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リヤンさんのコメント: 投票数順

★3歩いても 歩いても(2007/日)上手い、確かに上手い。特に台所や食事のシーンなんて半端なく上手い。脚本もまさに優れている。けれど何かあと一歩が足りない。だけど何が足りないのかが分からない。実は観ている側が「歩いても 歩いても」だったりして。[投票(3)]
★4犬猫(2004/日)静と動、はたまた内と外といった二元性を上手く利用し、女の感情の機微を浮き彫りにすることに成功している。窮屈な部屋ながら工夫された室内撮影も良好。外のシーンでの遠景と近景のバランスも妙味。センスが良い。[投票(3)]
★5にごりえ(1953/日)炊事といった家事の描写、その表現が特に素晴らしい。オムニバスの繋がりも良く、三部目「にごりえ」のパーツが最も優秀。アゴの下を懐中電灯で照らし“お化けだぁ”と遊ぶようなライティングがたまに出現するけど、それがまた愛嬌。最強のオムニバス。見事![投票(2)]
★2復活の日(1980/日)大作は駄作になりがち、これを地で行く作品。邦画界は復活どころか“低迷の日”を迎えてしまった。[投票(2)]
★4私は二歳(1962/日)未見の人から「どんな映画?」ともし質問されたら、迷わず「カルトムービー」と教えてあげたい。単に落ち着きがないのか、斬新なのか、味わい深いのか、何だか不明。オススメ作品ではないが、監督の魔性を感じた。これを観なければある意味、邦画は語れない。[投票(2)]
★1海猿(2004/日)久しぶりに駄目な映画を観た、と心の底から思わせてくれたという意味では貴重な作品。はじめから迎合を狙った映画をタレ流すから、いつまでたっても観客の視聴レベルも上がらない。[投票(2)]
★3うなぎ(1997/日)悲劇なのか喜劇なのか、よく分からないところに映画の核を一旦置いて、粘りのある演出、映像、展開でその核心を浮き彫りにしていった今村監督。晩年の作品であっても同じようにそれが堪能できる。これもそんな一本。[投票(2)]
★1あずみ(2003/日)もうこういう映画は要らない。上戸さん関係者またはファンだけが観れば十分。[投票(2)]
★3海よりもまだ深く(2016/日)家庭の物語というより、生活の断片、それもことごとく日常的な料理であったり、家具の配置といった、そういう極めて標準的すぎる日々の「砂粒」を集めた映画。あまりに標準的すぎて馴染みにくいけど、その違和感が観ていて妙に心地いい。そんな不思議な作品。[投票(1)]
★3そこのみにて光輝く(2013/日)綾野剛さんの痩せた身体、池脇千鶴さんの豊満さ、あとは弟の半端に染まった金髪。この3点こそがこの作品の三本柱だ。鑑賞の最中、ふと、荒井晴彦監督の「身も心も」を思い出した。三本柱が時折“キラッと”輝く分、柱がなかった「身も心も」より質は高い。[投票(1)]
★3永遠の0(2013/日)赤城に感動。こんなにも空母「赤城」を丁寧に描写した映画に出会えたことに感謝。赤城のような立ち位置のキャラ、すなわち上手にスルーすれば問題ない赤城を、緻密に描いたところにこの映画の価値がある。これでやっと邦画界がプラモデルの呪縛から卒業する。[投票(1)]
★3許されざる者(2013/日)ていうか、柳楽優弥君にビックリ。「誰も知らない」主演から早十年。いつの間にか「誰だか分からない」ぐらい、大人の演技しています。作品自体は無駄に長いのが気になるけれど、重厚な絵作りは近年の邦画でトップクラス。[投票(1)]
★3血と骨(2004/日)もしこの映画が70年代以前につくられていたら、邦画界の最高傑作のひとつに数えられていたかも。21世紀に入ってからの映画にしてはパッションが足りない。暴力シーンそのものは火花自体は散るけど、決してパッションには成りえない。そのあたりが厳しい。[投票(1)]
★2コクリコ坂から(2011/日)って言うか、“ジブリ作品”というだけで、いつも過度な期待をもって観ている自分がイヤだ。それは幻想だ、ということに最近よく気付いているはずなのに、それでも期待しちゃう。これって国民病? だけどこの映画、風景描写だけは凄い。[投票(1)]
★4ぐるりのこと。(2008/日)決して“逃げない”映画。何層にも重なる人々の機微を絶妙に描き出している点が実に素晴らしい。過ぎ去る時間が残していった足音にも似た余韻が作品全体を包んでいくような、そんな映画特有の風がゆらりゆらりと吹いている。それも優しさを兼ね備えて。[投票(1)]
★3しろばんば(1962/日)郷愁的な視点で観ている自分に気づいた時には、もう既にこの映画に呑まれていた。田舎道、先生とのひととき、しかも決め手に箱根八里。今ではナンセンスだろうが、これはこれで良い。いずれにしても丹念な作品だ。木下惠介監督の脚色があったからこそ、かな。[投票(1)]
★3その男、凶暴につき(1989/日)車社会が全盛の現代だからこそ、逆に現代人は、自らの足で歩くことが原点回帰のキッカケになることを直感的に知っている。歩きは映画にも欠かせない。この刑事もよく歩く。この作品が描写する“歩き”と“凶暴性”との狭間から、この作品の映画的瞬間をみた。[投票(1)]
★2自殺サークル(2002/日)上品か下品か。この作品は確かに下品な部類に入るだろうが、たとえ下品であろうとも、それ自体は映画の良し悪しとは全く関係がない。飛び込みのシーンには、ほんの少しだけ映画特有の瞬発力が内包されていた。けれど、どうでもいい部類の作品ではある。[投票(1)]
★2スウィングガールズ(2004/日)どうして日本のスタンディングオベーションって違和感があるんだろう。そんな、どうでもいいようなことが気になった。そんな感じの作品。[投票(1)]
★1姉妹坂(1985/日)いいんです、いいんです。大林監督なら有りなんです。富田靖子さんの爆発的な踊りを観ることができただけで十分なんです。特に「惜春の章」で大林マジックが最高潮を迎えます。流れに身をまかせましょう。いいんです、別にこれでいいんです。[投票(1)]