ガブリエルアン・カットグラさんのコメント: 点数順
ウィークエンド・シャッフル(1982/日) | おバカで、エロくて、ナンセンス。特筆すべきは、それらの要素が最後の最後まで(ひょっとすると鑑賞後もしばらくは?)上昇し続ける独特のテンションの高さだろう。筒井康隆の不条理世界が見事に映像化された…問題作。 | [投票(2)] | |
サンダーボルト(1974/米) | 孤高のヒーロー・イーストウッド主演にしては珍しいバディ・ムービーの快作。相棒“韋駄天”を演じるジェフ・ブリッジズの飄々とした演技に注目したい。トマトとチーズの如く?このコンビは合っている(笑)。 | [投票(2)] | |
大脱走(1963/米) | 作品内容の素晴らしさは言うまでもないが、邦題にも拍手。原題「THE GREAT ESCAPE」を直訳すると、「偉大なる脱走」となる。だが、そのような大上段の構えは、この収容所の強者ども&曲者どもには似合うまい。 | [投票(2)] | |
チャンプ(1979/米) | 御泪頂戴なのが判っていても…やっぱり泣けちゃう感動作。「親を慕う子供」というテーマが扱われなくなって久しいが、本来それは普遍的なものである筈だ。昔、子供だったことのある私はそう願っている。 | [投票(2)] | |
ミラーズ・クロッシング(1990/米) | 自分の人生経験によって、異なる味わいが出てくるのが名画鑑賞の醍醐味。トムの行動は一見理不尽だが、自らの理(ことわり)に依った一つの生き方ではある。最近、そう思う。 | [投票(2)] | |
スキャナーズ(1981/カナダ) | 頭部破壊シーンのみが話題にされがちで損をしている。クローネンバーグ監督の「内臓感覚的な」演出が堪能できる良品。冒頭のショッピングセンターの鮮烈な朱色…異形のオブジェを作り出す芸術家…思考を追い出すため頭に穴を空けた男… | [投票(2)] | |
仁義なき戦い(1973/日) | 縁側。サザエさんにでも出てくるような平和な「日常」の舞台。そこで行われる指詰めという「非日常」としての暴力。ここに、バイオレンス映画としての発想の凄みを感じる。 | [投票(2)] | |
見えない恐怖(1971/英) | 視覚障害のヒロインというとヘプバーンの『暗くなるまで待って』を思い出すが、こちらはケレン味たっぷり。抜群のアイディアとカメラワークで見せる傑作スリラーなのだが、知名度が低め?なのは何故だろうか。 [review] | [投票(2)] | |
トイ・ストーリー(1995/米) | オモチャとは、人間の欲望を満たすために作られたモノ…その中にある純真にひたむきに主人のコトを想う気持ち…それを受け取る資格が我々にあるだろうか。そんなコトをさりげなく教えてくれる名作だ。 | [投票(2)] | |
フェイス/オフ(1997/米) | 文字どおり(!)面子をかけた男たちの死闘!それを締めくくる静かなエンディング…バイオレンスロマンの真骨頂。 | [投票(2)] | |
ウエスタン(1969/米=伊) | Who…who are you? | [投票(2)] | |
宇宙からの侵略生物(1957/英) | 50年代SFを代表する隠れた秀作との噂は聞いていたがなるほどと納得。全篇を覆う重苦しい緊張感。不安をかきたてる音楽。低予算を巧みにカバーするテクニック(工場の不気味な静けさの演出が凄い)。クライマックスのスペクタクルに大感激! | [投票(1)] | |
大砂塵(1954/米) | ジョーン・クロフォード扮する女主人の堂々たる迫力と刹那かいま見える女らしさが印象的だが、それにも増して凄いのが嫉妬に狂うマーセデス・マッケンブリッジ。女対女の情念の対決…なるほど、いかにもニコラス・レイ監督らしい、異色の傑作だ。 | [投票(1)] | |
ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日) | 「今や忘れられた言葉のために」…か。侍の国の末裔の一人として、この作品が異国で製作されたことを誇りに思うとともに、現在の日本を思えば深く恥じ入らずにはいられない。真に最後の士魂と言うべき渡辺謙の名演に、ただただ頭を深く下げるのみである。 | [投票(1)] | |
イット・ケイム・フロム・アウター・スペース(1953/米) | やたらと強調される3D効果に、いきなり登場の宇宙人…当初バカにして観ていたのだが…中盤、電気工事の作業員達が登場するあたりから俄然演出が鋭くなる。これ本当に怖いっす!宇宙人の目的が明かされるシーンは思わず唸ってしまった。さすがブラッドベリ! | [投票(1)] | |
殺人者はライフルを持っている!(1968/米) | 引退する怪奇映画俳優(ボリス・カーロフのセルフパロディ!)と無差別連続狙撃犯…さすがに組み合わせの不自然さは否めない(ラストが弱い)が、理由なく人を殺す即物的な恐怖が観る者にぐさりと刺さる衝撃作。BGMなしで描かれる狙撃シーンの冷酷さよ。 | [投票(1)] | |
凶人ドラキュラ(1966/英) | ホラーの空気を心得たテレンス・フィッシャー監督が演出したこの雰囲気!独り危険を察知し怯える義姉が煽る恐怖の不気味さ!一言も喋らないクリストファー・リーの迫力!…復活シーンの特殊効果は、21世紀の今なお身の毛もよだつ恐ろしさだ。 | [投票(1)] | |
なみだ川(1967/日) | とにかく信じられないくらい清楚な魅力がだいばくはつ!なのにいつも諺を間違えてばかり…そんな藤村志保がカワイイったらありゃしないっ♪本篇時間も短めで、ムダな飾りのない作品なので、姉妹のお互いを想う気持ちがまっすぐ伝わってくる。泣けます! | [投票(1)] | |
キル・ビル(2003/米=日) | 新生タランティーノの新生任侠映画、新世紀の今鮮やかに見参っ!切れのいいアクション、凝った撮影、濃〜いサントラ。…破天荒な世界観に終始ニヤニヤしながら観ていたのだが、ラストの雪上の決闘シーンの美しさに思わず唸ってしまった!vol.2が待ち遠しい。 | [投票(1)] | |
極道黒社会 RAINY DOG(1997/日) | 三池崇史。哀川翔。「極道」。そんな外見からはちょっと想像できない(失礼)くらいに静かに心に沁みる、隠れた秀作ハードボイルド。雨に濡れる少年。雨に濡れる犬。どこか哀しく響く歌。…ただ、雨は降りしきるだけだ。 | [投票(1)] |