★4 | 気高く振るまっていた女が、不可抗力的におちぶれ、おちぶれることで次第に誇りを失い、易きに流れて行く過程
[review] (coma) | [投票(8)] |
★4 | 溝口の成功作はすべて「もはや笑うしかない」地平に達しているのだが、それはユーモアではなくもっぱら彼のサディズムに拠る(溝口にユーモアはない!)。そこが本質的に喜劇作家である小津や(実は)鋭いギャグの感覚を持った成瀬とは違う、溝口の凄さである。淫売! 売女! 化け猫! [review] (3819695) | [投票(4)] |
★5 | 田中絹代一世一代の演技と溝口健二の徹底した完全主義が生み出した傑作。 [review] (田原木) | [投票(4)] |
★4 | 開いた口がふさがらないほどの不幸の波状攻撃。ここまでされると憐れみの感情なんて全くでてこない。そのぶん田中絹代の凄さなどを堪能できたと思う。 [review] (ハム) | [投票(4)] |
★4 | 女優と生まれてきたからは一度はこの「おはるさん」を演じてみたい!モチロン、ワシも♪(←え!?) [review] (ボイス母) | [投票(4)] |
★5 | 文句ナシの溝口映画の最高傑作。小娘から老婆までを、無理を承知で臆面もなく演じてしまう田中絹代の演技魂炸裂。長回しの効果を最大限に引き出すセットの造形も素晴らしい。 (くたー) | [投票(4)] |
★4 | 本当すげぇ偏執っぷりだなこの人!っていう嬉しさだったのか、なんか笑えた。 [review] (づん) | [投票(3)] |
★3 | 「堕ちる」ことが先にたち「生きる」ことの情感が見えない。流転のための転落の連続は哀惜や共感を生まないのだ。唯一、城内で息子を追う騒動にのみ彼女の魂が見える。思い起こせば、女が明確に意志(それも感情に煽られた)を示し、貫こうとしたのはこのときだけ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 一貫性の無い行動の全てが裏目に嵌る主人公おはる最大の悲劇は”産みの親”が「その文体は女の体温よりは小判や刀の冷たさに適切」と評された西鶴だったことであるのかないのか。その数奇な運命に感慨を感じないではないが溝口が東宝系で撮った作品はメッセージ性ばかりが前に出、美術映像関係の充実がさほでもないので不満が残る。 (町田) | [投票(2)] |
★5 | 田中絹代が日本映画史上最高の名女優だとしたら、そうさせたのは明らかに溝口健二にほかならない。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★3 | 黒澤映画の三船敏郎に慣れたせいか、この映画の上品過ぎる三船にはどうも魅かれない。傑作の誉れ高いのは百も承知だが、映像も『雨月物語』『近松物語』『山椒大夫』が持つ「神秘性」の域には達してないように思う。 (若尾好き) | [投票(2)] |
★5 | たった2時間で女一代を描いてこの圧倒的な量感。田中絹代が42才で娘を演じきって凄絶です。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★4 | 冒頭から三船の野趣に腰を砕くように、男運の圧によって自在に変形する絹代の粘体感は順応力であり、薄幸の幾何学の型である。不幸の多面体に対応するうちに美術は意匠を失い、ネオレアリズモのような無国籍の郊外となる。 [review] (disjunctive) | [投票(1)] |
★3 | 田中絹代の醜いのと、一つ一つのシーンの長いのに閉口するも、やがて慣れる。昔のCMじゃないが、「花の命は結構長い」。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★3 | 当然ながら、題材が古い。こういう内容のものは、段々と過去の遺物になって行くのではないか。資料として後世に残すのは意味があるかもしれない。 (KEI) | [投票(1)] |
★5 | 冒頭の、仏像に三船の顔がかぶさるシーンに鳥肌が立つ。しかしあまりに不幸続きで釈然としない。ご都合主義の不幸とでも言おうか。 (saku99) | [投票(1)] |
★4 | 気の毒なお春(田中絹代)をみながら思った。女が幸せになるために必要なものは魔性ではなく、したたかさ。 [review] (きわ) | [投票(1)] |
★4 | サド溝口とマゾ田中による渾身の一本。金持ち男のエピソードは『千と千尋の神隠し』の元ネタ?
(07.05.17 京都文化博物館) (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★3 | サディスティックなまでの徹底した突き放しっぷり。 [review] (緑雨) | [投票(1)] |
★5 | ここまで救いのない悲劇も凄い。そして、技法についてとやかく思う暇も無く緻密に物語を展開させる溝口の手腕はもっと凄い。030730 (しど) | [投票(1)] |
★3 | 身分の低い三船敏郎が、かなわぬ恋の相手、田中絹代にひざまずいて胸のうちを打ち明けながら彼女を抱きしめるシーンが最高!胸の奥に秘めたる思いを一挙に爆発させ、三船らしくパワーがみなぎってますが、溝口監督と田中によってエロティックな雰囲気がプラスされてます。近松物語と二本立てのリバイバル上映で見ましたが、溝口監督は男女の愛を近松では美学、この西鶴では根っこみたいに描いていたような印象を受けました。 (ゴメズ) | [投票(1)] |
★5 | 女の目から見た、封建主義批判映画だと思う。溝口こそ、究極のフェミニスト監督だった。 (takud-osaka) | [投票(1)] |
★3 | 墜ちゆく女の人生の幾つかの局面を櫛団子方式でつなぐ脚本は目まぐるしい展開力で飽きはこないのだが大局的な奔流は零れ落ちる。栄華の時期は華が欠け悲嘆の時代は徒に自虐的な田中絹代の演技。明確なポリシー欠く演出と撮影もそれ程のものとは思えない。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | なぜこんなに厳しく女性をいたぶれるのか、、、目線の交換のない男女の関係に、作家の価値観を感じた。 (動物園のクマ) | [投票(1)] |
★4 | 佐藤忠男の激賞につられて観た。確かに秀作だが、どう褒めても佐藤の受け売りになるほど刷り込まれてしまっているので、客観性を保つため4点。溝さんゴメン。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu) | [投票(1)] |
★5 | 『女は二度生まれる』(1961)と同じ娼婦が主人公でテーマも同じです [review] (Ikkyū) | [投票] |
★3 | 正直、物語・演出・テンポは眠たい内容、つまるところ凡庸だった。が、美術監督・水谷の造形美は見事なものだ。画面を引いたカメラ構図・野次馬根性がどっと現れる人海戦術は相変わらず。予算をたっぷり用意してくれ優秀なスタッフもいる。運に恵まれた監督だと思う。 [review] (氷野晴郎) | [投票] |
★5 | 私は漢文のほうが得意だったため日本の古典は読んだことがないです。これ程ドラマティックな小説は、多分他国にもないでしょう。お春が落ちぶれていく姿、どん底まで落ちたその姿に胸を打たれ涙が止まりませんでした。 [review] (りかちゅ) | [投票] |
★3 | 溝口健二の演出、田中絹代の演技が凄い事は充分過ぎる程伝わるが、あまりに恐ろしい映画。明日はわが身!? (直人) | [投票] |
★4 | 好きな映画ではありませんが、凄い映画であることは確かです。演技者田中絹代としての最高傑作。 (熱田海之) | [投票] |
★3 | 期待してみた割には退屈きわまる作品で、印象は薄い。 (ハミルトン) | [投票] |
★3 | あまりにも不遇過ぎるこれには共感できない。 (LUNA) | [投票] |
★4 | 3.8点。不遇すぎ。どこにも救いがないぞ。 (ころ阿弥) | [投票] |
★4 | 田中絹代は本当に<声>がいい。ぞくぞくっと来ちゃうよ。 (_) | [投票] |
★5 | 年老いた街娼お春の流転の生涯はあまりにせつなく悲しい。文句なしの傑作です。 (捨聖) | [投票] |
★4 | 最初に見たときはつまんなかったんですけど、2度目で感動。田中絹代は偉大です。 (kenichi) | [投票] |