★5 | 何かに立ち向かう青春は、たとえ敗れはしても美しくすがすがしい。何かを捨てる青春は、卑怯であり醜くもある。何から逃げ出す青春は、ぶざまであり見苦しくもある。しかし、まず捨てて、そして逃げ出さなければ、立ち向かうものが見えてこない青春もある。 (ぽんしゅう) | [投票(9)] |
★5 | 周りの現実を真正面に見、人間を知り、ここにはないどこかに出発する。それが青春だろう。素晴らしい秀作。すべての出演者が江藤の門出を祝福している。ラストのバスから見える暗黒は今から何かが始まる原点なんだろう。青年よ、どこにもない場所に行け。 (セント) | [投票(5)] |
★5 | この主人公にとって、まず東京があるのではなく、故郷を出ることが先にある。だから、東京の魅力とは、それ自体自律的なものではなくむしろ故郷との対応関係の中で表れでるような相対的なものではないだろうか。 [review] (蒼井ゆう21) | [投票(2)] |
★5 | 中島丈博の私小説世界を黒木和雄が完璧に映画化した傑作。ハナ肇の父も、その父の浜村淳も、竹下景子、杉本美樹、桂木梨江のチチも甲乙付けがたく素晴らしい。もちろん原田芳雄の演技にも心からバンザイしてしまう。 (ナム太郎) | [投票(3)] |
★3 | 主人公の立場と自分のそれとがまったく違うことに最後まで妥協点を見出せず。豪華絢爛波瀾万丈ならば他人の身の上話も面白かろうが、こんな暗く惨めなのではねえ…。[Video] (Yasu) | [投票] |
★5 | 中島の私小説ミニマム世界が実験心ある黒木のフィルターを通すことで神話的に拡張した。凡庸な主人公の周りのキャラクター達は追憶の中で濾過され永遠なる切なさに封印されるだろう。旅立ちと決別の希望と悔恨が鮮やかに呈示されたラストは永久不滅。 (けにろん) | [投票(4)] |
★4 | ひたすら閉塞した情況を描く映画でありながら、希望らしきものを感じさせてくれのが嬉しい。この世界の外にもまた世界があるのだと、僕にはそう感じられた。 (ハム) | [投票(2)] |