫌いが絞り出す「泳げない」の一言と眼差しの哀しみ。この中段のシークェンスの非情がサビを利かせバカラック歌謡の甘い印象を中和させる。 (けにろん)[投票(3)]
アド・アストラ(2019/米)★2 科学的考証も今一つだし、宇宙空間の描き方も悪くもないが目新しさもなく、その上、一体全体なにが言いたいのかよくわからない。SFとしてもドラマとしてもつまらない映画だった。 [review] (シーチキン)[投票(4)]
皆殺しの天使(1962/メキシコ)★4 「なんとなくこの状況に陥った人」。ブニュエル映画の登場人物はいつもこんな感じだ。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
名探偵ピカチュウ(2019/米)★3 子どもにはいささかプロットが複雑で、小学校高学年以上なら理解できるかなというレベル。 劇場には、ポケモン世代の若手社会人と、ちびっ子のいるファミリーとが半々で、喜んでいたのは社会人の方。エンドロールが終わってやや明るくなった映画館内に、「私、会社辞めて、ポケモントレーナーになる!」と叫んだOLがいて我が子はドン引き。そういう映画でした。 [review] (ロープブレーク)[投票(3)]
魂のゆくえ(2017/米=英=豪)★4 スタンダードサイズに切り取られた画面に熱量はなく寒々しい。牧師(イーサン・ホーク)は周りの者たちから、調子はどうだ(大丈夫か)と声を掛けられ続ける。彼の顔に生気はなく、どこで何を間違えてしまったのだろうという“戸惑い”が貼り付き強張っている。 [review] (ぽんしゅう)[投票(2)]
アメリカの友人(1977/独=仏)★5 意外な結末や鮮やかな驚きなどスリラーに、こと映画にはどれだけ必要なのだろう?まるで不可解、謎も謎のまま、肌触りよく。電話のベル、サウンド、ミュージック。街、灯りと闇、列車、そして車。気怠く、しかし心地よい悪夢のような、美しい悪夢のような。 [review] (週一本)[投票(2)]
マルサの女(1987/日)★3 記録された「時代の気分」 [review] (ペンクロフ)[投票(7)]
レッド・スパロー(2018/米)★4 これ、主役は『愛の嵐』のシャーロット・ランプリングジェニファー・ローレンスがよい先生というか先輩にめぐりあって、ますます才能が開花したという映画。これから観る方はシャーロット先生の名講義をしっかり聞いてくださいね。 (カプリコーン)[投票(1)]
処女の泉(1960/スウェーデン)★5 残酷童話として完璧な世界の構築により神の在不在の問いかけは物語に包括され意義さえ失うかのよう。『羅生門』直下の演出は縦構図を完璧にモノにしニクビストのシャープネスが木漏れ日の煌きを倍加する。ラストは全ての疑義を超え承服せざるを得ぬ力業。 (けにろん)[投票(4)]
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016/米)★5 こんなヤツ大嫌いだ!金輪際マクドなんて行かないぞ(今までもそんなに行ってないけど)。でもその先にあった本当の「帝国のヒミツ」とは…。 [review] (ロープブレーク)[投票(6)]
羅生門(1950/日)★4 デジタル完全版にて再鑑賞。回想のバージョンが変わっても、キャラの全く変わらない(変えられない)三船敏郎との対比で、京マチ子森雅之のキャラクタが怪しく変容していく様が際立つ。 [review] (緑雨)[投票(3)]