★3 | 硬軟どちらにも偏り過ぎない、現代的な松竹大船調時代劇。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(1)] |
★3 | 普通「劇的でない」ことは劇映画にとっては致命的なのだが、本作は例外。この登場人物たちの取り組みのヒューマニスティックな重さを、駘蕩とした演出であえて軽く表現したことで、日常的な営為がもつ、劇的な営為が束になってもかなわない重要性を示しえたのはお手柄だ。 [review] (ジェリー) | [投票(2)] |
★3 | 人間らしい心根に基づいた行動が程度において人間らしさの域を甚だしく踏み越えるとき、美談は限りなく怪談に迫近する。『奇跡のリンゴ』と趣向を同じくし、ゆえに阿部サダヲ・山崎努父子は再招聘される。幽界と境を接したような妻夫木聡の造型・演技も、厭らしいわざとがましさの寸前で感動をぶちまく。 (3819695) | [投票(3)] |
★4 | 根からの悪が存在しない世界だが、それでも人は放逐され死にいく。そういう非情を十分に肝に溜めつつ尚、善意や心意気とかの前向きファクターを謳歌しようとの決意が表明されてる。全員がハイトーンで台詞を朗じる。その共同体のシンパシーは喜びに充ちてる。 (けにろん) | [投票(1)] |