コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 名もなく貧しく美しく(1961/日)
- 更新順 (1/1) -

★4人の生死に対する無常観のハードボイルドは、沼田曜一の嗜虐を増幅させてタメを作り、多々良純の善性を抽出する手管となり、桂樹の聖性を完成させると、勢い余って高峰秀子を父子関係から孤立させて、拾ったのが雄三だったというネタ配役の災厄を引き起こす。 (disjunctive)[投票]
★3画面の左右に手のシルエット。手話というよりは身振り(ジェスチャー)のよう。泥道の低い俯瞰移動にクレジット。轍や雑草は映るが、人や乗り物は映らない。続いて空。爆撃機の編隊飛行。記録映像だろうが、良いショットだ。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
★4多くの人々の心を変えた作品だろうと想像する。高峰デコchan秀子小林桂樹の見事な演技(手話を含む)。☆3.9点。 [review] (死ぬまでシネマ)[投票(1)]
★4感動的なアイデアに溢れている。冒頭の空襲シーンのスペクタクル的テンションからして並ではない。所詮脚本家出身の監督などと侮ってはいられない大した演出力だ。当時の東宝の主力級スタッフ(撮影玉井正夫・照明石井長四郎・美術中古智)を擁していたからといって、それだけでここまでの映画になるものではない。 [review] (3819695)[投票(3)]
★5どんなに悲惨な人生でも、生きることに喜べるならば、それは素晴らしい生き方なのかもしれません。 [review] (甘崎庵)[投票]
★4忘れられた人びとの話である。戦前、戦中において聾唖であるということは、神の兵士として戦うことのできない男であり、神の民たる子を生むことのできない女だ。おそらく社会から無視された存在だったであろう。しかし、それでも彼らは生きていかねばならいのだ。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4夫婦を待ち受ける困難を見守る2時間強というのは、やや忍耐を要したが、ところどころで挿入される手話シーンの美しさに救われた。林光の音楽も素晴らしく溶け込んでいる。 (TOMIMORI)[投票]
★4思ったより泣けなかったが、二人の生活を実に丁寧に細やかに描いている。二人が手話で会話するシーンは、字幕と林光による静かな音楽という、ともすれば地味で眠くなるような演出だし、戦後を舞台にした猥雑な風景の映像なのに、まるでフランス映画のような美しさ。もちろん、高峰秀子と、一言もセリフの無い小林桂樹の人並み外れた精緻な演技力も、一助となっている。['07.11.24新文芸坐] [review] (直人)[投票(1)]
★5小学生の時、学校行事で見せられた。この結末はちょっとひどいんじゃないの?でも、一つ一つのエピソードに流れる道徳観を否定することはできない。 (サイモン64)[投票]
★4淡々とした語り口のうちに静かな感動を伴って、音のない世界とある世界の断絶と、同化への試みが描かれて行く。一言も言葉を発しない小林桂樹の演技が素晴らしい。 (熱田海之)[投票(1)]
★4夫婦の原点。助け合い、思いやりの心の美しさ。 どうにかして相手を幸せにしてあげたいという。 林光の音楽もいい。 [review] (マグダラの阿闍世王)[投票(1)]
★5まいった・・・これしか言葉がみつからなかった・・・。コメンテーターとしての「願い」はこの作品をひとりでも多くの方に見てもらうこと・・・ [review] (sawa:38)[投票(3)]
★5フィルムセンターで410円で観た。だが、この映画にはその5倍の料金を払っても惜しくない。[フィルムセンター] [review] (Yasu)[投票(1)]
★4戦後庶民の愛の詩。この世の誰も見ていないふたつの小さな背中の裏で、ひっそりとけれどしっかりと握り合わされた手と手の絆の物語。運命はめぐりめぐって、それでも彼らは生きていく。 ()[投票(1)]