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けにろんさんのあらすじ: 更新順

★3サラリーマン専科(1995/日)日向化学工業の総務部庶務課長の石橋万作(三宅裕司)は念願のマイホームを建て妻のふみ子(田中好子)と2人の子供、そしてフリーのチェロ奏者の弟、淳治(加勢大周)と暮らしていたが、淳治が拾ってきた犬が日向化学工業の社長の日向興三郎(西村晃)の飼い犬だったことから縁ができ、社長の姪で世界的な女子プロゴルファーのひとみ(斎藤陽子)と淳治の縁談が進みそうになりホクホクであったが、淳治には意中の魚屋の娘の良子(裕木奈江)がいたのであった…。『男はつらいよ』の最終作『寅次郎紅の花』の併映作としてシリーズ化を目論まれた第1作だが結局3作で終了した。[投票]
★3結婚のすべて(1958/日)女優志願の新劇研究生の康子(雪村いづみ)は恋した真面目学生の中川(山田真二)が女給のマリ子(団令子)とできていたことを知って自棄になり、大学教授の兄三郎(上原謙)のポン友で遊び人の古賀(三橋達也)と付き合ってみるが空しい。一方、三郎の妻の啓子(新珠三千代)も学問ばかりで自分を顧みてくれない夫に失望感を感じこれ又古賀と遊んでみるが…。岡本喜八の監督デビュー作。[投票]
★3鉄男II BODY HAMMER(1992/日)記憶喪失の男、明生(田口トモロヲ)はそれでも妻のカナ(叶岡伸)と3歳の息子とで平穏に暮らしていたが、スキンヘッドの兄弟(手塚秀彰浅田修生)に襲撃されて肉体に何かを注入されて息子共々誘拐された。何十人ものスキンヘッド集団が肉体訓練を行う基地で明生は肉体改造実験を施され人間銃器と化して行く。肉体から放つ銃弾により敵をけちらして逃走した明生を一味の首領のやつ(塚本晋也)はカナを誘拐することで誘き出そうとするが…。塚本晋也の第4作で『妖怪ハンター ヒルコ』を挟んで作られた『鉄男』の続編。[投票]
★4仄暗い水の底から(2001/日)淑美(黒木瞳)は夫浜田(小日向文世)との離婚調停中だが自分の精神不安定を理由に愛娘郁子(菅野莉央)の親権を奪われそうな不安に怯えている。そんな最中、探した老朽マンションを娘と2人の新居に決めるが、引っ越してみて初めて天井から漏れる水や上の階の異様な足音等に悩まされる。ある日、転入したばかりの幼稚園で莉央が嘔吐して意識を失う事件が起こり、かけつけた淑美は数年前に失踪した女の子の園児の事件を知る。家に戻っても誰も居ない空間に向かって語りかける娘、激しさを増す水漏れや足音…。そして、淑美はある疑念にとりつかれて行く…。中田秀夫の劇場映画第10作。[投票]
★4黒薔薇VS黒薔薇(1992/香港)脚本家のウォン(マギー・シュウ)は離婚して脚本も売れず悩ましき日々を送っていたが、そんなウォンに刑事のロイ・ケイ(レオン・カーフェイ)は片想い。或る夜の海岸で、強盗と間違われたウォンは親友のキュン(テレサ・モウ)と一緒に彼等の忘れ物を返しに行った部屋で麻薬組織の殺人現場を目撃し、慌てて逃げ出したが何故か昔の映画の義賊「黒薔薇」の仕業と偽装するものの、現場に残ったキュンの指紋から指名手配され組織からも追われるハメに。やがて組織に捕まって危機一髪のところを「黒薔薇」の弟子のファン(ウォン・ワンシー)とホン(フォン・ボーボー)に救われるが…。92年公開された香港で史上空前のロングラン興行となったヒット作。[投票]
★3童年往事・時の流れ(1986/台湾)阿考は1947年に中国広東省で産まれたが、その年に父(ティエン・ファン)は台湾に渡り1年後に家族を呼び寄せた。最初は新山に住んだ一家は阿考が小学1年のときに鳳山に引っ越す。そして阿考は村のガキ大将的存在になって行く。一方で父と祖母(タン・ユーイエン)は大陸に帰れる日が来ることを夢見る。阿考が省立鳳中学に入学した年、父が死ぬ。やがて高校生になった阿考(ユー・アンシュン)は不良仲間と付き合い始め学校から再三の処分を受ける中、母(メイ・ファン)が喉頭癌で死んでいった。そして阿考は憧れの女性、呉素梅(シン・シューフェン)に言われて大学を受験するのだが…。86年ベルリン映画祭国際批評家賞、アジア太平洋映画祭批評家賞受賞。[投票]
★2草の上の仕事(1993/日)真夏の平原に2人の男がやって来る。1人は草刈職人(後藤直樹)でもう1人はアルバイトの青年(太田光)であった。そして2人は草を刈る仕事を始める。やる気無く仕事の飲み込みも悪いアルバイト男に怒鳴り続ける職人。更に態度を悪化させるアルバイト男。しかし、やがて休憩の時間がやって来ると、他に誰も居ないので仕方なく2人は会話を交わし始める…。根岸吉太郎森田芳光の助監督を勤める傍ら作った8ミリ作品『RUNNING HIGH』が89年PFFアワード特別賞を受賞した篠原哲雄の16ミリによる劇場映画デビュー作。[投票]
★5ハード・トゥ・ダイ(2000/米)シカゴ警察の新人刑事のブーマー(スコット・ワイパー)は囮捜査中に敬愛する先輩刑事があっけなく射殺されるのを見、又同僚刑事が無抵抗の犯人を射殺するのを見て嫌気がさして警察を辞めた。離れ離れになっていた恋人ケリー(ナターシャ・ヘンストリッジ)と一緒に暮らそうとシカゴを出発するが重要機密が封じられたマイクロチップを巡るクリーブランド(アンドレ・ブラウアー)他のシカゴマフィアグループとデクスター(ルー・ダイアモンド・フィリップス)率いるFBIグループとの争奪戦に巻き込まれてしまう…。スコット・ワイパーの監督・主演第2作にして脚本第3作。[投票]
★3男はつらいよ 寅次郎の青春(1992/日)秋の九州宮崎のとある港町に流れて来た寅次郎(渥美清)は理髪店の女主人の蝶子(風吹ジュン)と知り合い「髪結いの亭主」よろしく居候を決め込んだ。一方、葛飾柴又ではレコード店に就職した泉(後藤久美子)が何かと満男(吉岡秀隆)の家に遊びに来ていたが、彼女の高校時代の同級生が宮崎で結婚式を挙げることになり、泉は宮崎へ。そして寅と偶然、再会するのであった。甥の彼女の手前、格好をつけたい寅は慌てて足をくじき、泉が柴又に電話すると満男はこれ幸いと宮崎に飛んでいった。そんな、満男の前に泉と仲良さげにしている蝶子の弟、竜介(永瀬正敏)が現れるが…。シリーズ第45作。[投票]
★4配達されない三通の手紙(1979/日)山口県荻の名家、唐沢家は銀行頭取の当主、光政(佐分利信)と妻すみ江(乙羽信子)の間に3人の娘がいる。長女の麗子(小川真由美)は隣町でスナックを経営し、次女の紀子(栗原小巻)は婚約者の藤村(片岡孝夫)が3年前に失踪して家に引きこもり、三女の恵子(神崎愛)は検事の峰岸(渡瀬恒彦)と婚約している。そして唐沢家に日系3世の甥ボブ(蟇目良)が居候にやって来た頃、藤村も又突然戻って来た。家族の反対をよそに紀子は結婚式を挙げる。そして3ヶ月が過ぎた或る日、藤村の妹という智子(松坂慶子)という女が訪ねて来る…。エラリー・クイーンの「災厄の町」を翻案した野村芳太郎の監督作。[投票]
★2俺は田舎のプレスリー(1978/日)青森県五所川原。リンゴ園で働く大山保(勝野洋)は純情素朴青年であった。彼は農協で働く百合子(鮎川いづみ)に惚れているが純情素朴なので口に出して言えない。しかも、彼女は保の兄でフランス留学中の真美男(カルーセル麻紀)の許嫁なのであった。そんな牧歌的な日々は、真実男が突如、帰国して村に帰って来たことでうち破られる。彼は何と性転換手術をフランスでして女になって帰って来たのだ。父親の吉蔵(ハナ肇)は激怒し、保たちは右往左往する。そんな騒動をよそに真実男は幼なじみの無骨な教師(橋本功)と飲み明かしたりしていたが…。蓮見山根等一部の批評家から評価された光友敬司の初監督作だが結局これ1本しか撮っていない。[投票]
★4いつも2人で(1967/米)ジョアンナ(オードリー・ヘプバーン)とマーク(アルバート・フィニー)の夫婦は倦怠期を迎え、お互いの気持ちは最早回復不能なまでに行き違うばかり。売れっ子建築家のマークが仕事先に向かうのに同行したジョアンナの脳裏に浮かぶ過去の日々。女の子ばかりのグループで旅行中に建築の勉強で放浪生活を送る文無しのマークと出会った頃。新婚当時、友人のキャシー(エレノア・ブラウン)とハワード(ウィリアム・ダニエルズ)夫妻と一緒に旅した日々。子供が産まれると共にマークが浮気をしてお互いの心が擦れ違い始めた頃。そして今、ジョアンナも浮気をしている。そんな4つの時代を同時進行で見せるスタンリー・ドーネンの第20作。[投票(2)]
★4修羅雪姫(2001/日)500年に及ぶ鎖国政策が続く某国。隣国で代々近衛兵として帝に仕えた建御雷家は帝政の崩壊により流れて金によって動く暗殺集団と化していた。その集団で暗殺のプロとして育てられた建御雷の正統嫡子の雪(釈由美子)は20歳を迎えたとき、脱走した仲間を追った山中で謎の老人空暇(沼田曜一)から母を殺したのは首領の白雷(嶋田久作)だと知らされる。戻った雪は白雷に剣を向けたが傷を負わされ逃走。山中で追手をかわし通りかかったトラックの荷台に身を隠し意識を失った。そして、トラックを運転していたのは隆(伊藤英明)という反政府組織の活動家であった…。佐藤信介のメジャー第2作。[投票(3)]
★2侍女の物語(1990/独=米)近未来のアメリカ国家が崩壊した後、成立したギリアッド連邦では環境汚染の為、殆どの女性が不妊症となり数少ない「健康体」の女性は子供を産む為の道具として支配者層である司令官達に「侍女」として仕えることを強要されている。ケイト(ナターシャ・リチャードソン)は国外脱出を謀り夫を殺され娘を奪われた女性。施設に送り込まれて「侍女」となるための教育を施される。心を許したレズビアンの女性モイラ(エリザベス・マクガバン)は脱走に成功しケイトは司令官フレッド(ロバート・デュバル)とセレナ(フェイ・ダナウェイ)夫妻の元に送り込まれるが…。フォルカー・シュレンドルフの劇場映画第15作。[投票]
★4ロビン・フッド キング・オブ・タイツ(1993/米=仏)12世紀のイングランド。十字軍遠征に向かったリチャード国王(パトリック・スチュアート)の不在をいいことに弟ジョン王子(リチャード・ルイス)と悪代官ロッティングハム(ロジャー・リース)は悪政の限りを尽くしていた。ジョンが頼る魔女ラトリーン(トレイシー・ウルマン)はロッティングハムに惚れ抜くが彼は王族の娘マリアン(エイミー・ヤスペック)に夢中。しかし、彼女は貞操帯をつけていつか現れる恋人を待つ。十字軍に参加した若き英国貴族ロビン(ケイリー・ウェルエス)は捕虜になったが脱走し英国まで泳ぎ帰り圧制にあえぐ庶民を集めてゲリラ隊の「メン・イン・タイツ」を組織した…。メル・ブルックスの監督第10作。[投票]
★3タクシー・ブルース(1990/仏=露)モスクワのタクシー運転手シュリコフ(ピョートル・ザイチェンコ)は乗せたものの文無しで金を取りに行ったままトンズラしたユダヤ人のサックス奏者リョーシャ(ピョートル・マモノフ)を何とか見つけだしサックスをカタに取った。おかげでコンサートをキャンセルするはめになったリョーシャは失職し責任を感じたシュリコフは自分のアパートにリョーシャを住まわせ彼の持ってる西側の服を売らせて借金を払わせる契約をする。しかし、拝金主義の労働者シュリコフには音楽のことは解らず、リョーシャの垣間見せる優越感が気に入らない。又、芸術家のリョーシャには強制的に労働させられることは耐え難いことなのであった…。90年カンヌ国際映画祭監督賞受賞。[投票]
★3めぐり逢い(1957/米)プレイボーイとして名を馳せるニッキー・フェランテ(ケイリー・グラント)は玉の輿のニューヨークの資産家令嬢との婚約を済ませ彼女に会いに向かう豪華客船上で、これ又青年実業家と婚約したばかりの元クラブ歌手のテリー・マッケイ(デボラ・カー)とふとした切欠で知り合い熱烈な恋におちるのであった。楽しい船旅は終わりニューヨークに着いた2人はお互いの婚約を清算し半年後の7月1日の5時にエンパイアステートビルで会う事を約束する。ニッキーは画家としての自活の道を探りながら、又テリーは再びクラブ歌手として歌いながら7月1日を待つ。そして待ちに待ったその日がやって来たのだが…。レオ・マッケリーが自作の『邂逅』(39年)を再映画化した57年作。[投票]
★4獅子王たちの夏(1991/日)坂上連合系村井組の松永(哀川翔)は極道というものに対しての理想と現実のギャップに悩んでいた。そんな折り、対立組織の大日本極真会の古田(的場浩司)に出会い、その本物の極道の匂いに反発を感じつつ惹かれるのであった。その頃、上部組織から堅気への転向を迫られる会長の橋本(白竜)の胸中を察した古田は代理戦争勃発を謀り村井組事務所に手榴弾を投げ込んだ。組の意向を受け松永は1年間の獄中生活を送り、出所後は坂上連合に引き上げられ上昇気流に乗る。しかし、極真会は危険分子と見なされ川田組によって橋本は殺害され古田は報復に向かう…。金子正次の遺稿を映画化した高橋伴明の一般劇場映画第7作。[投票]
★3獅子の血脈(2001/日)組長秋葉伝蔵(内田勝正)の死によって二代目の東吾(石原良純)が一家をしきるようになって秋葉組は抗争中の連心会に押さえ込まれつつあった。そんな或る日、伝蔵の親友で山川と名乗る謎の男(松方弘樹)が付き人、石橋(松田優)を伴い線香を上げに来た。その最中、連心会行動隊長の尾関(小沢仁志)が現れ、傘下にに入るか解散して堅気になるかを迫る。断った東吾にいきなり銃をつきつけた尾関を山川と石橋が機転を効かせて場を鎮めた。難が去ったあと、山川も解散をすすめるが東吾は頑なに拒否。翌日、山川の投宿先のホテルに東吾の妹、時枝(南野陽子)が現れ兄への力添えを依頼するが…。望月六郎の劇場映画第19作。[投票]
★3悪名(2001/日)昭和初期の大阪八尾。遊び人の朝吉(的場浩司)は金貸しの女房のお千代(青田典子)と駆け落ちした有馬温泉で博打好きの薬売り伊吹屋(トミーズ雅)から誘われた賭場で揉め吉岡組の小頭のモートルの貞(東幹久)に救われる。大阪に戻った朝吉は松島遊郭に貞を訪ね徹底的な喧嘩の末、お互い深い友情に結ばれる。一方で同郷の連中と繰り出した遊郭では美しい娼妓の琴糸(櫻井淳子)と出会い再会を約すのであった。そんな折り、因島のヤクザのシルクハットの親分(千葉真一)が市会議員選挙に打って出るため来阪し新興ヤクザの小倉組を利権狙いで推すと松島遊郭を地盤とする吉岡組との対立が激化して行く…。今東光の同名原作を再映画化したもの。[投票]