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「小津安二郎」(システム既定POV)の映画ファンのコメント

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ドイツ零年(1948/伊=独)************

★5端的に行動のみを描いた力強い画面の連鎖が、混沌を混沌として浮かび上がらせる(少年が理解できないものは観客も理解できない)。凄いカメラ。凄い照明感覚。そして再現不可能のロケーション(こんな「オープンセット」は誰にも作れない!)。これもまた奇跡の映画と呼ぶにふさわしい。 [review] (3819695)[投票(1)]
★4あの延々と続く彷徨は日本においてならば「道行き」という演技になるだろう。一人であって一人ではない、亡き父との最後の散歩。しかし、ロッセリーニは、虫眼鏡で昆虫を覗いているかのような対象への距離感でこの道行きを描く。情緒に溺れぬ即物性がかえって強烈な主張となる。 (ジェリー)[投票(1)]
★5傑作。元教師の気持ち悪さ。さらに彼が閣下と呼ぶ男の薄気味悪さ。閣下とはいったい何なのだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(10)]
★4力仕事や古物を金銭に替えて一家を支えることが、日々の目的になった少年にとって“死”もまた即物的な「手段」だったことを誰も攻められないだろう。この命に対する価値の麻痺の責任は、物心がついた少年が12歳になるまで“死”を日常にしてしまった大人にあるのだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票]
★3セットなどではなく、連合軍とソ連軍に包囲され、瓦礫の山と化した本物のベルリンの街。物語や役者がメインじゃない、街そのものが主人公だ。 (カズ山さん)[投票]
★4乾いた笑顔とひからびた涙。何の手立てもありゃしない現実。 (tredair)[投票]
★4どんなに悲惨なドラマが展開しようと、監督は決して冷静な視線を反らそうとはしない。戦争を語る人間の誠意。[4.5] (くたー)[投票(2)]
★4ある時本作の粗筋を友人に説明していて、ラスト20分で言葉に詰まってしまった。「少年が彷徨する」と一言で済んでしまうのだが、そんな簡単に片付けられるものでないことは映画を観た皆さんならよくご存知であろう。リアリズムを超えた映画のリアルが其処にある。掛け値なしの傑作。 (赤い戦車)[投票(1)]