Kavalierさんのコメント: 点数順
スカイ・クロラ(2008/日) | とどのつまりは、犬と鳥の映画であり、まったくもってどこまでいっても押井守の映画なのだ。 | [投票] | |
帽子箱を持った少女(1927/露) | スラップスティックにしてスクリューボール、後年に付け加えられた音楽も軽快で楽しい。都市の資本階級を皮肉りながらも、郊外に住む少女と老人の衣装のお洒落さを見よ。最後にやはり言及せずにはいられない、少女のかわいらしさ。 | [投票] | |
劇場版 機動戦艦ナデシコ The prince of darkness(1998/日) | 堂々の5点。レイアウトアニメとしては、『東京ゴッドファーザーズ』なんかよりよく出来ており、『パトレイバー2』に匹敵する映画として成立しているアニメーション映画。 | [投票] | |
真実の囁き(1996/米) | 群像劇で記号化することなく弱者マイノリティを描いてみせる。回想による視差を多様することで、どの登場人物にも恐ろしいまでの奥が深い立体的な造形を作り上げてみせる。 | [投票] | |
浮草(1959/日) | 暖色の撮影は、リアリズムをペシミズムに陥らせない。漂泊者達の自己卑下とプライドと離散の繰り返しはわずかな前進と成長を、そして通過地点での福音を見たのだった。 | [投票] | |
天井桟敷の人々(1945/仏) | ほとんどシーンになんらかの形で音楽が流れ、舞台で、桟敷で、パリの街で生命溢れる人々をカメラは捕らえつづける。メインの通俗的な恋愛劇の周りに浮かび上がる人間達にこそ主役であり→ [review] | [投票] | |
フィアレス(1993/米) | 感情移入を阻むということは障害者や被害者への同情的視点をも排除すること。前半のジェフ・ブリッジズの奇行には魂が震えました。元に戻ってよかったね、元気になってよかったよかったじゃないんだよな。 | [投票] | |
ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983/英) | 自然への理想論に走らない環境先進国のイギリスらしいというか、空は戦闘機が飛び、道路はバイクが走り、何より水平線からのヘリ。現実から乖離してしまわない距離感が全編に渡って心地よい。天文観測ってそういうことだ。ダイアー・ストレイツの音楽も素晴らしい。 | [投票] | |
モンスターズ・インク(2001/米) | 箱庭を捨て、無限の世界を獲得したピクサー。等身大の女の子を描くことも可能になる。 | [投票] | |
スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米) | ワイプの多用のよる断片的なダイジェストで進むストーリーに、すざまじい物量のビジュアル。この映画は圧倒的なものを創造した作り手からの観客の想像力への挑戦でもあるのだ。 [review] | [投票(10)] | |
茄子 アンダルシアの夏(2003/日) | レーサーはレース中はレースにのみ集中し過去の故郷のことなど脳裏には浮かばないものだ。リアリズムを追求したレースシーンと、登場人物達のドラマを見事に表現上で分離したことが本作の成功点にある。 [review] | [投票(9)] | |
マルコヴィッチの穴(1999/米) | 奇抜な一発ネタだけを元に、日陰にいる脚本家・監督(まさしく主人公の人形遣い)は自分の才能を世間一般に開示する為に、大量にやりたいことを詰め込み、さらには役者陣はイメージを一新する為に、怪演。映画のどこをとっても、アイデアやイメージ先行。 | [投票(9)] | |
キャスト・アウェイ(2000/米) | 人はいくつもの場所を持つべきなんです、空間的であれ時間的であれ。社会的で受動的な時間・空間だけ生きるべきじゃない。 [review] | [投票(8)] | |
模倣犯(2002/日) | よきドキュメンタリーは、観客への啓発・批判を欠いてはならない。よき社会派映画も同様であろう。この映画は事件と社会を解体しあばく行為に無自覚に結託して加担する製作者(マスコミ,映画製作者,etc…)となにより観客への挑発である。 [review] | [投票(7)] | |
バートン・フィンク(1991/米) | 喪失する身体性とリアリティが、共時を超えて、幻想性を獲得する。ラストはまさにそれ。 [review] | [投票(7)] | |
ジュラシック・パークIII(2001/米) | ジョンストンの、「飛行」「子供」、なにより「恐竜」への愛情に満ちた快作。 [review] | [投票(7)] | |
ファイト・クラブ(1999/米) | フィンチャーはどういうモチベーションで映画を作ってるんだろ。 [review] | [投票(6)] | |
人情紙風船(1937/日) | 群像劇を行うときの、過度なまでの客観性の確保に監督の非常なクレバーさを見る。 [review] | [投票(5)] | |
キューポラのある街(1962/日) | 劇映画として見れば満点なのだろう。 [review] | [投票(3)] | |
逃亡地帯(1966/米) | 大人も子供もお姉さんもお爺さんもお婆さんも、南部の町民の無自覚な悪意が大爆発してブラックユーモア大会になる後半には大興奮して大爆笑(っていうか笑う所でいいんだよな?)。 [review] | [投票(3)] |