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[コメント] グロテスク(2008/日)

身体・言葉の自由を奪われる事の恐ろしさ。あらゆる全てをサイコパスに握られる絶望感。小学校の理科の実験でカエルを磔にし内臓を露わにさせて「これが心臓だよ」「へェーすげえ、ドクンドクン動いてる!」と嬉々として喜んでいた少年時代。まさに本作で監禁された二人はそのカエルとなんら変わりは無い…。ごめんよ、カエル…
クワドラAS

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







旧日本軍にでもいたような昔顔のサイコパス。こいつの感動っぷりが異常すぎて笑える。いや、こいつの世界に引き込まれない為には笑うしかない。それ程イカレテル。ちんこ切り取られても耐えた男に「感動したぁ〜!」、腸を命綱に見立てた残酷極まりない救出ゲームで「そう!そう!そうだ!がんばれ!お前なら出来る!」etc

ラストは、そんなんありか!のウルトラCが決まったが、やつが死に絶えてホッとした。自らの死に対してはあまり感動できなかったようだが。

まあ、気が滅入りながらも画面から目が離せなかった。一向に、まだ初デートしただけの彼女を助けようとした彼の精神力。俺はたぶん無理だろう。いや、絶対無理。そんなことを想像してると鳥肌が立ってきた。もう、やめよう・・・

(評価:★4)

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