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ゑぎさんのコメント: 更新順

★4呪われた城(1949/米)監督処女作とは思えない堂々たる演出ぶりだ。そして、1947年(翌年)の『幽霊と未亡人』や、1949年の『他人の家』同様に、本作も屋敷が主人公と云いたくなるような豪邸が舞台であり、今は亡き人の肖像画と、その呪縛の映画でもある。(本作の製作年は1946年) [review][投票]
★4ヒート(1995/米)全体にアンバランスなプロット構成だが、中盤の銀行強盗シーン後の凄まじい銃撃戦、このコンバットシューティングの演出が圧巻で、こゝだけで、映画史に残っているという感がある。 [review][投票(1)]
★5ザ・クラッカー 真夜中のアウトロー(1981/米)これぞ映画のケレン、と感じられるカットが5分置きぐらいに繰り出される(計測してませんが)。冒頭の雨の路上と、アパートの屋外非常階段を仰角からティルトダウンしたカットがもの凄いセンスの良いカットでまず吃驚。こゝも夜だが、この後も夜のシーンは全部いい。 [review][投票(1)]
★3太陽の爪あと(1966/英)これは見応えのあるサスペンス映画だ。ラヴクラフト(+ダーレス)の雰囲気は殆ど残っていない(原作は未読なので、原作に忠実なのかどうかもわからないのだが)。海辺の、奇妙な習俗が残る、都会から隔離されたような村を舞台とするが、クトゥルフ的なものは登場しない。 [review][投票]
★4嵐電(2019/日)本作は、井浦新安部聡子よりも、高校生たちよりも、大西礼芳金井浩人のエピソードだろう。まず、大西の関西弁のセリフが実にいい。そして、初めて読み合わせをする撮影所のシーンで、2人きりになってから、いきなり空気が変わり、真に「映画」の画面になる。 [review][投票(1)]
★4ゲゲゲの女房(2010/日)全般に、屋内撮影がいい。カメラが外へ出てしまうと、早く屋内に入れ、と思ってしまう。撮影者は、たむらまさき。特に、後半の色遣いが美しい。本作も家が主役と思えてくる映画だ。 [review][投票]
★3ハウス・ジャック・ビルト(2018/デンマーク=仏=独=スウェーデン)手持ちのブレ映像と激しいパンニングに気分が悪くなる。多分、むごい暴力描写に気分が悪くなったのではない、と思うのだが、実のところ、判然としない。 [review][投票(3)]
★3COLD WAR あの歌、2つの心(2018/ポーランド=英=仏)モノクロ撮影は全編シャープで美しいが、肝心な場面で、もうちょっと引いて欲しい、と思うカットが多い。例えば、極めつけは「ロック・アラウンド・ザ・クロック」がかかるクラブで、ズーラが男達と踊りまくる場面。 [review][投票]
★4心と体と(2017/ハンガリー)非常に細部を丁寧に見せる。それがスペクタクル。神は細部に宿る。映画の神=スペクタクルなので、スペクタクルもまた、細部に宿るのだ。牡鹿と女鹿。森と池。緩やかな時間の流れ。静謐な画面が美しい。 [review][投票(3)]
★3私の20世紀(1989/独=キューバ=ハンガリー)動物好き。本作ではロバ、サル、犬の見せ場がある。中でも、ロバの見せ場は冒頭とラスト近くと2回あるが、この2回のシーケンスが本作中最も良い、それは、驚きのある場面になっている。 [review][投票]
★4さよならくちびる(2019/日)成田凌門脇麦のアパートへ迎えにくる場面から始まる。二人が歩くカット等フルショットの構図がとても端正で、こゝで既に気持ちよくなる。2人は小松菜奈の待つ、ジープ・ラングラーに乗り込む、という良い出だし。 [review][投票(6)]
★3天国でまた会おう(2017/仏)冒頭から真俯瞰とヒッチコックが羨むような移動撮影。クラシカルな回想形式で、塹壕戦から突撃シーン、爆撃シーンの顛末は良いと思う。特に、中尉プラデルの登場は、塹壕の奥の乏しい光の中に、葉巻の煙で表現される。この辺りはとても期待させるものだ。 [review][投票]
★3トレイン・ミッション(2018/米)本作は、ヴェラ・ファーミガの扱いが肝であり、美点。彼女は足、しかも印象的なヒールから登場する。この見せ方もいい。 [review][投票(1)]
★4アンノウン(2011/英=独=仏=米=日)まず、特記すべきは、リーアム・ニーソンが無理やり退院して、ホテルに向かい、妻のリズ=ジャニュアリー・ジョーンズと再会する場面。ニーソンとジョーンズの切り返しの各ショットで、人物の背景が緩やかに斜めに傾く特殊効果がある。 [review][投票]
★4女っ気なし(2011/仏)女二人のカットから始まる。母パトリシアと娘ジュリエット。主人公シルヴァンは本作では貸し家を管理している。母娘はヴァカンスだけの客。この3人の主要登場人物達の、登場カットのそっけなさがいい。しかし、全編に亘って、実に丁寧な、情愛にあふれた演出なのだ。 [review][投票(1)]
★3遭難者(2009/仏)本作も峠を越えるサイクリストの場面から始まる。タイヤがバンクし、路傍で修理しているところに、ヴァンサン・マケーニュ=シルヴァンが車で登場する。お菓子を食べながら話しかける様が、甚だ胡散臭い。 [review][投票]
★3Seventh Code セブンス・コード(2013/日)いい出だし。有無を言わさぬ理由の分からない展開で映画が走り出す。前田敦子鈴木亮平を追ってきた理由が、もっともっとエンディングまで分からない、といった作劇が出来ていたら、大興奮だったろうに。 [review][投票]
★4旅のおわり世界のはじまり(2019/日=ウズベキスタン)染谷将太加瀬亮柄本時生といった日本人スタフや、カメラが回っている体(てい)の、タレント・前田敦子の後ろの方に現地の人々が映っている絵面がいい。  [review][投票(3)]
★4魂のゆくえ(2017/米=英=豪)ポール・シュレイダーらしい任侠映画。ヤクザやタクシードライバーやベトナム帰還兵と同じく、本作では聖職者がラストで殴り込みをかける。 [review][投票(1)]
★4乳房よ永遠なれ(1955/日)矢張り、田中絹代の映像感覚は面白い。のみならず、今見ても古びない驚きがある。例えば、分かりやすく驚かされる場面としては、月丘夢路が、森雅之杉葉子(夫婦)の家から、近くのバス停まで歩く、移動撮影のシーケンスショット(画面奥に川が見えている)だとか。 [review][投票(1)]