「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
ソイレント・グリーン(1973/米) |
「本」「家具」と呼ばれるキャラ、シャベルカーに持ち上げられる人間や「ゴミ収集車」「ベルトコンベア」で運ばれる死体。「物」として扱われる人間たちは結末へ向けての視覚的な予告であり、決してただのSF的ガジェットではない。取調べなどつまらなくなりそうな場面はさらっと長回しで緊張を保つし、食事シーンでは的確な切返しによって幸福感を定着してみせる。銃撃戦の簡潔な迫力もフライシャーならではの素晴らしさ。 (赤い戦車) | [投票(1)] | |
1970年代ハリウッド製ディストピア映画の代表格と云ってもいい。つまり、物量的な意味ではチープな画面だが、シンプルで分かりやすい簡潔な演出が連続する。場面転換も分かりやすい。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] | |
コットンの虚無とG・ロビンソンの諦観の狭間でヘストンは只管に盗る・食う。それがディストピアで生きる術と知っているから。でなければ路上でうち重なって石ころのように眠る人の海に埋没するだろう。シャフナーに足りないのは退廃と絶望。 (けにろん) | [投票(1)] |