★3 | 「開閉」する壁のない扉と門が聖域と俗界を結ぶ。「全ては閉じられているようで開かれている」という意図で撮られたものとは思うが、私のような俗物は「全ては開かれているようで閉じている」とも感じる。ナルシズムの冬。脱出願望で「閉じて開く」悟りより、終始開いて開きまくって膿み塗れた末の外界での悟り。それが滑稽と死に至るとしても、少なくとも映画にはそれを望みたい。冴々と清冽な山紫水明の切り取りは最高値。 (DSCH) | [投票] |
★4 | 余裕綽々と、でもまったく隙を見せず描き切ってある。ただラスト10分だけは凡庸。 (ドド) | [投票] |
★3 | 水上の寺というロケーションが素晴らしい。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 小説でもなく音楽でもなく、予算の調整を行いながら多数のスタッフを動かして製作する映画というメディアで、こんな堅苦しい秀作を完成させた腕がまずすごいと感じる。 (パグのしっぽ) | [投票] |
★4 | すべてを等しく昂ぶらせる夏、誰もが等しくむかえる落日、すべてに等しく吹きつける冬、そして、それでも生きる者すべてにおとずれる陽光。鼓動とその孤独。心に石を抱えて生きる……他にないじゃないか。それでも、私は、秋が見せてくれた人の俗とおかしみと、そして、優しさを信じたい。 (kiona) | [投票(1)] |
★5 | げに恐ろしき作品。 [review] (KEI) | [投票] |
★3 | 小動物の使い方とキャメポジ&ワークが逸脱。美しさだけじゃない、輪廻と罪悪に惹き付けられる。人間の芯・真がここにあった。 (あちこ) | [投票] |
★2 | タイトルでオチが想像できてしまった。 [review] (地球発) | [投票] |
★4 | 冬と夏の間に春をおきました。だから春は少しだけ中途半端なのです。 [review] (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 坊さんのお経。何を言ってるかはわからないが、なんとはなしにありがたい。南〜無〜・・・
(G31) | [投票] |
★5 | 高尚な哲学作品に昇華する一歩手前で娯楽性をも忘れぬ基本。繰り返される風景と変化する四季が言葉ではなく心に刻みつけられていく。すべてが上質である。但し過剰な賛辞で今後も好き勝手に撮らせるのは危険だとも感じさせられる。つまり「紙一重の天才」か。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★5 | パゾリーニ以来と思える衝撃的な映像。 [review] (ぐるぐる) | [投票] |
★4 | あの小さい男の子はいったいどこから来たのだろう、 [review] (なつめ) | [投票] |
★4 | 「閉」の反撃をした老僧にびびった。 (kenichi) | [投票] |
★5 | キリスト者、キム・ギドクの描く仏僧の一生は、やはり彼なりのスタンスから産み出される哲学に貫かれている。小坊主に背負わされた「原罪」は、その後彼が重ねてゆく行動への道標となり、それに対する老僧の「許し」は仏の慈悲であると同時に、イエスの許しとも繋がる。 [review] (水那岐) | [投票(6)] |
★5 | キム・ギドクは随分と幅広い要素を包括した作品を完成させたものだ。仏教における悟りの境地に達するという話は究極的な人生ドラマだが、映画監督としてもギドクは極致に来ているのかもしれない。 [review] (Keita) | [投票(6)] |
★5 | 56億7000万年後の世界を夢見て。 [review] (町田) | [投票(3)] |
★4 | 鋭く、残酷で暖かい眼差し。『悪い男』に対極的に感じもするが、あんな映画が撮れるからこそ、この映画が撮れると思う。 2004年12月19日劇場鑑賞(★3.5) [review] (ねこすけ) | [投票(1)] |
★4 | 映像にすべてを表現しつくそうとする試みはこの映画の場合、かなり成功している。だから、言葉は敢えて必要なかったはずだ。しかしそれではということで、言葉を入れる。シンプルなんだ。人間の一生を季節になぞらえて描く。或いは暴いてゆく。 [review] (セント) | [投票(4)] |
★4 | 万人受けするとは思わないけれど、ストーリー・景色・音楽、一見の価値ありだと思います!ポスターの”人生はめぐる季節のごとく どんな喜びも どんな悲しみも いつかは朽ちて …安らぎとなる。”と言い、 [review] (リア) | [投票] |
★4 | 一部で韓国の北野武と呼ばれているようだが、キム・キドク監督は作家三島由紀夫の影響を受けている監督だと思う。特に本作の造詣は「金閣寺」と「豊饒の海」の2作をモチーフにしているように思える。 [review] (スパルタのキツネ) | [投票(4)] |
★5 | 狙いすぎなところは感じるが、そのツクリモノ過ぎる世界なのに、業の生々しいこと。 (SUM) | [投票] |
★3 | 湖上の庵の造形や般若心経のエピソードなどは、宗教が持つ独善的傲慢さがなく地に足のついた慎ましい神秘性を漂わせ好感が持てるのだが、観音菩薩のくだりはあまりにもオリエンタル趣味。欧州資本とキム・ギドクの無邪気さがあいまって凶と出た感がある。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | ごめんなさい。これはもう、惚れた弱みの5点満点。金基徳、マンセー!(04.11.12@OS劇場C・A・P) [review] (movableinferno) | [投票(5)] |
★4 | 宗教色はそれほど濃くはないものの、春夏秋冬そして春と季節が巡るのに連れて人の一生も輪廻するのがいかにもアジアらしい話。壁のない扉など「観客に裏を読ませる」道具も多数。[Bunkamuraル・シネマ1/SRD] [review] (Yasu) | [投票] |