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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4女体(1969/日)これは面白い!アクション繋ぎの映画。いや、アクション繋ぎを気にせずにはいられなくなる演出なのだ。 [review][投票]
★4天国にちがいない(2019/仏=独=カナダ=カタール=トルコ=パレスチナ)無口なスレイマンの見た情景。視線の映画。睨みつけてくる男達。レストランの兄弟と妹、パリの地下鉄の男、カフェのテラスを検査する警官。NYのタクシー運転手。また、乗り物の映画。飛行機、ヘリ、自動車、戦車、列車、自転車、車椅子、セグウェイ。 [review][投票]
★3夕陽特急(1936/米)列車で始まり、列車で終わる。冒頭の列車の場面は、NYからサンフランシスコへの帰郷シーンだ。前作『影なき男』のエンディングから繋がっているのだと思う(ハメットの原作「影なき男」は既読)。 [review][投票]
★3ヤクザと家族 The Family(2021/日)抱擁の映画。舘ひろしから綾野剛尾野真千子から綾野、綾野から磯村勇斗、そして市原隼人から綾野。暴対法以降のヤクザの世界を描いて、井筒和幸『無頼』以上にヤクザ映画らしい暴力描写と帰結の定石を持つ。 [review][投票(2)]
★3KCIA 南山の部長たち(2019/韓国)場面で云うと、ワシントンD.C.とパリ、フランスのシーンがいいと思う。米首都では遠景のオベリスクを上手く取り込んだ構図の選択が目を引く。フランスの場面では、ヴァンドール広場での活劇シーンの演出がいい。 [review][投票]
★4セノーテ(2019/日=メキシコ)ちょっと他にない体験という意味で傑出した作品だ。しかし紛れもない映画だと感じる。セノーテについては、NHKのドキュメンタリー番組で見たこともあったが、本作の撮り方は全く違う。 [review][投票(1)]
★4鉱 ARAGANE(2015/ボスニア・ヘルツェゴビナ=日)機械の駆動音。掘削音。アラーム、サイレンなど、凄まじい音の映画。坑道内で、丸太を地面に打ち込む際の木槌の音は、自分の頭を木槌で叩かれているような感覚になる。そして、荒々しい運動と光の映画。 [review][投票(1)]
★3ノイズが言うには(2010/日)映画撮影の映画。そういう意味でメタ映画だが、ちょっとその内容は、恐るべき試みだと思える。まず、小田香の帰郷に際して、友達が車で迎えに来ており、車中の会話シーンから始まる。女子トイレのオバチャンの話など。 [review][投票(1)]
★3あの優しさへ(2017/日)丸い光の色が変化するカットに続いて、『ノイズが言うには』の母親が泣き出すカット、そのブロウアップのような粒子の粗い画面が入る。その後、小田香のボスニアでの撮影履歴のメーキングフィルムのような部分がメインとなる。 [review][投票]
★3チャップリンの殺人狂時代(1947/米)笑えないコントの部分も多いが、思ったよりも、かっちり画面造型されていて、画面の見応えはある。さすがにサイレント期からの大監督の仕事だ。 [review][投票]
★3予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017/日)前作正編が(と云っていいかよく分からないが)、SFホラーという趣きだったのに比べ、本作はずっとスリラー色が強い映画だ。 [review][投票]
★3散歩する侵略者(2017/日)金魚すくい。金魚の水袋を持った女子高生の後ろ姿。赤色のイメージの連鎖。戸建ての家の植木が風で揺れる。この冒頭のホラーテイストいいですね。本作の恒松祐里、出色の出来でしょう。 [review][投票(3)]
★3聖なる犯罪者(2019/ポーランド=仏)草原の中のバス停。俯瞰で見渡せる製材所。その他、主な舞台となる村の風景描写なども、それなりに美しいが、教会と他の建物や装置の関係(立地など)も含めて、空間を上手く見せる気はあまりないように思う。 [review][投票(2)]
★3AWAKE(2020/日)吃驚するような凝った演出は無いのだが、端正にきっちり見せる。奨励会時代の少年二人の対比も良いと思うが、少年の浅川君は、朗らかな聡明さだが、長じて若葉竜也にリレーすると、ちょっと思いつめたキャラになる。一貫性が無いことよりも、この変化が面白かった。 [review][投票]
★3カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019/米=ポルトガル=マレーシア)ラヴクラフトゆかりの地名「アーカム」の外れの森が舞台。地球外生命体(と云って良いと思うが)によって翻弄され破滅に向かう、ニコラス・ケイジの家族(夫婦と二男一女の5人と犬とアルパカ達)の話。 [review][投票]
★3痴人の愛(1934/米)いやあ、「ベティ・デイヴィス、すっげえ!」という感想に終始する映画ではあるのだが、ジョン・クロムウェルの才気あふれる演出にも感心した。例えば、ほゞ正面のバストショット、カメラ目線という小津のような切り返しが何度も出てくる。 [review][投票(1)]
★3痴人の愛(1960/日)本作も全編ローアングルで徹底している。中でも、大手町のオフィス内のシーンにおけるローアングルには驚く。普通はカメラを置けない場所、床をひっぺがして、カメラを据えて撮っているのか。小津よりも低くいんじゃないか。 [review][投票]
★3高原児(1947/米)駅馬車が走って来るカットでクレジット。デニス・モーガンジェーン・ワイマンブルース・ベネットジャニス・ペイジの4人の名前が一枚で出る。舞台はワイオミング。強盗が横行していた、というような字幕が出る。 [review][投票]
★5燈台(1959/日)メチャクチャ面白い!まったくもって縦横無尽なカメラワーク。ほとんど旅館の一部屋だけを舞台にして、人物もよく動く。視線もそう。スリリングなことこの上ない。タイトルバックの夜の燈台のカットで既に調子の良さが分かる。続く火山、三原山。このカットもいい! [review][投票]
★4男装(1935/米)確かに急展開過ぎたり、ほったらかしにされる人物がいたり、俄には首肯し難い心移りが散見されたりと、プロット展開上の難はあるのだが、見るべきは、キューカーのマルチ撮影+アクション繋ぎの演出と共に、ジョセフ・オーガストの撮影だ。 [review][投票]