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disjunctiveさんの人気コメント: 投票数順(25/35)

人気コメント投票者
★3チェ 28歳の革命(2008/米=仏=スペイン)そもそもが、どこから見てもデル・トロにしかならない代物を史劇の枠にはめ込もうという憤飯なのであり、ラテン気質との邂逅に際してデル・トロに世話焼き女房をやらせる違和感が持続する。 [review]ぽんしゅう[投票(1)]
★3ベイビー・ドライバー(2017/米)そのままでは直視できそうもない文系の自己肥大むき出しの陳述を消費可能なロマンスにするのはアヴァンチュールに身を任せるかのような女性心理である。 [review]3819695[投票(1)]
★3ファーナス 訣別の朝(2013/米)ウディ・ハレルソンにケイシー・アフレックをぶつけてやろうという実験精神らしきものが、憎悪を誘ってやまない二人をその相互作用を通じて理解の射程に収める。 [review]3819695[投票(1)]
★4足ながおじさん(1955/米)中盤のダンスパーティーが、抑圧されてきた変態機動を高慢な恋敵の目前で開陳させることで途方もない浄化をもたらせば、後半のレスリー・キャロンの妄想癖が締め木のようにすれ違いストレスを搾り出す。浄化の溜めとなる抑圧作りに成功している。ゑぎ[投票(1)]
★4踊らん哉(1937/米)ジンジャーの挑発に対するわれわれの憎悪が、例によってアステアの変態機動に巻き込まれ同じ職人としての連帯が彼女に芽生える様を観察しているうちに、心からの好意へと変わってしまう。これがうれしい。自分の奥底に眠る善性を発見するからである。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★48月の家族たち(2013/米)冒頭が投射されたサム・シェパードの視点がすぐに脱落して彼こそが謎の求心点になる引っかけが、長い潜伏を経て、終盤で残置されるメリルへと波及して爆発する。 [review]けにろん[投票(1)]
★4狙撃(1968/日)技術職のストイックさが加山雄三への好意の源泉となるから、女難映画化を予想させる浅丘ルリ子の投入は当初、緊張をもたらす。ところが、ルリ子も相当な奇人であり、貫録の夫婦善哉となって人をムカつかせない。 [review]けにろん[投票(1)]
★3トップ・ハット(1935/米)ミュージカルの不自然はすでに超越していて、問題となるのは、それは果たして人間に可能な挙動なのかというアステアの変態機動の生理的不条理である。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★3バンド・ワゴン(1953/米)アステアの外貌の本質的なみじめさに言及する序盤の自虐芸が効きすぎで、若い女に恋をした中年男のつらさが炸裂する。 [review]けにろん[投票(1)]
★3メッセージ(2016/米)母性であることのストレスという先生おなじみの主題が、タコ型宇宙人の通俗を互いに異質であるがゆえに際立たせ、タコ部屋でエイミーが明瞭な解像を得てしまうと、そのストレス顔がタコを圧殺にかかる。 [review]けにろん[投票(1)]
★3あ、春(1998/日)藤村志保と富司純子の、ドッペルゲンガーのような互換性に当惑していると、山崎努が母系家族に強姦され代替的な自分を孕んでしまう。二人の女の相似は一種の再帰性の現れなのである。けにろん[投票(1)]
★3たかが世界の終わり(2016/カナダ=仏)これはポルノに近いのではないか。対峙する人間の激情に応じて膨張と収縮を繰り返す、内燃機関のようなギャスパー・ウリエルの顎の接写ばかりに力が入り、人々の確執の内容はあまり問われず、対話はポルノやミュージック・ビデオの日常芝居に類似してしまう。緑雨[投票(1)]
★3燃える戦場(1969/米)声の映画である。セクスィヴォイスがマイケル・ケインを只者にはしておかず、海軍の語学屋である彼を密林の戦場に順応させ、拡声器の声の歪みが、高倉健の本性と思われる官僚的な冷たさを露曝せずにはいられない。 [review]ゑぎ[投票(1)]
★4チェイサー(2008/韓国)数ある殺人の中でその事件だけが特権化してしまう。しかも顔貌の好い子どもをダシにするため特権化してしまうことが倫理に悖るように見えてしまう。時間制限が緩和され続ける緊張のなさと徒労に冷静さを強いられて、事件が特権化したと認知できるのである。 [review]3819695[投票(1)]
★4Q&A(1990/米)恋と出世の挫折という男の自信喪失二点セットに、はっきりとした因果関係が設定されない。失恋という初期条件とは別個に仕事の挫折がやってくる。 [review]けにろん[投票(1)]
★4お嬢さん(2016/韓国)段階を踏まない性欲の性急さを解答編すら説明しようとせず、むしろ性欲を増強してその質量で一点突破しようと謀るので、感情が形式に引きずられてしまう掴みどころのない浮遊感に悩まされる。 [review]けにろん[投票(1)]
★4パーマネント野ばら(2010/日)管野美穂の年齢不詳なアイドル映画への堕落がうれしいやら気味が悪いやらで混乱するのである。江口に対する嬌態が気持ち悪いというのはある。かつ、アイドル映画になってしまうと性愛の問題提起も無効になりかねない。 [review]DSCH[投票(1)]
★4真昼の決闘(1952/米)行政が浸透しない方が経済成長すると町長トーマス・ミッチェルが演説をする一方で、フランクの手下が強奪を働く。この世界観の混乱は、意図的であろうとなかろうと、クーパーの意気地から社会性を失わせ、それを単なる迷惑に見せてしまう。 [review]けにろん[投票(1)]
★3ニュースの真相(2015/豪=米)ブン屋の自爆劇という題材自体からそうであるように自虐志向の話である。社会小説が失業の恐怖へと良い意味で矮小化され、実父とレッドフォードの父性に屈服するブランシェットが劣情を誘う。 [review]けにろん[投票(1)]
★3めぐり逢わせのお弁当(2013/インド=仏=独)孤立の解消を謳っておきながら次々と叙述されるのはむしろ孤立が不可能な事態であり、誰も人間を放っておこうとしない。部下のホアキン・フェニックスの道化的な近しさなどはちょっとしたサイコパスに見える。 [review]3819695[投票(1)]