★4 | グロテスク(2008/日) | 身体・言葉の自由を奪われる事の恐ろしさ。あらゆる全てをサイコパスに握られる絶望感。小学校の理科の実験でカエルを磔にし内臓を露わにさせて「これが心臓だよ」「へェーすげえ、ドクンドクン動いてる!」と嬉々として喜んでいた少年時代。まさに本作で監禁された二人はそのカエルとなんら変わりは無い…。ごめんよ、カエル… [review] | [投票] |
★3 | 容疑者Xの献身(2008/日) | 中盤過ぎまでは堂々の4点だったが、後半の佳境に入ってからはトーンダウン。落ちぶれた天才が狂気に駆られるという典型。トリックとしての面白さは十分だったが、社会的弱者を蔑ろにしといて「私は生きる希望をもらった」などと自己本位な方程式作りに勤しむ人種に共感は覚えない。堤真一のなりきり演技が見事だったとしても。 | [投票(3)] |
★4 | 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009/日) | 内山まもるの漫画「ザ・ウルトラマン」チックな展開がなんとも懐古的。アサシンを思い起こさせるベリアルの怒涛の強さに圧倒されるウルトラ兄弟〜新星登場のクライマックスまで停滞感ゼロで突っ走る。戦闘シーンは平成仮面ライダーと大差ない格闘ぶりだが、セブンの血を引きレオの空手技を身につけたゼロは文句なしにカッコイイ。 [review] | [投票] |
★3 | 仮面ライダー×仮面ライダー W〈ダブル〉&ディケイド MOVIE大戦2010(2009/日) | 昭和ライダーがスカイとスーパー1のみの登場とは寂しい限り(あ、タックル!)ディケイドとWのタッグは子供には大うけかもだが、大人目線だとちょっと無理矢理かな〜と。それぞれのストーリーはと言うと、DCDが2点、Wが3点。つーかDCDはTVの最終回忘れちゃったの?と言いたくなる程。ん〜夏は燃えたが、今回はイマイチだ。 [review] | [投票] |
★4 | カールじいさんの空飛ぶ家(2009/米) | 補聴器・杖・入れ歯といったギミックを擁する老人が身体にムチ打って奮闘する姿はあのインディ・ジョーンズを彷彿とさせる。亡き妻とわんぱく少年という過去と未来のかけがえの無い存在にも支えられて第二の人生を歩き出すその確かな足取り。子供よりむしろ大人にうれしい一品。この類では笑えない私が笑えたのも幸ポイント。 | [投票(1)] |
★3 | マーターズ(2008/仏=カナダ) | 血に飢えたドス黒い気分で正月を過ごしたい人には最適の一本。「あけましておめでとう!」とニッコリいきたい人には痛恨の一本。しかし、どちらの人が観ても単なるスプラッタでは終わらないある種の御来光感覚も加味されているので、「初日の出見逃しちゃったからコレいっとくか」もありかもしれない。全然意味わからんでしょうけど。 | [投票] |
★4 | 松ヶ根乱射事件(2006/日) | 秋葉原や池田小の事件を見聞きした今となっては、抑制の利いた見事な乱射だったと思う。だが、その銃声は疲弊した田舎町の限界を打破するには空しすぎる程一過性のもの。再び何も無かったように登校する児童達の黄色い声がこだまするんだろう。時代・地域の気分を一若者の視点から切り取った遣る瀬無さ大湧出の佳作だ。もう観たくないけど。 | [投票(2)] |
★4 | 空中庭園(2005/日) | 整然と区画された無機質なベッドタウン(センター北辺りですね)と、様々な思念が渦巻く有機体。同じマンションに長い間住んでても言葉はおろか顔さえ知らない住人達もいる。壁を隔てたった数メートル隣ではこちらが知る由も無いドラマがある。たぶん本作の人々はその一例に過ぎない。冷え冷えと聳え立つマンション群。その景観美。 [review] | [投票] |
★2 | 図鑑に載ってない虫(2007/日) | 小ネタはいいとしても主演の二人に魅力無さ過ぎ。モゴモゴとボケる松尾の鬱陶しさもそうだが、それを吹き飛ばす位のリアクション・ツッコミが伊勢谷に足りないのはかなり致命的に思う。珍妙な世界観を形成する為のロケハンには毎度唸らされるんだが今回はキャストの配置が今一。ふせえりもわざとらし過ぎて笑えなかった。 [review] | [投票(1)] |
★3 | グラン・トリノ(2008/米) | 主人公と青年の遣り取りが軸に見えるが、実際はあの青年の姉に人徳を感じたからこそではないかな。 [review] | [投票(3)] |
★3 | 亀は意外と速く泳ぐ(2005/日) | 映画なんだけどなんか不条理ギャグ漫画をみている様な感覚で、1シーン1シーン、ページを捲るとでも言うか。ただ、一見その場限りのコント寄せ集めの様でいて実は意外にも連綿としている構成。バカっぽい様でいて頭いいみたいな。子供っぽいようでいて大人のような。掴みどころない様でガッチリ掴んでる様な。軽妙な浮遊感というか。 [review] | [投票] |
★3 | 宇宙戦艦ヤマト 復活篇(2009/日) | “新生”ヤマトとは言ったものの、やってることは以前と全く変わり無し。ただそれが残念だったかと言えばそうとも言えないのがヤマトのジレンマ。過去に積み重ねてきた永遠のマンネリズムを打破し骨子から再構築するのはこのヤマトという作品は非常に勇気・英断がいると思う。この「またそれかよ!」な懐かしい感情湧出も魅力の一つ。 [review] | [投票(3)] |
★4 | チェンジリング(2008/米) | 観終わって色々と胸に響いたものがあった。全て述べる筆力も当然無いので一つを除いては割礼させていただ、あっいや割愛させていただきます。失礼。その一番響いたものは [review] | [投票(1)] |
★4 | 転々(2007/日) | コント的会話のまったり感が心地いいし、いい旅夢気分〜東京下町風景〜なのんびり感に癒される。でも月光仮面?がビル屋上から飛び降りた時点で「ああ、やっぱり夢気分で観てていいんだなと」そう確信すると全てにおいてツッコミ不要の楽ちんな精神状態に。細部の描写はやけにリアルなのに鑑賞後はファンタジーを観たとしか思えない。 [review] | [投票(2)] |
★3 | ヤッターマン(2008/日) | 「深田恭子のドロンジョって。ムフフフっ」この一点の為に鑑賞。まあアニメの彼女が年齢設定よりだいぶ上の熟女に近いイメージを持っていたので、この実写版は予想通り甘ったるいオシッコの香りが。頑張って声を似せて「やっておしまい!」や中途半端な目力光線。だがこれがいける!守ってあげたい!ボヤッキィの気持ちが良〜く分かった。 | [投票] |
★3 | チェイサー(2008/韓国) | 所々強引な展開に「なにぃ!?」というそりゃないだろ感が湧いてきたし、追跡者としての落とし前も微妙な線。但し、全編を貫く主人公及び映像自体のソウル(魂&韓国)フルな熱気は是非邦画にも欲しいところ。もう少し犯人の異常っぷりやバックボーンに深度があれば更に良かったと思うし、何とも言えない徒労感にも磨きがかかっただろう。 | [投票(2)] |
★3 | ファニーゲーム(1997/オーストリア) | 一見、論理的(屁理屈ぽくもある)に語りかける狂人だが、ゲームの内容が一方的且つ妙に幼稚なのが逆に絶望感を煽ってくる。子供が好奇心から蟻の巣を水攻めにしたり、ミミズを虫眼鏡で焼いたり、セミを糸で縛り凧揚げ遊びをしたり・・・。誰にも思い当たる節があるのではないか。まさに本作の一家はそんな昆虫達の様だった。 [review] | [投票] |
★2 | 侍戦隊シンケンジャー銀幕版 天下分け目の戦(2009/日) | TV版のそこそこ面白い流れを逆にこの劇場版でストップさせてしまってる気がする。天下分け目の戦と言うには程遠い規模。3Dが今回の売りだったようで、尺もTV版より短いくらい。3D上映回でなかったものを観たので更になんだかな〜という感じか。まあでもエンディングテーマ時にようやくゴールドが入ってたので一安心。 | [投票] |
★4 | 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー(2009/日) | TV版との関連もあるが特にアマゾンに脚光を浴びせた初っ端のディケイドVSアマゾンにテンション上がる!限られた時間の中で、昭和・平成ライダー達の特色を満遍なく出せたと言っていいだろう。ラストもキングダークでなくてはならなかった!ディエンドが今回はかなりの盗人ぶりを発揮し出色の立ち回り。モグラ獣人の小ネタもGood! [review] | [投票] |
★3 | モンスターVSエイリアン(2009/米) | ストーリーはあって無いようなものだが、3Dを生かした特に前半の探査ロボットの暴れっぷりは印象に残る(造形がいいもんキャラのボブと被っているのがちょっと気になるが)しかし不思議なもので3D効果も中盤辺りになると慣れてきて新鮮味は薄れる。また、この3Dメガネで日食もOKという事だったらもっと好スタートをきれただろう。 | [投票] |