[コメント] グラン・トリノ(2008/米)
主人公と青年の遣り取りが軸に見えるが、実際はあの青年の姉に人徳を感じたからこそではないかな。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
隣家との交流のきっかけこそ青年の泥棒行為に始まるものだが、その後のホームパーティー・青年のお手伝い・そしてラストの仇打ちは、全てあの彼女の厚意から来たものだ。彼女の存在なくしては何も進展しなかったのである。頑固な主人公を意外なほどあっさり靡かせた彼女こそグラン・トリノのドライバーが相応しい。これは青年がウキウキ気分でグラン・トリノのステアリングを駆る姿の不相応さを見れば尚更のことだ。青年はなんもしちゃいない。主人公が青年に朝鮮戦争の勲章を渡す行為の性急さというか安易さを見ても、既に心は彼女の仕返しと自らの一番スマートな死に様へと飛んでいってしまっていたように思える。まあでも、それだけ彼女は魅力的に見えたし、青年はその逆に見えた。その辺に作品としての迷いがあったかな。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。