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けにろんさんのあらすじ: 更新順

★4社葬(1989/日)全国紙の「太陽新聞」内部では太田垣会長(若山富三郎)派と岡部社長(高松英郎)派の間で派閥争いが激化していた。そして、それは遂に定例役員会上で社長派の太田垣解任動議提出の形で先鋭化する。太田垣はショックの余り緊急入院を余儀なくされるが、しかし、その晩、社長派が祝杯をあげる料亭で岡部が芸者相手に腹上死してしまう。そして、取締役販売局長の鷲尾(緒形拳)は太田垣に呼ばれる…。89年ブルーリボン賞監督賞、毎日映画コンクール監督賞、報知映画賞最優秀監督賞・助演女優賞受賞。[投票]
★2汚れた英雄(1982/日)ロードレーサーの北野晶夫(草刈正雄)はレースに勝つ為の資金作りの為に女をこましまくる男であったが、全日本選手権第8戦でライバルの大木(勝野洋)に僅差で負け、決着は第9戦に持ち越された。メカニックの技量とマシーンの性能の差と考えた彼は、資金作りの為に来日中の国際コングロマリットオーナーのクリスティーン・アダムズ(レベッカ・ホールデン)に的を絞って、こましに成功。金は得たがメカニック雨宮(林ゆたか)がダメと思い、彼を解雇するのだが…。角川春樹の初監督作。[投票(2)]
★2姐御(1988/日)大阪の古溝(寺田農)組若頭の紺野(松方弘樹)が田ノ浦(石橋蓮司)組の刺客、杉本(ビートたけし)に襲われ重傷を負い一命を取り留めたが、結局騙し討ちに会って死んだ。紺野の妻、愛(黒木瞳)は田ノ浦への復讐を誓い襲撃するが、失敗し刑務所送りとなる。4年後、獄中出産で紺野の忘れ形見、幸子(竹村愛美)を出産した愛は出所し、古溝組3代目の片倉(名高達郎)に迎えられるが、田ノ浦の魔の手は幸子へと伸びようとしていた…。鷹森立一の監督第30作。[投票]
★4ふくろうの河(1962/仏)南北戦争期のアラバマ。南部の農場主ベイトン・ファーカー(ロジェ・ジャッケ)は北軍の鉄道工事を妨害した為に捕らえられ絞首刑に処されようとしていた。そして、踏み台が外され彼の体は落下し一巻の終わり…の筈であったが、縄が切れて、そのまま下方の川に落下したのだ。銃撃を避けて必死で泳いで下流に下って森に逃げ込む。そして、夜が更けてとうとう眠り込んでしまった彼が見た夢は…。62年カンヌ国際映画祭短編部門パルムドール、63年アカデミー賞短編実写賞受賞のロベール・アンリコの監督第2作。米TVシリーズ『トワイライト・ゾーン』の1話としても放映された。[投票(1)]
★3新・兵隊やくざ 火線(1972/日)最前線の小隊への転属命令を受けた大宮一等兵(勝新太郎)と有田上等兵(田村高廣)は北井小隊長(大瀬康一)率いる部隊に到着した。小隊は日本軍に協力的な村長、王(大滝秀治)の村に陣を構えていたのだが、その息子、黄(坂本香)が八路軍のスパイと疑われ、大宮は神永軍曹(宍戸錠)から黄の死刑を命ぜられてしまう。拒否した大宮を神永の鉄拳が襲うが、大宮は持ち前の馬鹿力で神永をどつきまくってしまった。2人の確執が深刻化する中、小隊への補給部隊が殲滅され、部隊は孤立化していく…。シリーズ第9作で初カラー作。監督は第1作以来の増村保造が再登板した。[投票]
★3狐の呉れた赤ん坊(1945/日)大井川の宿場町の川越人即足の寅八(阪東妻三郎)は酒と喧嘩にあけくれる日々であったが、或る日、化け狐退治に出かけたところ、狐と間違って棄てられている赤ん坊を背負い込んでしまう。意地と強情が取り柄の寅八は引くに引けずに赤ん坊を育てるハメに…。やがて、酒も喧嘩もやめた寅八のもとで善太(沢村アキヒコ)と名づけられた子供はすくすく育って7歳の年。近所のガキ大将になった善太は、あろうことか子分の子供たちを従え大名行列に突っ込んで行ってしまった…。71年に勝新主演で、又79年には現代劇に脚色されて『神様のくれた赤ん坊』としてリメイクされた。[投票(1)]
★2仮面学園(2000/日)光陽館高校2年A組の或る日。いじめによる登校拒否で学校に来ていなかった少年が突然に登校して来た。異様なことに彼は仮面をつけていたのだ。そして、再びの嫌がらせを彼は毅然として退ける。彼は変わったのだ。日をおかずして別の仮面中学生が現れ、みるまに仮面は社会現象に…。そんなとき、同級生の有希(黒須麻耶)と貢(石垣佑磨)はEメールでパーティの招待を受ける。訪れた会場で彼らは仮面の製作者の堂島暁(藤原竜也)と出会うのだが…。ぴあフィルムフェスティバル第3回スカラシップ作『バス』で劇場映画デビューした小松隆志の劇場映画第9作。[投票]
★3西陣心中(1977/日)野沢ゆみ(島村佳江)は会社の上司と無理心中をはかった挙句に生き残り京都へと流れデートクラブに職を得た。或る日、クラブのママのとよ(三原葉子)に連れられ行った西陣のデパートで、ゆみは西陣織の帯に魅せられ、又、職人の博之(光田昌弘)のことも忘れられなくなったのだった。そして、博之の居る吉嘉商店に勤めることになったゆみと博之との間には愛が芽生える。そんな或る日、デートクラブの客であった宮崎(成田三樹夫)が現れゆみの過去をバラすと脅すのだが…。初めての自身の脚本によらない高林陽一の商業映画第3作。[投票]
★2豪姫(1992/日)天正19年。前田利家(別所哲也)の娘で豊臣秀吉(笈田勝弘)の養女になった豪姫(宮沢りえ)は秀吉に自刃させられた千利休の代わりに秀吉の茶頭となった利休の高弟の山城大名、古田織部(仲代達矢)によくなつき慕うのであった。織部もそんな豪姫のことが可愛くてならない。そんな或る日、京都は二条河原に利休の生首が晒しものにされる。豪姫は庭番のウス(永澤俊矢)とともに生首を盗みだし、利休の娘、吟(真野響子)のもとに届けるのだが…。勅使河原宏の遺作。[投票]
★2夢野久作の 少女地獄(1977/日)名門女学院に通う甘川歌江(小川亜佐美)は「火星さん」と呼ばれ皆から疎外されていたが、同級生の殿宮アイ子(飛鳥裕子)だけは彼女と親しく付き合っていた。そして、2人はいつしか関係を持つようになっていくのである。一方で、校長の森栖(桑山正一)はとんでもない偽善者で、親校長派の書記の川村(三谷昇)や英語教師のトラ子(絵沢萠子)と共謀して歌江の処女を奪うのであったが…。夢野久作原作の初の映画化で小沼勝の監督第22作。[投票]
★3おいしい結婚(1991/日)質屋経営の未亡人の美栄子(三田佳子)は一人娘のん(斉藤由貴)に幸せな結婚式を挙げさせることが夢であった。しかし、結婚式の前に彼氏がいないのであるからどうしようもなく、亡き夫の友人山内(小林稔侍)、田宮(斎藤晴彦)、小野(橋爪功)の3人組にも頼んで縁談をあれこれ画策するのだが、のんは鬱陶しくてたまらない。で、衝動的に彼氏がいると言ってしまう。会わせろとせっつく母親と3人組に抗しきれず、とうとう会社の同僚の保(唐沢寿明)に臨時恋人役を頼むのだが…。森田芳光の監督第13作。[投票]
★2えきすとら(1982/日)役者を夢見ながらエキストラ稼業の冴えない日々を送る修五郎(武田鉄矢)は仕事場で同じ稼業の育子(石田えり)と知り合い付き合うようになる。しかし、日々は冴えなく一向に芽が出ない修五郎。一方、育子は健気にも劇団公演の為にビル掃除のバイトを始めるのであった。そんな、育子の為に修五郎は香典泥棒をして、その金で公演のチケットを大量購入するのだが…。『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』と併映された朝間義隆の監督第4作。[投票]
★4コキーユ・貝殻(1998/日)中学の同窓会に出席した浦山(小林薫)は30年ぶりに直子(風吹ジュン)と出会う。彼女は結婚後に東京に引っ越してずっと同窓会にも出席していなかったが、離婚して郷里に帰って来たのだ。浦山は直子のことを思い出そうとするが、クラスでも目立たなかったというくらいしか覚えていないのだった。後日、たまたま、上司の黒田(深水三章)と「コキーユ」というスナックを訪れると、直子がやってる店であった。それがきっかけで、浦山は直子の店に通うようになるのだが…。山本おさむのコミックを映画化した中原俊の劇場映画監督第20作。[投票]
★3MISTY ミスティ(1997/日=香港)平安貴族の武弘(金城武)と、その許婚の真砂(天海祐希)は都へと向かう途中、森の中で多襄丸(豊川悦司)という男と遭遇する。そして、事件は起きた。一夜明けた翌朝、武弘の死体と片腕を切り落とされた多襄丸と真砂が発見される。喰い違う2人の説明。そして、ただ1人事件を目撃したという少年盗賊ミミズ(小西杏奈)の証言は…。黒澤明の『羅生門』のリメイク。NHKディレクターの三枝健起の劇場映画初監督作。[投票]
★4女侠一代(1958/日)明治中期の九州筑豊。鉄道敷設を図る当局とそれに抵抗する川船頭の戦いは唐戸橋架橋工事を巡って膠着状態にあった。事態の解決を急ぐ当局は女傑として名を馳せる皆木組の島村ギン(清川虹子)に依頼し彼女はダイナマイトを体に巻いて元締の寅松(近衛十四郎)のもとに乗り込み説得に成功する。その帰り道で船頭の国本(戸上城太郎)に命を狙われるが、そこを吉田(三国連太郎)という船頭に助けられた。そんな吉田に心惹かれるギン。やがて、鉄道は開通しギンは鉄道院から表彰をされ栄華を誇るが、吉田は大阪へ去ってしまい、仕事も回ってこなくなっていく…。火野葦平の大河小説を映画化した内川清一郎の監督第18作。[投票]
★2インテルビスタ(1987/伊)1987年。設立50周年のチネチッタ撮影所ではフェデリコ・フェリーニ(本人)監督による新作の撮影が行われていた。日本のマスコミのインタビューに答えフェリーニが語る若き日の思い出。1940年に駆け出し記者だったフェリーニ(セルジオ・ルビーニ)が初めてチネチッタを訪れスター女優(パオラ・リグオーリ)にインタビューしたことなど。やがて、CM撮影でチネチッタにいたマルチェロ・マストロヤンニ(本人)がやって来てフェリーニと供にローマ郊外へ向かう。そこには引退したアニタ・エクバーグがひっそりと住んでいた…。87年モスクワ国際映画祭グランプリ、カンヌ国際映画祭40周年記念特別賞受賞。[投票]
★2殺意の香り(1982/米)ニューヨークの精神科医サム(ロイ・シャイダー)のもとに或る夜、ブロンドの美女が訪ねて来た。彼女の名はブルック(メリル・ストリープ)といい、バイナム(ジョゼフ・ソマー)という殺人事件の被害者の仕事上の助手であった。そして、又バイナムは嘗てサムの患者でもあったのである。折りしも来訪して来た刑事ヴィトッキ(ジョー・グリファシー)に不自然に慌ててその場を去るブルック。ヴィトッキには守秘義務からバイナムのことを話せないと言ったサムであったが、その夜、診療ファイルを再検討し始めた…。ロバート・ベントンの監督第4作。[投票]
★4もだえ(1944/スウェーデン)高校生のヤン(アルフ・ケリン)は学校の前の雑貨屋で働く少女ベルタ(マイ・ゼッターリング)に惹かれていたが、一方でサディスティックな教師カリギュラ(スティーグ・イェレル)から目を付けられていた。そして、あろうことかカリギュラも又ベルタに関心を持っていたのである。親友のサンドマン(スティーグ・オリーン)と映画を見た帰りに泥酔いのベルタを見かけたヤンは彼女を送っていくのだが、ベルタは何かに怯えていた。そして言う。「あの男がまた来る…怖い…」ベルイマンの助監督時代の脚本を恩師アルフ・シューベルイが監督した作品。[投票]
★3さすらいの航海(1976/英=スペイン)1939年。ナチスはユダヤ虐待への国際批判をかわす為937人のユダヤ人を乗せたセントルイス号をキューバへ向けて出航させた。貴婦人のデニス(フェイ・ダナウェイ)と夫の大学教授エーゴン(オスカー・ウェルナー)や元弁護士のカール(サム・ワナメイカー)と妻リリアン(リー・グラント)、ハバナに居る娘ミーラ(キャサリン・ロス)を訪ねるハウザー夫人(マリア・シェル)達乗客と反ナチ感情を持つ船長シュレーダー(マックス・フォン・シドー)。しかし、キューバ大統領のブルー(フェルナンド・レイ)は国内の反ユダヤ感情に抗しきれなくなっていた…。76年ゴールデングローブ助演女優賞受賞。[投票]
★2キルソドム(1985/韓国)今では良き夫(チョン・ソムン)にも恵まれ上流階級の婦人としての生活を送るファヨン(キム・ジミ)には辛い過去があった。朝鮮戦争下で当時の恋人ドンジン(シン・ソンイル)との間に生まれた息子と生き別れになったのだ。KBSテレビの人探し番組に触発された彼女は「出会いの広場」を訪れる。そこで、ドンジンと再会。彼にも今では家庭があった。2人は思い出の土地「キルソドム」を訪れる。そして、そこで2人が見たものは…。86年シカゴ国際映画祭人類平和賞、85年大鐘賞優秀作品賞・主演女優賞・音楽賞・美術賞受賞。[投票]