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寒山拾得さんのコメント: 投票数順

★3ぼくのおじさん(2016/日)北杜夫の温さそのまんまの映画で、松竹喜劇旅行シリーズとの同時代性を感じさせるものがあり嫌いじゃないんだけど、こういうのは尺90分で十分だろう。タチっぽさは皆無。 [review][投票]
★3喜劇 誘惑旅行(1972/日)気楽なフィリピン漫遊記だが、性風俗が絡むとバブル期のフィリピンパブ興隆への集合的無意識を見せられているようで生臭く、面白味が半減してしまう。当時はあずかり知らないことなんだろうけど。 [review][投票]
★4劇映画 沖縄(1970/日)沖縄の切実を記録して貴重。生真面目になりそうな主題を地井武男の刹那的変遷で巧みに語っている。 [review][投票]
★5橋のない川(一部・二部)(1969/日)一部は『キクとイサム』『にっぽんのお婆あちゃん』と並ぶ北林谷栄の傑作、二部は突撃米騒動の伊藤雄之助の傑作。アクションで語る今井、最後の輝き。 [review][投票]
★2我が道を往く(1944/米)不良少年の片方が口答えしようとすると片方がビンタを連発する。このギャグだけレオ・マッケリーらしく面白かった。あとは皮肉の蔓延が辛気臭い老人排斥物語。 [review][投票]
★3伯林−大都会交響楽(1927/独)元祖世界の車窓からみたいなもので何がダダなんだかよく判らないが、撮影は瀟洒で窓やら昼飯やらの反復のエスプリが部分的に愉しい。ベルリンはすでにからとんでもない都会だなあという感想。[投票]
★2血と砂(1922/米)撮れませんとばかりに省略する闘牛シーンが貧しい。これでは映画にする意味がなかろうに。話は通り一遍で細部に魅力なくありがちなアイドル映画。美点はライラ・リーが可愛いことぐらい。[投票]
★3若者は行く −続若者たち−(1969/日)新宿騒乱のインサイダー山本圭というリアルタイムな設定がすごいのだが突っ込み不足で不満。なお本作は前作を観ていないと全編意味不明なのでご留意を。 [review][投票]
★4狂熱(1921/仏)字幕不要論の綱渡りは緊迫しており最先端の矜持が感じられ、映画は若かったの感慨がある。脇役の客たちが投げかける陰翳の重層化が秀逸。 [review][投票]
★4こころの山脈(1966/日)ボクと同じなんだ、職員室が嫌いなのさの産休先生奮戦記 [review][投票]
★4男性と女性(1919/米)愉快な原始共産制を描いてキートンと共振し、収束は『ローマの休日』を想起させる。トランポは本作を参照したに違いなく、その主張は本作により明快に見える。 [review][投票]
★2新宿乱れ街 いくまで待って(1977/日)いかにも70年代な甘ちゃんたちのウジウジ青春群像。ゴールデン街とか脚本家志望とかネタは愉しいのに生かされず、ラジカセの小物使いなど辛気臭いレベル。 [review][投票]
★3石合戦(1955/日)浜田光夫は双葉より芳しく、その破壊行動は度外れで驚嘆を誘うが、話は残念ながら纏まりに欠ける。 [review][投票]
★2宴(1967/日)淡泊なメロドラマで岩下志麻の足フェチ以外見処はなく、二・ニ六物としては更に淡泊、田村高廣岡田英次菅原文太と凄い面子が並ぶが何と並んだだけで終わる。押しつけ企画なんだろう、五所平の得手とは思われないし。[投票]
★4十字路(1928/日)貧困描写はいま観ても度外れに陰惨で回り続ける提灯が狂っており、バストショットの横移動連発は力感溢れる。話の屈曲は積極的に排されたのだろう。確かにこれはミゾグチの予告編。[投票]
★3路上の霊魂(1921/日)カットバックによる延々たる場面対照、演劇じゃこんなの出来ないぜと面白がっているのが伝わってくる。英百合子の狂った令嬢はなぜ狂っているのかよく判らずとても強烈。 [review][投票]
★3猟銃(1961/日)重厚ないい映画なんだけど、不倫噺をここまで重厚に描いても仕方ないんじゃないという、軽んじる気分を押さえかねる。当方の修行不足だろう。 [review][投票]
★3挽歌(1957/日)イタズラ娘久我美子の揶揄うような接近にいきなりの抱擁で応戦する森雅之。ご婦人方の願望充足メロドラマと割り切ればとても勉強になる。実用性に欠けるが。 [review][投票]
★5サザエさん(1956/日)らしい小ネタ満載のなかあちこち突進し続ける江利チエミの麗しいこと。陽気な役処で魅力全開、なんでこの人がスタアだったのだろう、時代の不思議が詰まった傑作。 [review][投票]
★3月給泥棒(1962/日)二枚目版『無責任時代』でギャグはユルく喜八らしい拘りも見えないが、宝田明司葉子のコメディは達者で愉しめる。 [review][投票]