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[コメント] ゼブラーマン(2003/日)

妙に現実感のあるヒーロー描写は、もはや二番煎じの感がある。だからこそ避けて欲しくなかった「本当の敵」との闘い。親爺再生の意を込めて減点★1。
sawa:38

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







彼が手作りのゼブラーマンから「進化系」に変化した時ぁ拍手したね。それから空飛んだ時もね。ついでにゼブラナースのキャラデザインと谷間は親爺心を掴んで放さなかった。

東映ヒーロー物をおちょくった作風は、ソレで育った世代の親爺たちに対するご褒美のような気すらした。個人的には★5付けてもいいかと思って見てた。

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だけど、よーく考えてみた。彼の置かれた状況を・・・。

車椅子の少年の母子家庭との絡みにシナリオの重点が置かれていく。勿論それはいい。しかし、彼に突きつけられていた問題とは何だったのか?

妻は不倫し、娘は援助交際、息子はイジメに遭い、そして自身は教師不適格。

彼は地球を侵略者の魔手から救った。だが、素顔の彼の問題は何一つ解決はされなかったんじゃないか?妙に現実感のあるヒーロー描写をここまで徹底したのなら、家族を描くべきだったと思う。母子家庭とのエピソードは楽しかったし重要だった。しかし、そこで擬似家族を夢みるのではなく、問題山積みの自身の家庭内で英雄になっていく過程が見たかった。

全国の親爺たちは苦闘している。会社でのストレス以上に家庭での疎外感にストレスを持っている。彼は特殊でも何でもない全国の親爺の象徴だった。彼は突然、超能力を発揮して地球を守った。巨大宇宙人に立ち向かったのだ。理屈なんかどうでも良い、ここに爽快感を感じない親爺はいないだろう。

だけどもその爽快感を本当に発揮したいのは、目の前に立ち塞がる「家族」という「本当の敵」だ。残念なことにゼブラーパンチでは娘の横っ面を張り倒せないのだ。

彼の闘いは全然終わっていない。未だ闘いのゴングさえ鳴っていない。これからだ。闘いの終わりは、家族4人が夕食のテーブルに揃う事。「こんな事、簡単さ」と思ってる若者たちよ、そのうち思い知る。今も日本全国の夕食のテーブルで独りで闘っている親爺たちがいるって事を。

最後に一言、その親爺たちはゼブラーマンなんかよりも、ずっとずっと忍耐力があり、精神力に勝り、本当に家族を愛しているんだと・・・・・・思う。

(評価:★4)

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