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[コメント] 恋愛小説家(1997/米)

現代版『クリスマス・キャロル』。良い人が頑張る物語もいいが、世の中には良い人になりたい、ただそれだけが大変な人もいる。いつしか不器用な主人公を見守っていた。
mize

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 冒頭、子供を想う母の気迫に、いつもの調子で軽口をたたいたつもりの主人公がシュンとなる姿は、何も知らない子供そのもの。それを見て「ああ、このオッサンは悪人じゃなくて子供なんだ」と納得。そして彼がこれから成長していく物語なんだと教えてくれる語り口の暖かさ。

 初めに彼を見て、誰であれ「愛してる」と言ってくれる人がはたして出来るのだろうか…と思った。だからラスト、ゲイの友人が感謝をこめて「愛してる」と言ったとき、なんだか言った本人も驚いているように見えたが、見てる自分も驚きながらとても嬉しかった。

 旅行から帰った2人が、可愛い犬の歓迎をうけて「おーよしよし」とあやすうちに「ママたちが帰りましたよー」とつい言ってしまうシーンをよく思い出す(犬を飼ってたからかな?)。主人公が優しさを見せるとすごく嬉しくなってしまう。

 ヘレン・ハントも最高。もしミシェル・ファイファーや他の美人女優が演じていたら、こんなリアリティが出ただろうか(ファイファーは好きだし、ヘレンがブスという訳じゃないけど)。主演の3人はこの映画が完成した現在となっては、もはや他のキャストは考えられない(もちろん犬もね)。それは演技者として素晴らしい仕事をした証拠だと思う。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (17 人)deenity[*] 浅草12階の幽霊 くたー[*] ヤッチ ミュージカラー★梨音令嬢[*] りかちゅ[*] あき♪[*] パッチ[*] スパルタのキツネ[*] shaw[*] ろびんますく[*] 水那岐[*] ぱーこ[*] starchild[*] トシ[*] ふりてん[*] はしぼそがらす[*]

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