★5 | 産んだ数も覚えてないほど子を育て送り出してきたが時代の波に呑まれ住む場所を追われる。バカで善良で極貧でモラルもない。悩みもするが明日になれば忘れる。それでも若しかしたら誰かが少しだけ手を差し伸べてくれるかもしれない。人生なんてそんなもんだ。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 木漏れ日とは、枯葉とは、草叢とは、風とは、夜とは、雨とは、クルマとは、雲とは、砂埃とは、、、この映画がローアングルで全て教えてくれる。圧倒的な悲劇を、あっと驚く賛美歌と警笛と犬で、圧倒的に描く傑作。ばあちゃんはどこ? (動物園のクマ) | [投票(3)] |
★4 | 「あらゆる<らしさ>、あらゆる意味づけを欠いた、全く有り得ないような荒唐無稽(中略)このような形で実践された<映画>は、音楽のように真の抽象芸術となる」(ヒッチコック×トリュフォー映画術)本作の馬鹿げたミュージカル的狂騒は、上記の見事な実践例ではないだろうか。終盤の見事な空に心打たれる。枯葉は『暗殺の森』っぽい。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | 常識や常套のずれを笑うのがコメディだが、フォードの秩序破壊の手加減のなさは、ちょっと怖くなるほどだ。この激しさは、貧困や離散という惨状の痛みを180度裏返して描写した結果のようにも見える。老農夫に射したかすかな光明も、時の流れには抗えないだろう。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 良し悪しはあろうが、深刻などん底の話をコミカルな面に光を当てた戯曲作家(本作はその戯曲の映画化)ジャック・カーランドに人間的なたくましさを感じる。そして、ラストのあたりがフォード節か。 (KEI) | [投票(1)] |
★5 | 史上稀にみる車や柵が無慈悲な扱いを受ける映画でありながら、結局慈悲の映画であるという妙。離れゆく家族と人生のどん底にありながらもその信念を曲げぬ夫婦愛、警笛と讃美歌という音をも含め、その落差に腹を抱えそして泣くフォードの恐るべき傑作。 (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | 主要人物が少しづつ画面から退場し、老夫婦が救貧農場に行くあたりからの美しいロングショットの連打を観ていて、この抒情性を最後に繰り出すために前半〜中盤にかけてのスラップスティック的ともいえる動的シーンの意味があったのかと膝を打った。静と動の振幅のスケールが桁違い。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★3 | あえてジャンルわけすれば西部劇。『自転車泥棒』の明快さはそこにはない。コメディーらしいが、笑える人はすごいでしょう。本当の貧乏ってのはこんなもんかもしれない。 [review] (PaperDoll) | [投票] |
★5 | 本作はジョン・フォードのFOX時代の文芸映画の系譜ととらえることもでき、確かに緩やかな文芸映画らしい時間演出を試みられている部分もあるのだが、しかし一方でどんなフォード映画とも似ていない圧倒的な破壊の映画である。いや映画史上で、このような破壊的な自動車の使われ方をした例が他にあるだろうか。 [review] (ゑぎ) | [投票(5)] |
★4 | ただ貧しいだけでは無いパワー溢れる描き方がジョン・フォードなりの愛情ある見方を示している。 (t3b) | [投票] |
★4 | 「風と塵と共に去りぬ」? ジョン・フォードが自動車を撮るとこうなる?? ジーン・ティアニーが観たかっただけなんだけど、フォード流硬骨おやじギャグの炸裂にやられっぱなし。 [review] (ぐるぐる) | [投票(2)] |
★5 | 常軌を逸した狂騒コメディ。なのだが、これはフォードの映画なのだから当然ただそれだけのわけはない。コメディの体裁をとっているので一見表立ってはいないが、たとえばここでの「家族の崩壊」は『怒りの葡萄』におけるよりもよほど深刻に捉えられているのではないか。 [review] (3819695) | [投票(4)] |
★3 | 学校の体育館で見せられるような映画だった記憶あり。『にあんちゃん』みたいな。貧困がテーマだった? (G31) | [投票] |
★4 | ウディ・アレンの『ラジオ・デイズ』を見た直後に見て、ダナ・アンドリュースってこういう顔か…と確認しました。結構好みでした。 (ユリノキマリ) | [投票] |
★4 | これから観る人はJ・フォード観が変わるかも。とにかく登場人物がみんな馬鹿。 (ジョー・チップ) | [投票(1)] |
★4 | 長いあいだ劇場公開されなかった理由にこそ、この映画の美や愛や切なさがあるような…。 (tredair) | [投票] |