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[コメント] 予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017/日)

前作正編が(と云っていいかよく分からないが)、SFホラーという趣きだったのに比べ、本作はずっとスリラー色が強い映画だ。
ゑぎ

 ファーストカットはマンションの部屋の扉の前。画面奥には小さな水路が見える。帰宅した夏帆。ベランダの窓が開いているのか、白いカーテンがふくらんでいる。本作は白いカーテンが炸裂する。白だけでなく、カーテンは多数出て来る。風も吹いている。

 窓からの逆光の取入れも特徴的。このこだわりも、前作正編には無かったものだ。病院の廊下の向こうのドアと窓。こゝが顕著。東出昌大だけでなく、渡辺真起子にも、背景に光が指しているカットがある。渡辺や東出が歩くと、フロアの人々がどんどん倒れていく。この撮影現場は楽しそう、と思いながら見た。

 染谷将太は右腕を痛がるが、この設定、鬱陶しい。あと、東出が沢山の金属管の下敷きになってからの場面。彼の死活の見せ方は面白いが、夏帆との対決は、あんまり怖くない演出でがっかりした。

(評価:★3)

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