★5 | ロンドンのどんよりした空気が、この映画の中心だったような気がする。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★4 | 「何故人を殺してはいけないのか」に対する的確な答えがここにはあります。本作は子供達にこそみせておきたい。 [review] (甘崎庵) | [投票(2)] |
★3 | 「教訓劇」だとか兄弟の女の服の好みとか、思わせぶりな小技がいささか鼻につくが、コリン・ファレルのヘタレっぷりはなかなかの見もの。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★4 | 省略技法の素晴らしさといい救いのなさといい、饒舌になったカウリスマキ、といったところか。キャラ設定や話の展開まで似ていて、かつても「ベルイマン?」だの「フリッツラング?」だの想起させられたことがあるのを思い出した。 [review] (tredair) | [投票(2)] |
★4 | こういうのを枯淡と云うのだろうか。ここまで透徹した演出ぶりにはちょっと恐れ入ってしまう。次作『それでも恋するバルセロナ』も含め、渡欧後のアレン作では目下のところこれが一番かもしれない。齢も七〇を越した人の映画はやはり違う(ヴィルモス・ジグモンドにしてもアレンより五つ年長だ)。 [review] (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 余りに何の変化もない直球のギリシャ悲劇もどきで、肝心の修羅場を避けるアレンの根性無しぶりを情けなくも思うが、それを今更言いたくもない老練の余裕綽々に悪ガキ2人の軽い芝居の脱深刻の妙。こうも打つ手がはまる境地に俺は心底憧れるのだ。 (けにろん) | [投票(6)] |
★4 | 「悲劇を楽しんで欲しい」というアレン渾身の作品だと思う。脚本と役者がここまで合致するなんて。教訓めいた負の連鎖の描写同様に、兄弟や家族との絆などに着目して鑑賞しても何か込み上げてくるものがある。やっぱり「感情移入」あってこそ。 (ナッシュ13) | [投票] |
★5 | いささか省略しすぎで肝心なところまで飛ばしているのではと思いつつも、圧倒的な語りの巧さに降参。齢70を越え、ますます老練な作り手になってきている。それは撮影のジグモンドや音楽のグラスにしても同じこと。若手には出せない味とコクがある。 (赤い戦車) | [投票(1)] |
★3 | 良質の悲劇とは結末のいかんに係わらず、そこへ至らざるを得ない「のっぴきならなさ」の強度に依拠するもので、その点において兄弟をとりまく伯父や恋人、さらには階級社会の縛りの構築に甘さを感じる。よく言えば普遍的、難を呈せば何を今さらな擬似古典悲劇。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |