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けにろんさんのあらすじ: 更新順

★3咬みつきたい(1991/日)血液の研究をしている、ゆづ子(安田成美)はドラキュラの血を入手し、勤務先の病院の血液保管室に隠した。一方、製薬会社のサラリーマン石川(緒形拳)はTVで勤務先の会社が贈賄事件を起こしたのを知り北原専務(森本毅郎)に詰め寄る。社長に責任を押し付ける北原に納得できず独自に調査を開始しようとした矢先に交通事故で病院に運び込まれ、手違いからゆづ子の隠したドラキュラの血を輸血されてしまう。結局死亡した石川の葬儀にゆづ子が現れ石川の娘の冴子(石田ひかり)に「処女の血を遺灰にたらせ」と言うのであった…。金子修介の第12作。[投票]
★3スルー・ザ・ワイヤー(1987/フィンランド)アメリカ西部のひなびた街を駆け抜ける脱獄囚(ニッキー・テスコ)が飛び込んだホテルのバーではレニングラード・カウボーイズが折りしも演奏中。飛び入り参加で歌っている所を警官に見つかり再び逃亡するのであった…。6分間のレニングラード・カウボーイズのプロモと思しき短編。日本では『マッチ工場の少女』の併映作として公開された。[投票]
★3楢山節考(1958/日)信濃路の人知れぬ日陰の村。69歳のおりん(田中絹代)は息子の辰平(高橋貞二)と孫3人の面倒を見ながら辰平の後妻を捜していた。夏祭りが近づく頃、向こう村から飛脚が嫁の話を持ってきた。そして楢山祭りの日に玉やん(望月優子)という嫁がやって来た。玉やんが気の良い女だとわかって安心したおりんは心残りが無くなり、その年の暮れに辰平を呼んだ。村では70歳になると楢山まいり(姥捨て)に行くというのが慣わしだったのだ。来年だろうと言う辰平の言葉に耳を貸さず、おりんは明日山に行くと言い張る。そして次の日がやって来た…。58年度の毎日映画コンクール日本映画賞、キネマ旬報ベストテン第1位他各賞を独占、田中絹代はキネマ旬報女優賞を受賞した。[投票]
★4暗殺のオペラ(1970/伊)北イタリアの地方都市タラにアトス(ジュリオ・ブロジ)という男がやって来る。30年前に彼の父はファシストの凶弾に倒れ町には記念碑が建てられるほどの英雄だったのだが、かつての父の愛人ドライファ(アリダ・バリ)に会ったアトスは何か隠された事実があることを感じる。そこでアトスは父の反ファシズムのかつての3人の同志…肉屋(ピッポ・カンパニーニ)、教師(フランコ・ジョバネッリ)、映画館主(ティノ・スコッティ)を尋ねて歩く。そして徐々に隠された真実が明らかにされていく…。ベルトルッチの第7作。イタリア国営放送のTV用の作品だが日本では劇場公開された。[投票(1)]
★2少女娼婦 けものみち(1980/日)16歳の女子高生サキ(吉村彩子)は恋人の外男(無双紋)と海岸で初体験の帰り道、ダンプ運転手のアタル(内田裕也)と知り合い翌日モーテルへ行き、外男では感じなかった性の陶酔を覚える。2人の男と関係を続けるサキはやがて妊娠する。アタルは産めと言うが外男は堕胎費用をサキに渡すのであった…。篠山紀信の「激写」で注目された吉村彩子を起用した神代辰巳の第23作。[投票]
★2ニクソン(1995/米)72年6月17日のワシントン・ウォーターゲート。民主党全米委員会が開かれているホテルの1室に5人の男が忍び入って逮捕された。内の1人が大統領再選委員会の警備担当で元CIAのメンバーだったことから問題は一気に大きくなる。ホワイトハウス臨時顧問のハント(エド・ハリス)から連絡を受けたニクソン大統領(アンソニー・ホプキンス)の主席補佐官ハルデマン(ジェームズ・ウッズ)以下の側近達が集められる。そして映画はマッカーシー非米委員会の嵐が吹き荒れる50年のニクソンの下院議員選挙初出馬にさかのぼる…。ニクソンの妻に扮したジョーン・アレンが全米評論家協会助演女優賞、LA批評家協会助演女優賞を受賞。[投票]
★3紅の豚(1992/日)自らに魔法をかけて豚になっている第1次世界大戦のイタリア空軍の英雄ポルコ・ロッソ(森山周一・声)は今はアドリア海にはびこる空賊を捕らえる賞金稼ぎである。ポルコの嘗ての飛行機仲間のジーナ(加藤登紀子・声)はホテル・アドリアーナのマダムになって魔法が解かれる日を待ち続けている。空賊たちがポルコ打倒に雇い入れたアメリカのパイロットのドナルド・カーチス(大塚明夫・声)はエンジン不調につけ込んでポルコを撃墜。なじみの修理工場に行ったポルコは社長の孫娘フィオナ(岡村明美・声)に愛機の改造を申し出られる…。宮崎駿の6作目の劇場用作品。[投票]
★4ハイティーン・ブギ(1982/日)ハマの暴走族スケルトンズのリーダー翔(近藤真彦)は族同志の喧嘩で怪我をしたところを通りかかった女子高生の桃子(武田久美子)に助けられる。ぞっこんとなった翔に迷惑顔の桃子。出された条件はリーゼントと暴走族をやめること。翔はそれを飲む。おもしろくないのが翔の仲間達。プロボクサーの鳴海(田原俊彦)とバンドマンのサミー(野村義男)等は翔に片思いの未樹(三原順子)にそそのかされて桃子をアジトに連れ込んで廻すのであった…。80年代東宝のドル箱だった「たのきんトリオ」のシリーズ第4作。初めての原作もので監督もそれまでの河崎義祐から舛田利雄に交代した。[投票]
★4流されて…(1974/伊)地中海に浮かぶ1艘のヨットの上。実業家夫人のラファエラ(マリアンジェラ・メラート)は挑発的なビキニ姿で召使いの男達をののしりまくりながらブルジョワ夫人の仲間達と時事問題についてとりとめもなく喋くっていた。そんなある日、ラファエラは遠く離れた島の洞窟に行きたいとわがままを言いだし、仲間が引き留めるのもきかず召使いのジェナリーノ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)を連れてボートで漕ぎ出した…がモーターの故障で漂流するはめに。そして2人は無人島に流れ着いた…。フェリーニの助監督を勤めたリナ・ウェルトミューラー監督第10作にして日本初公開作。[投票(1)]
★5明日を夢見て(1995/伊)第2次大戦直後のシチリア。おんぼろカメラと大量の「使用済み」フィルムを積んだトラックでジョー(セルジョ・カステリット)は田舎町を行く。銀幕の新人オーディションと銘打ったジョーの口上に乗せられて田舎の純朴な人々はカメラの前で『風と共に去りぬ』の台詞を嬉々として演じるのであった。もちろん1500リラのオーディション代を払ってである…。ところがスカルディッツィの街で商売を始めたジョーのカメラに映った1人の少女。孤児のベアータ(テッツォイアーナ・ロダート)がジョーの心を掴んだ…。95年ベネチア映画祭審査員特別賞受賞のトルナトーレ第6作。[投票]
★2われに撃つ用意あり READY TO SHOOT(1990/日)かつて全共闘でならした郷田(原田芳雄)は新宿でスナックを経営しているが閉店することになりルポライターの律子(桃井かおり)やアル中の新聞配達員の秋川(石橋蓮司)等昔の仲間が集まる。酒がすすむにつれ過去を振り返り互いの生き方をなじり合う。そこへベトナム難民の少女メイラン(ルー・シュウリン)が転がり込んできた。彼女は日本ヤクザと香港マフィアの抗争に巻き込まれ殺し屋に追われていたのだった…。原田芳雄がブルーリボン主演男優賞、石橋蓮司が毎日映画コンクール男優助演賞とキネマ旬報助演男優賞を得た。[投票]
★2新・明日に向って撃て!(1979/米)ワイオミングで馬泥棒の罪で1年服役していたブッチ・キャシディ(トム・ベレンジャー)は出所後コロラドに入った。そこのカジノでポーカー相手から金を奪おうと撃ち合いになったロングボー(ウィリアム・カット)という若者を助けた。意気投合した2人はコンビを組んでカジノ強盗を計画する。ブッチはロングボーに名前が冴えないので改名を提案。彼は以後サンダンス・キッドと名乗るようになるのであった…。ヒットした西部劇『明日に向って撃て!』の前日譚である。[投票]
★2悪魔の棲む家(1979/米)1974年11月。ロングアイランドのアミティビルの或る屋敷でライフルによる一家惨殺事件が起こった。犯人はその家の長男であった。1年後ジョージ(ジェームズ・ブローリン)とキャサリン(マーゴット・キダー)と子供たち3人の一家が件の屋敷を下見に訪れる。殺人事件があったにせよ破格の低価格であり2人は購入を決意。1ヵ月後一家は引っ越して来たのであった。地元の神父デラニー(ロッド・スタイガー)が祝福に訪れる。彼は屋敷に足を踏み入れた途端異様な感覚に襲われた。そして、その日の晩から様々な異変が一家を襲うのであった…。実話を取材して全米ベストセラーとなったジェイ・アンソンのノンフィクションより映画化された。[投票]
★4ジャスティス(1979/米)ボルチモアの弁護士アーサー(アル・パチーノ)は2つの事件を抱えていた。1つは車の尾灯が壊れていただけで逮捕され取調べの手違いから何ヶ月も拘留されている若者ジェフ(トーマス・ウェイツ)の件。この件でアーサーは建前論に終始する宿敵フレミング判事(ジョン・フォーサイス)と対立している。今1つは強盗の仲間として告訴された性倒錯の黒人ラルフ(ロバート・クリスチャン)の件。女装しているラルフは刑務所に入れられたら自殺しかねないのであった。そんな、ある日フレミング判事が強姦罪で告訴される。そして何とアーサーに弁護を依頼してきた…。『ローラーボール』『フィスト』と若干評価を下げつつあったノーマン・ジュイソンが久々に放った快打。[投票]
★4GONIN(1995/日)ディスコオーナーの万代(佐藤浩市)はバブル崩壊で多額の借金を背負い、暴力団大越組から返済を迫られていた。追い詰められた万代は元刑事でバー用心棒の氷頭(根津甚八)とホモ美青年の三屋(本木雅弘)を誘い大越組の金庫襲撃を計画。組から冷遇されるチンピラ組員のジミー(椎名桔平)と万代がひょんな切っ掛けで知り合ったリストラ会社員の萩原(竹中直人)も加わって計画は実行された。そして大金を持って逃走する5人を組が雇ったヒットマンの京谷(ビートたけし)と一馬(木村一八)が追う…。石井隆の監督第7作。[投票]
★4ジャイアンツ(1956/米)テキサスの大牧場主ビック(ロック・ハドソン)は馬の買い付けにやって来た東部メリーランドで馬主の娘レズリー(エリザベス・テーラー)にひと目惚れする。レズリーも惹かれ2人は結婚するが生まれて初めてテキサスにやって来たレズリーはその余りの巨大さと生活習慣の違いに戸惑うばかり。特にビックの姉ラズ(マーセデス・マッケンブリッジ)が一家を完全に切り盛りしているのには新妻としては面白かろう筈も無い。やがて花嫁披露の野外パーティが催され近隣の人々が集うが、その中にはビックと一緒に少年時代から育てられた雇い人のジェット(ジェームズ・ディーン)も居た…。ジェームズ・ディーンの遺作。[投票(1)]
★5シー・オブ・ラブ(1989/米)マンションの1室で全裸で射殺された男の死体が発見された。現場に残されたのは「シー・オブ・ラブ」のドーナツ版レコード。ニューヨーク市警のフランク(アル・パチーノ)は刑事昇進の祝賀パーティーで別分署の刑事シャーマン(ジョン・グッドマン)に手口の酷似した事件が最近もあったことを知らされる。コンビを組むことになった2人に被害者の恋人募集の公告を雑誌で見たとの情報が…。そして囮捜査を開始した2人の前にヘレン(エレン・バーキン)という女性が現れた…。低迷していたアル・パチーノが4年のブランクを経て復活。[投票]
★3馬鹿が戦車でやって来る(1964/日)海辺の小村、日永村の外れでサブ(ハナ肇)は耳の遠い母(飯田蝶子)と頭の弱い弟の兵六(犬塚弘)と住んでいた。村人たちから忌み嫌われる一家であったが、地主の仁右衛門(花沢徳衛)はサブの畑が欲しくてたまらない。買い叩こうとする仁右衛門に怒ったサブは大騒動を起こすのであった。仁右衛門の娘の紀子(岩下志麻)は優しい気立てで自分の病気の全快祝いにサブを招待するが、又してもサブは村人たちと揉めて騒動を起こし警察に捕まる。サブの不在中に村会議員(菅井一郎)が母の元にやって来て保釈金と引き換えにサブの畑を差し押さえてしまう。1週間後、保釈されたサブはそのことを知って…。山田洋次の監督第5作。[投票]
★3大地震(1974/米)ロサンゼルスの高級住宅街。建築会社の副社長スチュアート(チャールトン・ヘストン)は妻レミー(エバ・ガードナー)との離婚問題で悩んでいた。レミーは社長の娘であり永らく夫スチュアートを軽んじてきたのである。スチュアートは事故死した同社技師の未亡人デニス(ジュヌビエーブ・ビジョルド)の面倒を何かと見ているが、それが又レミーの嫉妬を煽るのであった。その頃カリフォルニア地震研究所では48時間以内の大型の地震発生を予知する。そしてマグニチュード8の激震がロサンゼルスを襲った…。低周波振動が観客に揺れを体感させるセンサラウンド方式にて上映され、1972年のアカデミー特殊効果賞と音響賞を受賞した。[投票]
★4追悼のざわめき(1988/日)大阪釜ヶ崎に住むプータローの誠(佐野和宏)は廃ビルの屋上に住み、若い女性を惨殺しては死体の肉魂や内臓をマネキンに埋め込む作業に勤しむのであった。彼は小人の兄妹に雇われて下水工事の仕事に就く。やがてマネキンに引き寄せられるが如く美男美女の兄妹やルンペン(大須賀勇)が集まってくる…。石井聰互の狂映社で『錆びた缶空』を撮りぴあフィルムフェスティバルで注目された松井良彦の第3作。[投票(1)]