★4 | 映画をストーリーで論じてしまうことの罪深さをこの映画は静かに告発する。海洋と雲と陽光の暴力的な美しさに悲鳴を上げるフィルムと、居所のなさに主人公の老人さながら途方にくれるキャメラのために私は泣いた。 (ジェリー) | [投票(2)] |
★3 | 老人と少年を松方弘樹と目黒大樹と見ても吉だが、松方の財産をマカジキにサメを女性にとダブらせて見たらツリ吉。斜に構えてしまうと24時間テレビのマラソンに見えてしまい、「サライ」がラストに幻聴ではなく事実として聞こえ、加山雄三&谷村新司がアカデミー音楽賞を受賞したという錯覚を体験できる。 (ジャイアント白田) | [投票] |
★3 | 矢張りスタジオの中にこしらえた海の画面は寂しい限りで幻滅する。実際の海洋の画面は美しいが、だから余計にカットを繋いで老人と小舟の画が出てくるとみすぼらしく映る。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★3 | 古びない物語性に原作の偉大さを感じるも、映画的には肝心の独り芝居にいかにもセットという感じの奥行きのないシーンが多く残念。ただスペンサー・トレイシーの芝居自体は貫禄にあふれ格好良く、実際の海で撮ったと思われるシーンは本当に美しい。 (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | 素朴なカットバックと独白で構成されたシンプルな作りが、効果的に挟まれる鮮やかな回想カットと対称をなし、さながら動く絵本か紙芝居のような味わいを生む。そして静に語られる老いた漁師の枯れたパッションは、勇ましくも哀しい。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | よく映画化した!と褒めてやりたい所ではありますが… [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |