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袋のうさぎさんのあらすじ: 更新順

★3地下幻燈劇画 少女椿(1992/日)赤貧の母子家庭で育った薄幸の少女みどりは、病身で寝たきりの母親を鼠に喰い殺されてしまい、フリークスたちが曲芸をする見世物小屋で下働きとして雇われる。そこで、いたいけな生娘を待っていたのは、稀代の異常者たちによる辱めと虐待の毎日だった。47分[投票]
★0私の緩やかな人生(2001/独)https://www.youtube.com/watch?v=ZZ0ohn-D0aA[投票]
★3ナイルヒルトン・インシデント(2017/スウェーデン=デンマーク=仏=独)2010年暮れ。アラブの春前夜のカイロ。一人の歌姫が、高級ホテルの部屋で喉笛を搔き切られて死亡しているのを発見される。刑事のノレディンは、すぐに大統領の取り巻きの一人の大物実業家に疑いの目を向ける。唯一の証人は、サルワという名の客室係だったが、スーダンからの出稼ぎの彼女は元締めの男に首根っこを抑えられていた。今回の事件で不都合な真実が明るみに出ることを恐れた上層部は、自殺として処理するように捜査班に圧力をかける。そんなとき、チュニジア人の商売女が警察を訪れて行方不明者の届け出をする。ノレディンは彼女が探している友人が先日ホテルで見つかったホトケであることを教えるが、どうやら彼女の真の気がかりは別のところにある様子なのだ[投票]
★4ナイト・オブ・ザ・サンフラワーズ(2006/スペイン=仏=ポルトガル)ピレネー地方のひまわり畑で未成年の娘の遺体が発見される。少女は前日の逢魔が時に隣町のバルに出掛けたはずだったが、路上で何者かの車に拾われた後に性的暴行を受けた形跡があった。同じ頃、地元の青年が入山中に洞窟を発見して村中を興奮に包み込む。高い失業率に苦しみ、住民流出に歯止めがきかない山間の村で、観光目的で開発できるのではと見込まれたのだ。早速調査のために地質学者のカップルが招聘される。一行が現場に向かう道筋から、廃村らしきものが見下ろされる。奇しくも村に残留する最後の住人は、隣人を蛇蝎のごとく憎んでいる老人二人だった。よそ者によって引き起こされた災厄がまた一つの奇禍を招き、偶々途上に居合わせた三組の人々をのっぴきならぬ状況に雪隠詰める[投票]
★5はかな(儚)き道(2016/独)1984年、夏。ギリシアの観光名所。英国人と独逸人のカップルが、休暇中の資金を捻出するために、ギターと歌で路上演奏を企てる。男は音楽の道を志すものの、ヘロイン中毒に苦しみ、信仰に慰めを見出せない。病身の母が倒れたとの知らせに、急遽バカンスを中断して、ロンドンの実家へ舞い戻る。女はそんな男を温かく見送るが、将来の関係を視野に入れるほど真剣な付き合いをしているわけでない。卒業後は教師になろうと考え、最初の採用通知に飛びついて、郷里を後にする。30年後、舞台はベルリンに移る。中年の人類学者と女優の妻が離婚の危機に瀕している。じきに幼い娘は、別居した両親の間を行き来するようになるが、道々、30年前に袂を分かったカップルの現在の姿が垣間見える[投票]
★3幸福なラザロ(2018/伊=スイス=仏=独)イタリア北部の山中にあるインヴィオラータは中世の荘園かと見紛う小作人の集落だ。総勢54名に及ぶ老若男女が、独善的な伯爵夫人のもとで、文明の利器も知らずに、家畜のような扱いに甘んじる。そのなかでも、父無し子のラザロは、天使のような純朴さで水際立っていた。日がな一日仲間から顎で使われても、嫌な顔一つせずに諾々と従う。ある日、伯爵家の御曹司が、許嫁を伴って領地を訪れる。閑を持て余した少年は、母親への反抗心から、自らの狂言誘拐を思いつく。少年は図らずもラザロの助けを借りることになり、意想外の友情が二人の間に育まれる。しかし、そんな農園の隔絶した暮らしも長くは続かない。警察の手入れで自由になった農民たちは、都市の暮らしへ新たな順応を強いられる[投票]
★2心臓にナイフ(2018/仏=スイス=メキシコ)セックス!ドラッグ!ディスコ!の饗宴に明け暮れる70年代末のパリのアングラシーン界隈。40路も終わりに近いアンヌは、ゲイポルノのやり手のプロデューサーとして知られている。しかし、酒乱の習癖が度を越しているために、近頃業界で評判を右肩下がりに落としている。元恋人の女編集者とよりを取り戻そうとするも、相手にされずに賑々しく愁嘆場を演じる有様だった。アンヌは心機一転するために、ポルノ映画の通念を覆す野心的な企画を立ち上げようとする。ところが、その頃から、不気味なカーニバルのマスクをつけた連続殺人鬼に身辺をつけ狙われるようになる。どんな因縁があるのか、彼女のもとで働いた経験のある益荒男たちが、次々に無残な惨殺死体となって発見されるのだ[投票]
★4ソングス・マイ・ブラザーズ・トート・ミー(原題)(2015/米)ウィンター家の若い兄妹は、ヤク中の母と三人で、先住民居住区のバラックで暮らしている。17歳のジョンは、学業そっちのけで、副業の酒類の密売に忙しい。悪友とつるんで、ヒップホップの真似事に興じたりはするが、自分の将来に幻想は抱いていない。卒業後は、居住区に留まるよりも、恋人と一緒にLAに出て仕事を見つけることを密かに目論んでいた。心残りがあるとすれば、11歳の妹のジェショーンのことだ。自分が父親代わりになってきたこともあり、小さな妹を独り残して出ていくのに後ろ髪を引かれる思いをしている。そんなある日、長年音信不通だった父の逝去の知らせが入る。二人の父親は地元では伝説的な存在で、何十人の女性を身籠らせたかわからないほどのプレイボーイだった[投票]
★2マルケータ・ラザロヴァー(1967/チェコ)ときは18世紀。封建領主の娘マルケータ・ラザロヴァーが遊行中に拉致され、敵国の騎士ミコラスの息子の妾にさせられる。[投票]
★4狂気の愛(2014/独=オーストリア=ルクセンブルク)ドイツの劇作家ハインリヒ・フォン・クライスト(1777-1811)とその愛人ヘンリエッテ・フォーゲルの心中事件の映画化。生活が苦しくて世間からも認められないクライストは鬱病をこじらせ、敬愛する女性に一緒に死んでくれるように懇願するが当然のように一笑にふされる。そこで目をつけたのが、愛らしい人妻のヘンリエッテ。旧態依然たる貴族社会が理想とする良妻の鏡のような彼女も、彼の作品に強い反応を示し、思わぬ無意識の葛藤を発露したのだった。当初は突飛な提案に戸惑いを隠せないヘンリエッテも、自分が不治の病を患っていることが判明してからは考えを一変させる。しかし、自分への愛のためだけの犠牲を願う作家は、そんな彼女の心変わりに尻込みしてみせるのだった。[投票]
★3私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016/チェコ=ポーランド=仏=スロバキア)「私は一匹狼だ。私は、人生を破壊された女だ。人民によって人生を破壊された女だ。私には、ひとつの選択肢が残っている。自ら命を絶つか、他人の生を殺めるか。私は敵に仕返しすることに決めた。人知れず命を絶ってこの世に別れを告げるのは簡単すぎるからだ。社会はあまりに無関心なのだ。そして、それは、それで、いい。私の判決はこうだ;私、オルガ・ヘプナロヴァーは、人民の残虐な行いの犠牲者として、お前たちに死罪を言い渡す」1973年7月10日、プラハの新聞社宛てに声明文を投函した後、雑踏に軽トラックで突っ込んで十数名の死傷者を出した22歳のレズビアン、オルガ・ヘプナロヴァー。自ら死刑判決を望んだ現代チェコ史上最悪の大量殺人犯の半生を辿る。[投票(1)]
★4ゼイ・ルック・ライク・ピープル(原題)(2015/米)恋人と別れてジム通いに精を出すようになったクリスチャンは、十年来音信が途絶えていた旧友にばったりと近所で再会する。風の便りで結婚するとは聞いていたが、婚約は破棄したと言い張るし、どうも言質が覚束ない。風采はホームレスみたいに薄汚く、特大のスポーツバッグを抱えて、案の定、今夜も夜露を凌ぐ場所がないという。その晩デートの約束があったが、仕方なく自分のアパートを開放する。宿主がシャワーを浴びるのを見計らって、ワイアットは建物の地下に忍び込み、隠し持ったナイフを作業台の裏にテープで張り付ける。翌朝、夜明け前に、ワイアットの携帯電話が鳴り、通話を傍受されないように直ちに地下室へ移れと何者かに警告される[投票]
★4スタリー・アイズ(原題)(2014/米=ベルギー)サラは飲食店で働きながら演技のクラスに通う有像無像の女優の卵の一人。明日のスターを夢見てオーディションを重ねるが、バイト先の居丈高な店長や自堕落でひがみっぽい仲間たちに足を引っ張られていると感じている。ひそかに抜け毛症に苦しみ、自分に好意的なルームメイトや監督志望の青年に心を開けない。そんな彼女の将来の見通しに思いがけない光明が訪れる。偶々応募した曰くあり気なホラー映画の主役に抜擢されそうな感触を得られたのだ。ただし、回を重ねるごとに面接官の欲求が次第に常軌を逸したものになることに当惑を隠せない。どうやら女優の容貌や演技力よりも彼女個人の心の闇に潜むものに尋常ならざる関心を抱いているようなのだ[投票]
★5リバプール(2008/スペイン=仏=独=アルゼンチン=オランダ)アルゼンチンの最南端の島の寂れた港で一人の中年の船員が下船する。生死が定かでない母親の顔を見たいと臨時休暇を申し出たのだが、ストリップバーで時間を潰したり、泥酔してプレハブの小屋で一夜を明かしたりと、久しぶりに故郷へ向かう足はなぜか重い。翌日、ヒッチハイクをして雪深い荒野の果てに辿り着いたのは、ほとんど生命の気配のない寒村だった。懐かしい村の食堂で客を迎えた主人は不意を突かれて相手が誰か気づかぬ振りをする。そこに使いで現れたのが知恵遅れの気味のある村の娘。見るからに動揺を隠せない少女の前で男は黙殺を決め込むが、後でこっそりと彼女の家の窓辺まで忍び寄り、酒瓶を片手に室内を覗き見したりする。[投票]
★4わたしの名はジン(2013/トルコ=独)物心ついたときからクルド人の反政府ゲリラの一員として山奥の洞窟で暮らしてきたジンは、まだ17歳。山に分け入る掃討軍の気配や、上空を巡回する爆撃機の影に怯えて過ごす毎日だ。ある晩、仲間が休息している隙を見計らって逃亡を図る。彼女の念頭にあったのは、叔父が住んでいるイズミルで人生をやり直すことだった。長くて困難な山歩きの末に押し入った農家で、一般人の身なりに変装した彼女は、長らく音信不通だった故郷の家へ電話して、心配の余り泣き出す母へ自分の決心を告げる。しかし、それには、まだいくつもの山を越えて、政府軍の検問をやり過ごさなければならない。身分証を持たない彼女は、そうでなくても弱者が足元を見られる土地で、身の安全に不安を覚える理由があった [more][投票]
★5象は静かに座っている(2018/中国)中国最北部の満州里では、一頭の象が、野次馬の騒ぎをよそに、ひもねす檻の中に座り込んで動かないという。燎原の火のように広まった都市伝説を耳にした四人の男女が、満州里への門出を口実に、どん詰まりの人生から抜け出そうとする。父親が労災で失業中の韋布は親友が高校の不良グループと諍いを起こしたためにのっぴきならない事態に陥る。韋布が懸想する同級生の黄玲は、家庭に居場所を見出せずに悪徳教師と逢引を重ねる。チンピラの于城は、学校で問題を起こしてばかりの弟の尻拭いをさせられるが、自分の気まぐれが原因で起きた友人の自殺から立ち直れないでいる。息子夫婦に自分のアパートを引き渡さなければならない王爺さんは、ひょんなことから韋布の逃亡を助ける羽目になる[投票(1)]
★4アニマルズ 愛のケダモノ(2016/豪)父と離婚調停中の身で郊外の貸家に移ってきた母と一緒に暮らさなくてはならないヴィキーは不満たらたらの高校生。ある晩、母の目を盗んでパーティ会場へ向かう途中で、車で徘徊中の中年カップルに声を掛けられる。妙に愛想のいい女から極上の大麻が手に入ったので都合をつけてやると誘われ、最初は躊躇うものの、二人の家まで赴くことを承諾する。男が家の中でブツを探している間にポーチでお酒を勧められて世間話に興じるが、自分のグラスに薬物が混入されていることに気づいたときにはすでに手遅れだった。翌朝、密室のベッドに手錠で繫がれて目を覚ました彼女は、家出した旨を伝えるために両親に一筆したためるように強要される[投票]
★4キリング・グラウンド(2016/豪)ヴィッキーとサムは二人きりで新年を祝うために湖畔のキャンプ場へ向かう。緑深い林道の終わりには、しかし先客があった。設営済みのファミリーテントに人影はなく、日没後も戻って来る様子がない。一方地元の猟師のジャーマンは大晦日の夜を過ごしに相棒と近場の酒場へ行く。二人組の女の子と知り合って上機嫌のチュークはスマホで記念写真を撮るのに夢中になり、後で兄貴分から叱責を受ける。というのも、不用心にも犯罪現場の記録を保存していたからだ。酔いに任せて唇を奪おうとして拒絶されたチュークは翌朝憂さ晴らしにキャンプ場へ戻る。ちょうどその時、ヴィッキーとサムは、枝道で満身創痍の赤ん坊を見つけてパニクっていた。救援を求める二人に対してチュークは一つの提案をする[投票]
★5マニラ・光る爪(1975/フィリピン)地元の有力者クルス夫人の推薦で、天真爛漫な村の娘リガジャは、家族と友人を後に残して、首都のマニラへ働きに出る。その婚約者で漁師のフリオは、程なく消息不明になった恋人の身の上を案じて後を追うように上京する。初めての大都会で一介のお上りさんを待ち受けていたのは経済不振に苦しむ国の過酷な現実だった。当座を凌ぐために最下辺の仕事を転々とするうちに青年の希望は無残に砕けてゆく。執念深い探索の果てに、ついに恋人の身に何が起こったのか発見した時、フリオにはもうひとつの選択肢しか残されていなかった。[投票]
★4垂直のまま(2016/仏)狼の生態に興味を抱いてロゼール県の高原を訪れていた脚本家のレオは、羊飼いのマリと出会い、直ちに惹かれ合う。マリは父親の牧場に居候しながら、女手一つで二人の子供を育てていた。レオは牧場に住み着き、じきにマリはレオの子を身籠る。出産後マリはレオの愛情に自信を失い、赤子を牧場に預けたまま町で人生をやり直そうとする。一方、レオはあてどないドライブの最中に目をつけた美少年のことが忘れられないでいた。一向に捗らない執筆と男一人の子育てのジレンマに引き裂かれながら、レオの性生活とキャリアが試練に晒される。大自然の懐に抱かれて境界がぼやけてゆく性の遍歴を、シュールレアルに綴った自虐コメディの異色作[投票]